プログラムPROGRAM

未分類

華麗なるバレエ映画集 無料定員38名会員予約可
 
正会員および支える会サポーター会員は、優先的に、上映日の一週間前より入場整理券の電話・メール予約が可能です。
 
2008年10月3日(金)「そして私はベニスに生まれた」Je Suis Ne A Venise
(フランス/1975/104分/35ミリ)
監督・脚本・振付:モーリス・ベジャール(Maurice Béjart)
撮影:ジャック・ゲラン
音楽:フェルナン・シレン・エセ、ローラン・ロマネッリ
出演:ジョルジュ・ドン(Jorge Donn)、バルバラ、フィリップ・リゾン
現代のベニスを放浪するヒッピーの青年フィリップが、20世紀バレエ団の女性ソリスト、ショナ・ミルクと出会い、バレエに目覚めてゆく姿と、太陽神と月の女神との間に生まれたアンジェロが、中世の宮廷に迷い込み、父である太陽神を殺害しようとする姿とを巧みに交錯させて、幻想的に描いてゆく。
 
 
2008年10月10日(金)「アダージェット モーリス・ベジャールの時間」Adagietto Le Temps d’un Ballet
(フランス/1981/93分/16ミリ)
監督:フランソワ・レシェンバック(Francois Reichenbach)
出演:モーリス・ベジャール(Maurice Bejart)、ジョルジュ・ドン(Jorge Donn)、森下洋子
現代バレ工界最高の振付家モーリス・ベジャールと彼の主宰するベルギー国立20世紀バレエ団の生の姿を捉えたドキュメンタリー映画。1981年の二つのスペクタクル、「ラ・ミュエット」「エロス・タナトス」を軸に、練習風景や、ベジャールやジョルジュ・ドンへのインタビューが盛り込まれている。
2008年10月17日(金)「バラの刻印」She Dances Alone
(アメリカ・オーストリア/1981/88分/35ミリ)
監督:ロバート・ドーンヘルム
脚本:ポール・デイヴィス
撮影:カール・コフラー
音楽: グスターヴォ・サンタオラヤ
出演:キラ・ニジンスキー、パトリック・デュポン、バッド・コート
20世紀を代表するロシア人ダンサー、ヴァスラフ・ニジンスキーの生涯を、彼の実娘キラの視線を通して虚実を折り混ぜて描くダンス映画。ニジンスキーの生涯を映画化しようとする映画監督の姿を軸に、パトリック・デュポンがニジンスキーに扮するバレエシーンなどが挿入される。

《料金》
無料
 
※入場整理券を上映2時間前より配布
※会員は優先的に、上映日の一週間前より「入場整理券」の電話・メール予約が可能。以下、お伝えください。
 ・希望の上映時間(15:30または19:00)
 ・会員番号(正会員または支える会会員証に記載)
 ・会員のお名前

ご予約はこちらまで
 078-754-8039
 info@kobe-eiga.net

なお、入場整理券・予約とも座席確保をお約束するものではございません。


西岡常一生誕100年記念上映 映像記録「西岡常一 社寺建築講座」 各回入れ替え
2008年9月27日(土)・28日(日)
「西岡常一 社寺建築講座」
(1994/DVD上映)
 第1巻「宮大工の技法と精神」(65分)
 第2巻「木を知る」(52分)
 第3巻「道具と技術」(75分)
 第4巻「木を組む」(68分)
監督:山崎佑次
法隆寺昭和の大修理の最初から携わり、金堂・五重塔が完成するまで棟梁として修理に従事し、薬師寺金堂を復興した宮大工として有名な西岡常一(1908-1994)。今年は西岡の生誕100年にあたり、彼の遺言状と言われている4部作を特別一挙上映。監督は神戸出身で「反国家宣言」でも知られる山崎佑次。大工を志す人たちは必見の作品と言われている。

《料金》各回入れ替え
1回券
一般・学生・シニア1200円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

