最終章・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3
後藤大輔監督作品集
2019年9月7日(土)・8日(日)
名古屋で保管されていたプリントから6作品をセレクトし、3回に渡って上映してきたシリーズ最終章の最終回。
今回は後藤大輔監督の2作品、不倫をベースにした密度の濃いフィルムノワール『喪服の女 崩れる』、痴呆症の老人と未亡人となった息子の嫁の交流を描いたホームドラマの傑作『痴漢義父 息子の嫁と…』です。フィクションとしてのスケール感のあるダイナミックな後藤ワールドをご堪能ください。
「喪服の女 崩れる」(プリントタイトル『喪服不倫妻 こすれあう局部』)
(2001/60分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:後藤大輔 原案:堪忍 プロデューサー:池島ゆたか 撮影:飯岡聖英 音楽:大場一魅
出演:佐々木麻由子、木村圭作、松木良方、山咲小春、水原香菜恵、中村方隆、新納敏正、螢雪次朗
古びた印刷工場を舞台に人妻とその夫、風来坊の印刷工の間で展開する愛憎のドラマ。80年代ロマンポルノでデビューした後藤大輔が満を持して臨んだピンク第一作でフィルムノワール的色彩濃厚な作品。物語・演技・セット・撮影・音楽すべてが尋常ではないボルテージの高さを競いあう。
「痴漢義父 息子の嫁と…」(プリントタイトル『義父と嫁 乳しぼり』)
(2003/59分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:後藤大輔 プロデューサー:池島ゆたか 撮影:飯岡聖英 編集:酒井正次
出演:中村方隆、麻木涼子、佐々木ユメカ、なかみつせいじ、城春樹、水樹桜、新納敏正、江端英久
酪農家の周吉は息子を事故で亡くし嫁の紀子と二人暮らし。彼は明け方になるとボケが出て紀子は毎朝彼が可愛がっていた牛の代わりに牛舎で乳を搾らせている。自らのボケに気づいた周吉は…。後藤大輔監督が九州の田園地帯を舞台に舅と嫁の禁断の愛を描いた感動作。故中村方隆の名演。
9月7日(土)
トーク「働く嫁と家父長制──ケアと家業の二重役割」
村上潔(現代女性思想・運動史研究)
協力:ぴんくりんく
《料金》1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》1日2作品ご鑑賞者に、ピンクリンク編集部による冊子「20世紀最初のピンク映画〜2001年・全新作紹介〜」または新東宝ピンク映画ポスターをプレゼント。無くなり次第終了。[提供:ぴんくりんく]