プログラムPROGRAM

ジョン・フォード連続上映

ジョン・フォード連続上映 その4 30年代のフォード
2010年7月9日(金)〜11日(日)
『駅馬車』(1939)、『荒野の決闘』(1946)、『黄色いリボン』(1951)などで知られる大映画監督ジョン・フォード。彼の代表作のほか、知られざる傑作も取りまぜ連続上映していく。
第4回目は、フォードが30年代に手がけたバラエティに富んだ3作品。
 
「肉弾鬼中隊」The Lost Patrol
(アメリカ/1934/66分/35mm)
監督:ジョン・フォード
原作:フィリップ・マクドナルド
脚本:ダドリー・ニコルズ
撮影:ハロルド・ウェンストロム
音楽:マックス・スタイナー
出演:ヴィクター・マクラグレン、ボリス・カーロフ、ウォーレス・フォード、レジナルド・デニー
 
第一次大戦中のメソポタミア砂漠で、姿の見えないアラブ軍に追い詰められる英国軍中隊。限られた空間と登場人物で作られたフォード初めての戦争映画。一人また一人と味方が銃弾にたおれていく中で極限状態に陥る兵士たちの心理を描き出す。『フランケンシュタイン』(1931)のボリス・カーロフが伍長を演じている。
 
 
「俺は善人だ」The Whole Town’s Talking
(アメリカ/1935/95分/16mm)
監督:ジョン・フォード
原作:W・R・バーネット
脚本:ジョー・スワーリング、ロバート・リスキン
撮影:ジョセフ・オーガスト
出演:エドワード・G・ロビンソン、ジーン・アーサー、ウォーレス・フォード、アーサー・ホール、エドワード・ブロフィ
 
小心者のまじめな会社員が、脱獄中のギャングに瓜二つなことから巻き起こる騒動を軽妙に描く。エドワード・G・ロビンソンの一人二役で、主人公が心を寄せる女性同僚にジーン・アーサー。
 
 
「スコットランドのメアリー女王」Mary of Scotland
(アメリカ/1936/123分/16mm)
監督:ジョン・フォード
原作:マックスウェル・アンダーソン
脚本:ダドリー・ニコルズ
撮影:ジョセフ・オーガスト
音楽:マックス・スタイナー
出演:キャサリン・ヘプバーン、フレデリック・マーチ、フローレンス・エルドリッジ、ダグラス・ウォルトン、ジョン・キャラダイン
 
陰謀の渦巻く16世紀。スコットランドの女王メアリーの波乱の人生を描いた歴史劇。主人公メアリーにキャサリン・ヘップバーン、彼女の最後の恋人ボスウェル伯にF・マーチ、イングランド女王エリザベス1世をF・エルドリッジという豪華キャスト。
 
協力:プラネットプラスワン
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


ジョン・フォード連続上映 その3 ジョン・ウェインの西部劇
2010年4月9日(金)〜11日(日)
『駅馬車』(1939)、『荒野の決闘』(1946)、『黄色いリボン』(1951)などで知られる大映画監督ジョン・フォード。彼の代表作のほか、知られざる傑作も取りまぜ連続上映していく。
第3回目は、フォード作品を代表する名優、ジョン・ウェイン主演の西部劇を集めた。
 
「アパッチ砦」Fort Apache
(アメリカ/1948/129分/16mm)
監督:ジョン・フォード
原作:ジェームズ・ワーナー・ベラ
脚本:フランク・S・ニュージェント
撮影:アーチー・スタウト
音楽:リチャード・ヘイゲマン
出演:ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、シャーリー・テンプル、ジョン・エイガー、ペドロ・アルメンダリス
 
南北戦争での失策により降格され、アパッチ砦の守備隊司令官の任に付いたサースデイ将軍(ヘンリー・フォンダ)。プライドの髙い彼は、インディアンの戦法をよく知るヨーク大尉(ジョン・ウェイン)の意見を無視し、自分のやり方で手柄を上げ、汚名を返上しようとするが…。『黄色いリボン』『リオ・グランデの砦』と続くフォードの“騎兵隊3部作”の第一作。
 
 
「黄色いリボン」She Wore A Yellow Ribbon
(アメリカ/1949/103分/35mm/テクニカラー)
監督:ジョン・フォード
原作:ジェームズ・ワーナー・ベラ
脚本:フランク・ニュージェント、ローレンス・スターリングス
撮影:ウィントン・C・ホック
音楽:リチャード・ヘイグマン
出演:ジョン・ウェイン、ジョーン・ドルー、ジョン・エイガー、ベン・ジョンソン、ハリー・ケリー・Jr、ヴィクター・マクラグレン
 