 
通し券(全4作品)
会員3000円 学生会員・シニア会員2600円


金井勝 回顧展各回入れ替え(一部、3本立て、或いは、2本立て上映あり)
2008年9月20日(土)・21日(日)
アンダーグラウンド映画花盛りの60年代末に「無人列島」で映画ファンに鮮烈な衝撃を与えた金井勝。映画に対する既成の概念を覆し、それまでになかった新たな映画の地平を切り拓いた。「映画評論」誌でも絶賛され、ニヨンの国際映画祭グランプリ受賞で一躍世界に躍り出た。以来、新作が発表される都度、その天才的映画作家ぶりに驚かされる。その全貌が明らかになるとともに、若い映画作家にとっては有意義な学習となる絶好の機会である。シネ・ヌーヴォと共同開催! 20日(土)には、金井勝監督が来館!

『夢走る』
(1987/17分/16mm)
監督:金井勝
撮影:細井靖明、永井弘義
美術:高根浩明
音楽:森順治、高橋修二
出演:城之内元晴、高橋孝英、高橋葉子
メルボルン映画祭 最優秀短篇劇映画賞(1988)
時代劇の実験映画。ご隠居の恋文を持って東海道をひた走る若き飛脚・五郎兵衛。その五郎兵衛も恋に落ちて、この老若・恋の勝負の結末はいかに・・!?
『一本勝負の螽蟖(キリギリス)』
(1988/11分/16mm)
作:金井勝
撮影:細井靖明、永井弘義
美術:高根浩明
出演:金井勝
400フィート巻きのフィルムを詰めたカメラが家の中をワンショットで巡り、勝丸の日常と妄想とを白日の下に曝け出す個人映画!
『ジョーの詩が聴える』
(1989/22分/16mm)
作:金井勝
撮影:細井靖明 永井弘義
美術:高根浩明
出演:城之内元晴、亘真紀、金井勝
『夢走る』でご隠居の役を演じた城之内元晴は既に鬼籍の人。その彼の作品『新宿ステーション』の詩が庭を這うラストシーンは圧巻!

歌・句・詩シネマ『時が乱吹く』
(1991/62分/16mm)
短歌篇『夢走る』、俳句篇『一本勝負の螽蟖』、詩篇『ジョーの詩が聴える』に幕間2景を挟んで完成させた、映像詩人・城之内元晴への追悼作品。 しかし、ただの追悼映画ではござんせんぞ !

『聖なる劇場』
(1998/29分/ビデオ)
作:金井勝
出演:大阪徳、佐藤重臣、城之内元晴、大和屋竺
舞台づくりと、小鳥や魚、昆虫など、脇役たちのパフォーマンスの瞬間を掴まえるのに長い歳月をかけた作品(この部分はまだまだ進化する)。やがて、黄泉の国の住人たちがそこに舞い降りてきて、「我を見よや!」と競演を繰り広げるのだ!
『スーパードキュメンタリー 前衛仙術』
(2003/33分/ビデオ)
演出・撮影・音楽・編集:金井勝
特殊撮影:吉本直聞
出演:金井勝丸、智女、雉鳩一家、ナオキ、小野塚直美
第50回オーバーハウゼン国際短篇映画祭 国際批評家連盟賞(2004)
映像作家・金井勝が自分の中に棲む〈別人〉勝丸をドキュメント。前衛仙術なるものを編出した勝丸は次々と奇跡を起こすが、それは決して絵空事ではないミラクル。他に類例のない怪作にして快作!

『無人列島』
(1969/55分/35mm)
監督:金井勝
脚本:金井勝、山崎佑次、宮田 雪
撮影:鈴木正美、佐沢靖朗
美術:山崎佑次
出演:串田和美、河西都子、ゼロ次元
スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭 グランプリ(1970)
少年時代からの体験と妄想に、日本の(将来を含めた)戦後史を加えて、瘤だらけの縄のように編上げた作品。 これは悪夢か、現実か?真昼の闇を主人公・日出国が突っ走る!

