西岡常一生誕100年記念上映 映像記録「西岡常一 社寺建築講座」
2008年9月27日(土)・28日(日)
「西岡常一 社寺建築講座」
(1994/DVD上映)
第1巻「宮大工の技法と精神」(65分)
第2巻「木を知る」(52分)
第3巻「道具と技術」(75分)
第4巻「木を組む」(68分)
監督:山崎佑次
法隆寺昭和の大修理の最初から携わり、金堂・五重塔が完成するまで棟梁として修理に従事し、薬師寺金堂を復興した宮大工として有名な西岡常一(1908-1994)。今年は西岡の生誕100年にあたり、彼の遺言状と言われている4部作を特別一挙上映。監督は神戸出身で「反国家宣言」でも知られる山崎佑次。大工を志す人たちは必見の作品と言われている。
《料金》
1回券
一般・学生・シニア1200円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円
通し券(全4作品)
会員3000円 学生会員・シニア会員2600円
幻のフィルムに観る“在日”
2008年8月29日(金)・30日(土)
大阪にある数少ない韓国系の民族学校、白頭学院建国学校の創立60周年を記念して制作された作品を中心に、日本統治時代の朝鮮や、解放後のニュース映画などを一挙に上映します。
「幻のフィルムでつづる 建国の60年」
(2006/30分/DV)
製作:白頭学院建国60周年記念実行委員会、白頭学院建国校友会
演出:高仁鳳
構成:安井喜雄
編集:森川法夫
撮影(現代の部分):高仁鳳、森川法夫
ナレーション:郭允美
音楽:金智子
聞き取り:金順玉
2005年に発見され話題となった戦後の白頭学院を写した16ミリ・フィルムをもとに、学院の創立60周年記念式典で上映するために新たな取材を加えて完成させたもの。中之島公会堂で開かれた解放2周年記念行事や朝鮮陸上競技など南北分断前の映像など、在日の記録としても見応え十分である。
「解放ニュース」
(朝鮮/1946/計30分/35mm/日本語字幕無し)
民衆映画株式会社が製作した解放後のニュース映画で韓国内にも存在しなかった珍しい作品。このフィルムは当館館長が発掘し、韓国映像資料院に提供して復元。解放60年を記念してソウルのリアル・ファンタスティック映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭でも上映された。
「TYOSEN」
(1938/15分/35mm/英語版・日本語字幕無し)
東京を発って鉄道で朝鮮半島を通過し満州に至るまでの名所や風物を紹介する戦前の海外向け観光PR映画。この作品はその途中の朝鮮の部分を独立させたもので、海外向けのため英語のナレーションが入る。
[特別料金/3本立て/入れ替え無し]
会員1200円 学生会員・シニア会員1000円 一般(非 会 員)1500円
神戸映画ワークショップ開講記念 『リンダ リンダ リンダ』
2008年8月15日(金)~17日(日)
8月下旬に神戸映画資料館にて、神戸映画ワークショップを開講し、そのゲスト講師のひとりに、山下敦弘映画監督をお迎えするにあたって、監督の代表作「リンダ・リンダ・リンダ」を記念上映します。
「リンダ リンダ リンダ」
(2005/114分/35mm)
製作:『リンダ リンダ リンダ』パートナーズ
配給:ビターズ・エンド
監督:山下敦弘
脚本:向井康介、宮下和雅子、山下敦弘
撮影:池内義浩
美術:松尾文子
音楽:James
出演:ぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base Ball Bear)、三村恭代、湯川潮音、山崎優子(me-ism)、甲本雅裕、松山ケンイチ、小林且弥、小出恵介、三浦誠己、りりィ、藤井かほり、近藤公園、ピエール瀧、山本浩司、山本剛史
今なお根強い人気を誇るブルーハーツの創成期に生まれた女子高生たちが、文化祭の数日間でブルーハーツの名曲を完全コピー、思ってもみなかった輝きを放っていくバンド・ムービー。ユーモアとせつなさをちりばめながら、つたなくも、いとおしい青い春の達成感をリアルに切り取っていく、笑って泣ける青春映画の傑作である。
監督は、その類い稀なるコメディセンスと的確な演出力で各方面にじわじわとマニアを増殖させている若き天才・山下敦弘。『どんてん生活』『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』と “愛すべきダメ男を描かせたら日本一”と評されていた山下だが、『リンダ リンダリンダ』では一転して、ハイティーンの女の子たちの心の微妙な揺れや高揚を繊細かつ明朗に活写。この後、監督した『天然コケッコー』(2007)で更に大ブレイクし、山下ファンが増殖中である。
[特別料金]
会員900円 学生会員・シニア会員700円 一般(非 会 員)1000円
2008年7月27日(日)
神戸活動写真倶楽部 港館 主催
「岸辺の情景」完成上映会
神戸を中心に活動する自主映画サークル港館が制作した長編ドラマ。メンバーである竹中哲也監督が準備から撮影まで三年を費やし映画人生をかけて制作した渾身の作品が遂に完成。
主演には劇団犯罪友の会に所属、昨年度の大阪演劇祭で新人奨励賞を受賞した期待の若手女優、山田山未舟を迎え、テレビ「水戸黄門」やNHK「刑事の現場」等で活躍する内藤和也、関西の劇団で活躍する大槻雄一郎、新宮風香、港館制作で近日公開予定の衣笠竜屯監督「太陽が凍る前に」に主演の安田高彰など、実力派の役者たちが結集。
「岸辺の情景」
(2008/51分/デジタル上映)
監督:竹中哲也
出演:山田山未舟、内藤和也、大槻雄一郎、新宮風香、安田高彰
神戸を中心に活動する自主映画サークル”港館”が制作した長編ドラマ。女優を目指すヒロイン久美とその周辺の登場人物が織り成す笑いと感動の群像劇。見終わった後しみじみと人生について考えさせる。
[特別料金]
500円
《関連記事リンク》
神戸活動写真倶楽部港館 NextGenerationサイト 「岸辺の情景」
2008年6月28日(土)・29日(日)
ダグラス・サークの隠れた傑作
おもちゃ会社の社長として成功をおさめながらも家庭においては孤立する男が、元恋人と再会し新たな人生の可能性を夢見る。サークらしいアイロニカルな家庭劇。そして、7月に上映するサークのドイツ時代の音楽映画、『思ひ出の曲』もお楽しみに。
「いつも明日がある」There’s Always Tomorrow
(アメリカ/1955/84分/日本語字幕無し)
監督:ダグラス・サーク(Douglas Sirk)
脚本:バーナード・C・シェーンフェルド
撮影:ラッセル・メティ
出演:バーバラ・スタンウィック、フレッド・マクマレー、ジョーン・ベネット
[料金]
会員900円 学生会員・シニア会員700円