プログラムPROGRAM

ふたりのジャン、ルノワールとギャバン
2020年9月5日(土)・6日(日)
 

私がルノワールから学んだものは俳優という仕事のすべてだったと言ってよいだろう。
実のところ、私は彼によって演じることの喜びを知ったのだ。

  ── ジャン・ギャバン
 
フランスの名優ジャン・ギャバン(1904-1976年)はその俳優人生において、ジャン・ルノワール(1894-1979年)が監督した5作品に出演している。『どん底』(1936)、『大いなる幻影』(1937)、『獣人』(1938)、『フレンチ・カンカン』(1955)、『捕えられた伍長』(1962)。今回は、代表作『大いなる幻影』をはさんで作られた2作品をご覧いただきます。

 

「どん底」Les Bas-Fonds

(フランス/1936/90分/16mm)
監督:ジャン・ルノワール 原作:マクシム・ゴーリキー 脚本:シャルル・スパーク、ジャン・ルノワール
撮影:フェドート・ブルガソフ、ジャン・バシュレ 音楽:ジャン・ヴィエネル、ロジェ・デゾルミエール
出演:ジャン・ギャバン、ルイ・ジューヴェ、シュジー・プリム、ウラジミール・ソコロフ

ゴーリキーの戯曲を原作に、舞台を帝政ロシアからパリ郊外へ移し映画化した。泥棒から足を洗おうとする男(ギャバン)と貴族から没落してゆく男爵(ルイ・ジューヴェ)の人生の交錯と友情を描く。

 

「獣人」La Bête Humaine

(フランス/1938/100分/16mm)
監督・脚本:ジャン・ルノワール 原作:エミール・ゾラ
撮影:クルト・クーラン 音楽:ジョゼフ・コズマ
出演:ジャン・ギャバン、シモーヌ・シモン、フェルナン・ルドゥー、ジュリアン・カレット
 
鉄道機関士(ギャバン)が上司の美しい妻(シモーヌ・シモン)に誘惑され、恐ろしい計画に引きずりこまれてゆく。冒頭7分にわたる機関車の疾走シーンやシモーヌ・シモンのコケティッシュな妖婦ぶりに魅了される官能サスペンス。

 

協力:プラネット・プラス・ワン

《料金》 入れ替え制1本あたり
一般1200円 ユース(25歳以下)700円 会員1000円
《割引》当日2本目は200円引き
予約受付
各回入場制限(座席数の2分の1の19席)を行いますので、メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。