『GOOD-BYE』
(1971/52分/16mm)
脚本・監督:金井勝
共同脚本:むささび童子
撮影:亘真幸、金井勝、山崎佑次、富塚良一
美術:山崎佑次
出演:むささび童子、松井康子、金井勝
日本人の血の流れを求めて戒厳令下の韓国ロケ決行! そこに生じた鮮烈なドラマが、緊張感の中におかしさを滲み出させて、あなたの脳天を撃つ―― !

『王国』
(1973/80分/16mm)
監督:金井勝
脚本:金井勝、むささび童子
撮影:亘真幸、吉田耕司
出演:むささび童子、大和屋竺、城之内元晴
全てをからめとってしまう〈時間の神〉に超然と立ち向かう若き詩人・五九勝丸。その冒険の旅は八王子から遥かなるガラパゴスへと進み、更にその中天へと駆け昇るのだ!とてつもなくキッチュな新しい神話。

《料金》各回入れ替え
1回券
一般・学生・シニア(非 会 員)1300円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

 
3回券(計3プログラム)
会員2700円 学生会員・シニア会員2400円
 
通し券(全6プログラム)
会員3600円 学生会員・シニア会員3200円


幻のフィルムに観る“在日”
2008年8月29日(金)・30日(土)
大阪にある数少ない韓国系の民族学校、白頭学院建国学校の創立60周年を記念して制作された作品を中心に、日本統治時代の朝鮮や、解放後のニュース映画などを一挙に上映します。
「幻のフィルムでつづる 建国の60年」
(2006/30分/DV)
製作:白頭学院建国60周年記念実行委員会、白頭学院建国校友会
演出:高仁鳳
構成:安井喜雄
編集:森川法夫
撮影(現代の部分):高仁鳳、森川法夫
ナレーション:郭允美
音楽:金智子
聞き取り:金順玉
2005年に発見され話題となった戦後の白頭学院を写した16ミリ・フィルムをもとに、学院の創立60周年記念式典で上映するために新たな取材を加えて完成させたもの。中之島公会堂で開かれた解放2周年記念行事や朝鮮陸上競技など南北分断前の映像など、在日の記録としても見応え十分である。
「解放ニュース」
(朝鮮/1946/計30分/35mm/日本語字幕無し)
民衆映画株式会社が製作した解放後のニュース映画で韓国内にも存在しなかった珍しい作品。このフィルムは当館館長が発掘し、韓国映像資料院に提供して復元。解放60年を記念してソウルのリアル・ファンタスティック映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭でも上映された。
「TYOSEN」
(1938/15分/35mm/英語版・日本語字幕無し)
東京を発って鉄道で朝鮮半島を通過し満州に至るまでの名所や風物を紹介する戦前の海外向け観光PR映画。この作品はその途中の朝鮮の部分を独立させたもので、海外向けのため英語のナレーションが入る。
[特別料金/3本立て/入れ替え無し]
会員1200円 学生会員・シニア会員1000円 一般(非 会 員)1500円


神戸映画ワークショップ開講記念 『リンダ リンダ リンダ』
2008年8月15日(金)~17日(日)
8月下旬に神戸映画資料館にて、神戸映画ワークショップを開講し、そのゲスト講師のひとりに、山下敦弘映画監督をお迎えするにあたって、監督の代表作「リンダ・リンダ・リンダ」を記念上映します。
「リンダ リンダ リンダ」
(2005/114分/35mm)
製作:『リンダ リンダ リンダ』パートナーズ
配給:ビターズ・エンド
監督:山下敦弘
脚本:向井康介、宮下和雅子、山下敦弘
撮影:池内義浩
美術:松尾文子
音楽:James
出演:ぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base Ball Bear)、三村恭代、湯川潮音、山崎優子(me-ism)、甲本雅裕、松山ケンイチ、小林且弥、小出恵介、三浦誠己、りりィ、藤井かほり、近藤公園、ピエール瀧、山本浩司、山本剛史
今なお根強い人気を誇るブルーハーツの創成期に生まれた女子高生たちが、文化祭の数日間でブルーハーツの名曲を完全コピー、思ってもみなかった輝きを放っていくバンド・ムービー。ユーモアとせつなさをちりばめながら、つたなくも、いとおしい青い春の達成感をリアルに切り取っていく、笑って泣ける青春映画の傑作である。
監督は、その類い稀なるコメディセンスと的確な演出力で各方面にじわじわとマニアを増殖させている若き天才・山下敦弘。『どんてん生活』『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』と “愛すべきダメ男を描かせたら日本一”と評されていた山下だが、『リンダ リンダリンダ』では一転して、ハイティーンの女の子たちの心の微妙な揺れや高揚を繊細かつ明朗に活写。この後、監督した『天然コケッコー』(2007)で更に大ブレイクし、山下ファンが増殖中である。
[特別料金]
会員900円 学生会員・シニア会員700円 一般(非 会 員)1000円


1950年代 懐かし日本の風景無料定員38名会員予約可
正会員および支える会サポーター会員は、優先的に、上映日の一週間前より入場整理券の電話・メール予約が可能です。
日本の原風景を垣間見ることができる1950年代に制作された短編映画の秀作を集めた。
「警視庁物語」「少年探偵団」などの劇映画でも知られる関川秀雄を始め、戦前から活躍する記録映画監督の桑野茂、俳優から監督に転向した社会派の豊田敬太の作品を上映。
2008年8月8日(金)
関川秀雄 監督集2本立て
「川は見ている」

(1956/56分/16mm)
監督:関川秀雄
大阪安治川河畔を舞台に子供たちの生活を描いた劇映画。伊福部昭の音楽が珍しい。
「希望を我等に」
(1955/36分/16mm)
監督:関川秀雄
出演:岸旗江
横浜を舞台にヒロポン中毒の実体を描き、その撲滅を訴える劇映画。
2008年9月19日(金)
桑野茂 監督集2本立て
「日本の麦」

(1952/30分/16mm)
監督:桑野茂
撮影:白井茂
麦の成育過程を描く住友化学工業委託作品。撮影は白井茂。ロンドン国際科学映画会議出品。
「谷間の歴史」
(1954/31分/16mm)
監督:桑野茂
岐阜県丸山ダムの建設記録と湖底に沈む部落、村民を描く。キネマ旬報ベストテン短編第8位。


2008年9月26日(金)
豊田敬太 監督集2本立て
「段々畑の人々」

(1954/40分/16mm)
監督:豊田敬太
急傾斜の段々畑に働く人たちの生活記録。教育映画祭特別賞。映画旬刊ベストテン短編第4位。
「九十九里浜の子どもたち」
(1956/32分/16mm)
監督:豊田敬太
漁村の中学校における長欠生徒への対策をドキュメント風に描いた佳作。キネマ旬報ベストテン短編映画第3位。

《料金》
無料
 
※入場整理券を上映2時間前より配布
※会員は優先的に、上映日の一週間前より「入場整理券」の電話・メール予約が可能。以下、お伝えください。
 ・希望の上映時間(15:30または19:00)
 ・会員番号(正会員または支える会会員証に記載)
 ・会員のお名前

ご予約はこちらまで
 078-754-8039
 info@kobe-eiga.net

なお、入場整理券・予約とも座席確保をお約束するものではございません。


沖縄映画特集 vol.1
2008年8月1日(金)~5日(火)
灰谷健次郎の同名小説の映画化『太陽の子 てだのふあ』は神戸が舞台。ほかに沖縄をテーマにしたドキュメンタリー映画3本を一挙上映。
「太陽の子 てだのふあ」
(1980/140分/16mm)
製作:太陽の子プロダクション
配給:共同映画全国系列会議
監督・脚本:浦山桐郎
原作:灰谷健次郎
撮影:安藤庄平
音楽:真鍋理一郎
美術:坂口武玄
出演:原田晴美、大空真弓、河原崎長一郎、当山全拡、浜村純
神戸で大衆食堂を営む沖縄出身の夫婦と小学生の娘。そして、その店に集まる人々の暖かい交流と背後に隠された暗い戦争の傷あとを描く。灰谷健次郎の同名の小説の映画化。
「久高オデッセイ」
(2006/68分/DV)
製作:NPO法人沖縄映像文化研究所
監督:大重潤一郎
脚本:伊豆和、宮内勝典
撮影:堀田泰寛
音楽:齋藤理詠
編集:大重生
神戸に居を構える大重潤一郎監督は、沖縄に「沖縄映像文化研究所」を設立し那覇の事務所と久高島(くだかじま)を行き来しながら制作活動を続けている。この作品は2002年1月から島の日常生活を記録したもので、26年間途絶えていた神事イザイホーを支えてきた年中行事がかろうじて健在であり、祖先代々の力が今も息づいている事を確認する。
「反国家宣言 非日本列島地図完成のためのノート」
(1972/65分/16mm)
製作:プロダクション犀 
監督:山崎佑次、川島和雄
撮影:岩永勝敏、秋山洋
編集:大島ともよ
沖縄返還に反対する沖縄青年同盟の若者たち。戦後民主主義の中で民族としての独自性を抹殺され差別されてきた沖縄民族の姿を神戸出身の山崎佑次が記録した。大阪大正区の沖縄人部落から最後に北海道に辿り着き、日本人によるアイヌ民族侵略の歴史に触れ、アイヌ民族復権の動きを描いて日本国内における非日本の姿を浮かび上がらせる。上映プリントは「反国家宣言」とその続編「アイヌ・シタッピリ」を1995年の山形国際ドキュメンタリー映画祭の上映に際し監督自ら再編集したもの。
「沖縄エロス外伝・モトシンカカランヌー」
(2008年修復版/オリジナル1971/90分/DV)
製作:N.D.U.
現在は大阪でドキュメンタリーの創作活動を続ける布川徹郎や、『出草之歌』で久しぶりに復活した井上修らは、60年代末から70年代にかけNDU(日本ドキュメンタリストユニオン)のメンバーとして活躍した。この映画は、コザを中心に、娼婦・やくざや観光客などを描き、今やNDUの伝説的な作品となっている。中でもコザ暴動を遥か以前に予見した黒人街でのMPカー焼き討ち事件のシーンは圧巻だが、オリジナル全長版は行方不明。今回の上映は新たに発見されたテレシネビデオ(音声とラスト部分欠落)に、井上修が残存する音声を付加してできるだけオリジナルに近づけたもの。
[特別料金]   2本目からは200円引き
会員1000円 学生会員・シニア会員900円 一般(非 会 員)1200円


2008年7月27日(日)
神戸活動写真倶楽部 港館 主催
「岸辺の情景」完成上映会
神戸を中心に活動する自主映画サークル港館が制作した長編ドラマ。メンバーである竹中哲也監督が準備から撮影まで三年を費やし映画人生をかけて制作した渾身の作品が遂に完成。
主演には劇団犯罪友の会に所属、昨年度の大阪演劇祭で新人奨励賞を受賞した期待の若手女優、山田山未舟を迎え、テレビ「水戸黄門」やNHK「刑事の現場」等で活躍する内藤和也、関西の劇団で活躍する大槻雄一郎、新宮風香、港館制作で近日公開予定の衣笠竜屯監督「太陽が凍る前に」に主演の安田高彰など、実力派の役者たちが結集。
「岸辺の情景」
(2008/51分/デジタル上映)
監督:竹中哲也
出演:山田山未舟、内藤和也、大槻雄一郎、新宮風香、安田高彰

神戸を中心に活動する自主映画サークル”港館”が制作した長編ドラマ。女優を目指すヒロイン久美とその周辺の登場人物が織り成す笑いと感動の群像劇。見終わった後しみじみと人生について考えさせる。
[特別料金]
500円

《関連記事リンク》
神戸活動写真倶楽部港館 NextGenerationサイト 「岸辺の情景」


2008年7月26日(土)・27日(日)
チベットへの旅
「チベット問題」とは何か。そして今、チベットで何が起こっているのか。ダライ・ラマの求める“高度な自治”が「チベット問題」の解決策なのか。ドキュメンタリーを観ることで考えてみたい。
「ダライ・ラマの般若心経」
(2005/70分/DVD)
監督・撮影:菊地和男
製作・インタビュー:大谷幸三
音楽:Pray for Rain
短い経文の中に仏教の深遠な智慧を凝縮させた「般若心経」。この仏教最高の教典をチベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ法王14世が語り尽くす。インドに暮らす亡命チベット人の仏教的生活も織り込んだドキュメンタリー。
「チベット難民 世代を超えた闘い」
(2002/108分/DVD)
撮影・構成・編集:田中邦彦
製作:テンシステム
ダライ・ラマ14世が中国軍の侵攻により祖国チベットを離れて40年以上。 しかし、チベット解放の闘いは次世代に受け継がれ、亡命政府のあるインド、ダラムサーラに暮らす難民もすでに3世代目である。「チベット難民ドキュメンタリープロジェクト」第一弾として製作されたこの作品は、一般の難民の姿をとらえることで、「チベット問題」や「チベット難民(人)」に対する固定観念に抗う。
「ダライ・ラマ 21世紀への提言」
(2002/105分/DV)
撮影・構成・編集:田中邦彦
製作:テンシステム
非暴力により祖国チベットの解放を願い続けるダライ・ラマ14世の2000年訪日の全記録。ダライ・ラマの言動は世界中の多くの人々の共感を呼び、1989年にノーベル平和賞を受賞した。彼が常に人々に訴え続けていること、それは、他者への“共感”と“慈悲”である。
「Tibet Tibet」
(2005/95分/DVD)
監督・撮影:金森太郎こと金昇龍
編集・構成:梶愛
音楽:大久保智之

1997年、旅の地インドで亡命チベット人の存在を知り、在日韓国人と同様、自ら望まない「移民」であることに衝撃を受ける金監督。翌年チベットを訪れた彼は民族の危機を目の当たりにする。
[料金]   2本目は200円引き
会員900円 学生会員・シニア会員700円 一般(非 会 員)1100円
《関連記事リンク》
Cinema Nipponia 「チベットを知ろう 2008 What’s Happening in Tibet」


2008年7月12日(土)・13日(日)
歌姫の恋
戦前に作られた音楽映画を特集。李香蘭(山口淑子)が出演した「萬世流芳(ばんせいりゅうほう)」は、戦後、日本で観る機会がなかった貴重な作品。ダグラス・サークがドイツ時代に手がけた「思ひ出の曲」も見逃せない。さらに関連作品1本を参考上映します。(有料上映・各回入れ替え制)
「萬世流芳」
(中国/1942/151分/35mm/フィルム提供:国立近代美術館フィルムセンター)
監督:卜萬蒼、朱石麟、馬徐維邦、張善*、楊小仲 *は[王昆]
原作:周貽白
脚本:朱石麟
撮影:周達明、余省三
音楽:林乗憲
出演:高占非、李香蘭、陳雲裳、袁美雲
南京条約100周年記念映画。阿片戦争の英雄、林則徐の活躍を描いた大作で、中華聯合製片公司、中華電映、満映の合作。飴売り娘を演じる満映のスター李香蘭(山口淑子)が美しい。
「思ひ出の曲」
(ドイツ/1936/85分/35mm/フィルム提供:国立近代美術館フィルムセンター)
監督:デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク)
脚本:フランツ・ヴァルナー=バステ、デトレフ・ジールク
撮影:フランツ・ヴァイマイル
出演:マルタ・エッゲルト、ヨハンネス・ヘースタース
大臣令息と美貌の歌姫の恋を描いたミュージカル映画。 『未完成交響楽』(1933)でヨーロッパ屈指のスターとなった歌手エッゲルトの美しさを堪能できる名作。ジールク監督はこの作品の直後にナチス政権を逃れて渡米、ダグラス・サークと改名して数々の傑作を物にした。
このほか1本を上映。(有料上映)
作品詳細は当日会場でご確認ください。
[特別料金]   2本目は200円引き
会員1200円 学生会員・シニア会員1000円 一般(非 会 員)1500円


2008年7月
会員は優先的に、上映日の一週間前より入場整理券の電話・メール予約が可能です。
7月4日(金)
「黙って抱いて」Sois Belle et Tais-Toi

(フランス/1959/103分/16mm)
監督:マルク・アレグレ(Marc Allegret)
脚本:マルク・アレグレ、ロジェ・ヴァディム、ピエール・ボスト、オデット・ジョワイユ、ガブリエル・アルー、ジャン・マルサン
撮影:アルマン・ティラール
出演:アンリ・ヴィダル(Henri Vidal)、ミレーヌ・ドモンジョ(Mylene Demongeot)、ジャン=ポール・ベルモンド(Jean Paul Belmondo)、アラン・ドロン(Alain Delon)
宝石盗難事件に巻き込まれた女性が、捜査中の刑事と恋に落ちる、コメディ・タッチの冒険活劇。
7月11日(金)
「情事」L’ Avventura

(イタリア・フランス/1960/129分/16mm)
監督・原案:ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo Antonioni)
脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ、トニーノ・グエッラ、エリオ・バルトリーニ
撮影:アルド・スカヴァルダ
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
出演:モニカ・ヴィッティ(Monica Vitti)、ガブリエル・フェルゼッティ(Gabriele Ferzetti)、レア・マッセリ(Lea Massari)
「愛の不毛」3部作の第1作で、アントニオーニ監督の代表作。2004年に手がけたオムニバス映画『愛の神、エロス』が遺作となったが、2007年7月に94歳で亡くなるまで映画監督として活躍したアントニオーニを遅ればせながら追悼する。
7月25日(金)
こども向け 「タロファ!ツバル しずみゆく楽園から学ぶこと」
おとな向け 「ツバル 大切なものに導かれて」

(2008/デジタル作品/子ども向け30分/おとな向け60分)
監督・総指揮・プロデューサー:山本敏晴
アシスタントプロデューサー:大塚晴彦
CG制作:根本栄久、近藤勇一
音楽:齋藤英規(音楽館)
ナレーション:平山良香
字幕:さち&マイケル・ガウ、林蘭、
コーディネート協力:遠藤秀一
制作協力:佐藤和之・鎌形映久(イマジセンター)、圓崎一也(インタラクトテクノロジー)、読売映像、今尾偲、廣野篤、村松昌枝
製作・配給:NPO法人・宇宙船地球号
出演:ツバルと日本の人々

地球温暖化のため水没してしまうと言われている島国、ツバル(Tuvalu)。 そこに住む約二百人の子どもたちに、 「あなたの大切なもの」の絵を描いてもらった。 家族、友達、神様、自然などの、普通の大切なものに混じって、 そこには衝撃的な絵が描かれていた。
「ツバルが沈むことが怖い」
「島がゴミであふれてしまう」
「一番大切なのは、DVDプレイヤーさ」
絵を描いた子ども達の家を訪問し、ご両親から話を伺い、さらに政府、大学、NGOへ取材。それらにより、浮かび上がってくるツバル社会の本当の問題。そしてそれは、日本でも共通の問題であることが・・。ツバルは、その国の狭さゆえに、やがて地球全体で起こってくる問題が、最初に目に見えるようになった場所。そして、今、あなたにできることは、何か?


2008年6月28日(土)・29日(日)
ダグラス・サークの隠れた傑作
おもちゃ会社の社長として成功をおさめながらも家庭においては孤立する男が、元恋人と再会し新たな人生の可能性を夢見る。サークらしいアイロニカルな家庭劇。そして、7月に上映するサークのドイツ時代の音楽映画、『思ひ出の曲』もお楽しみに。
「いつも明日がある」There’s Always Tomorrow
(アメリカ/1955/84分/日本語字幕無し)
監督:ダグラス・サーク(Douglas Sirk)
脚本:バーナード・C・シェーンフェルド
撮影:ラッセル・メティ
出演:バーバラ・スタンウィック、フレッド・マクマレー、ジョーン・ベネット
[料金]
会員900円 学生会員・シニア会員700円


2008年6月28日(土)・29日(日)
韓国ドキュメンタリーに見る 労働と社会
30年にわたる韓国女性労働者の闘争を描いた「私たちは風の中に立つ」、韓国の労働現場の問題や争議と、 日本の朝日建設争議や日雇・野宿者運動を、日韓をつらぬく問題として描いた「NoGaDa/ノガダ」。
「私たちは風の中に立つ 韓国・東一紡織労組1972~2006」
(韓国/2006/105分/DVD)
監督:イ・ヘラン
製作:女性映像集団WOM
1972年、韓国の東一(トンイル)紡織の女性労働者は、韓国史上初の女性支部長を選出した。しかし彼女たちを待ちうけていたのは、会社ばかりか、政府・労働組合ぐるみの弾圧だった。78年、糞尿を浴びせかけられ暴力を振るわれた彼女たちの写真は世界に衝撃を与えたが、その後124人が不当解雇された。30年近くが過ぎた2005年、今なお復職闘争を続ける50代になった彼女たちがいた。
「NoGaDa/ノガダ」
(2005/89分/DVcam)
監督:金美禮(キム・ミレ) 
釜山国際映画祭/ソウル国際労働映画祭出品作品
NoGaDaは日本語の「土方」だ。
日本の植民地支配を受けた時から今も工事現場で肉体労働する人を意味する言葉だ。
私の父は建築現場で働く型枠大工だが、現場では「ノガダ(土方)」と呼ばれる。
外為危機が始まった1997年冬、私の父は、すぐ生活危機に直面した。
父は、家を出て野宿者になると言い出した。
私はショックを受け、このドキュメンタリーを撮り始めた。
(金美禮 監督)
[特別料金]   2本目は200円引き
会員900円 学生会員・シニア会員700円 一般(非 会 員)1200円


最初期の日本アニメーション 松本夏樹コレクション
サイレント時代の「手回し映写機」を使っての上映
2008年6月21日(土)・22日(日)
国立近代美術館フィルムセンターの「発掘された映画たち2008」で初上映され話題となっている、現存する中では、日本最古のアニメを、その発見者である松本夏樹氏のご厚意で特別上映。氏がこれまでに収集した他のフィルムも上映しながら発見の経緯やその意義などを解説していただく。今回は、手回し映写機を使っての上映です。めったにないこの機会をお見逃しなく。
「なまくら刀(塙凹内名刀之巻)」
(1917/約2分/35mm)
画:幸内純一

「浦島太郎」
(1918/約2分/35mm)
画:北山清太郎
ほか多数
[特別料金]
会員1200円 学生会員・シニア会員1000円 一般(非 会 員)1500円


2008年6月7日(土)・8日(日)
映画の揺籃期
「国民の創生」や「散りゆく花」などの名作を生み出し、”映画の父”と呼ばれるグリフィスの歴史大作「イントレランス」と、時代を並行して描くという「イントレランス」の特異な構成を喜劇に取り入れた「キートンの恋愛三代記」。
「イントレランス」Intolerance
(アメリカ/1916/150分/サウンド版/日本語字幕無し/16mm)
監督・脚本:D・W・グリフィス(David Wark Griffith)
撮影:G・W・ビッツァー
出演:リリアン・ギッシュ
人間のイントレランス(不寛容)によってもたらされる悲劇を4つの時代に分けて描いた映画史に残る大作。特にバビロン時代の壮大なセットは圧巻。
「キートンの恋愛三代記」Three ages
(アメリカ/1923/78分/無声/日本語字幕無し/16mm)
監督:バスター・キートン(Buster Keaton)、エディ・クライン
脚本:クライド・ブラックマン、ジョセフ・A・ミッチェル、ジーン・C・ハヴェッツ
出演:バスター・キートン、マーガレット・リーイー、ウォーレス・ビアリー
人間の飽くなき恋愛への情熱を、石器時代・古代ローマ・現代と3つの時代を同時進行させた喜劇。
[料金]   2本目は200円引き
会員900円 学生会員・シニア会員700円


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