“騎兵隊3部作”の第二作。1876年の西部。退役を間近に控えた騎兵隊の大尉ネイサン(ジョン・ウェイン)は、隊長の妻と姪を護送役に任命される。しかし、戦況の悪化により二人を伴って隊に戻った彼は、退役までの限られた時間の中、部下とともにインディアンに抗戦する。
 
 
「リバティ・バランスを射った男」The Man Who Shot Liberty Valance
(アメリカ/1962/123分/16mm)
監督:ジョン・フォード
原作:ドロシー・M・ジョンソン
脚本:ジェームズ・ワーナー・ベラ、ウィリス・ゴールドベック
撮影:ウィリアム・H・クローシア
音楽:シリル・モックリッジ
出演:ジェームズ・スチュワート、ジョン・ウェイン、ヴェラ・マイルズ、リー・マーヴィン、エドモンド・オブライエン
 
西部の小さな町。州昇格運動を邪魔する無法者リバティ・バランス(リー・マーヴィン)に対抗する若き法律家(ジェームズ・スチュワート)と拳銃の名手(ジョン・ウェイン)の友情を描く。
 
協力:プラネットプラスワン
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


ジョン・フォード連続上映 その2 アカデミー賞授賞作品
2010年2月12日(金)〜14日(日)
『駅馬車』(1939)、『荒野の決闘』(1946)、『黄色いリボン』(1951)などで知られる大映画監督ジョン・フォード。彼の代表作のほか、知られざる傑作も取りまぜ連続上映していく。
第2回目は、アカデミー賞受賞の3作品。フォードは、『男の敵』(1935)、『怒りの葡萄』(1940)、『わが谷は緑なりき』(1941)、『静かなる男』(1952)で4度アカデミー監督賞を受賞している。今回は、アカデミー短編ドキュメンタリー賞を受賞した『ミッドウェイ海戦』も参考上映する。
 
「怒りの葡萄」The Grapes of Wrath
(アメリカ/1940/129分/16mm)
監督:ジョン・フォード
原作:ジョン・スタインベック
脚本:ナナリー・ジョンソン
撮影:グレッグ・トーランド
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ヘンリー・フォンダ、ジェーン・ダーウェル、ジョン・キャラダイン
30年代半ばのアメリカ中西部。小作農の一家は、カリフォルニアを目指す旅に。大恐慌時代の苛烈なアメリカ社会を描いた傑作。撮影は『市民ケーン』(1941)のグレッグ・トーランド。
 
「静かなる男」The Quiet Man
(アメリカ/1952/129分/16mm)
監督:ジョン・フォード
原作:モーリス・ウォルシュ
脚本:フランク・S・ニュージェント
撮影:ウィントン・C・ホック、アーチー・スタウト
音楽:ヴィクター・ヤング
出演:ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン
アメリカから故郷アイルランドに帰ってきた元ボクサー(ジョン・ウェイン)。過去を忘れて静かな暮らしを望む彼だが、赤毛の美しい女性(モーリン・オハラ)と恋に落ち…。アカデミー監督賞のほか、カラー撮影賞を受賞したテクニカラー作品。
 
[参考上映]本特集の半券提示で鑑賞無料/日本語字幕無し
「ミッドウェイ海戦」The Battle of Midway
(アメリカ/1942/18分/16mm)
監督:ジョン・フォード
脚本:ジェームズ・ケヴィン・マッギネス、ダドリー・ニコルズ
撮影:ジョン・フォード
編集:ジョン・フォード、ロバート・パリッシュ
音楽:アルフレッド・ニューマン
ナレーション:ヘンリー・フォンダ、ジェーン・ダーウェル 、ドナルド・クリスプ
撮影監督グレッグ・トーランドらと結成した野戦撮影班OSSを率いて撮影したドキュメンタリー映画。
 
協力:プラネットプラスワン
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


ジョン・フォード連続上映 その1 フォード&ウィル・ロジャース3部作
2010年1月9日(土)〜11日(月・祝)
『駅馬車』(1939)、『荒野の決闘』(1946)、『黄色いリボン』(1951)などで知られる大映画監督ジョン・フォード。彼の代表作のほか、知られざる傑作も取りまぜ連続上映していく。
第1回目は、ユーモラスな個性と演技で人気のあったウィル・ロジャースと組んだ3部作を上映。この3作品は当時日本で公開されなかったが、後年の特集上映で再発見され大いに注目された。1935年のウィル・ロジャースの飛行機事故による死がなければ、さらなるコンビ作が作られたに違いない。
 
「ドクター・ブル」Doctor Bull
(アメリカ/1933/78分/16mm)
監督:ジョン・フォード 脚本:ポール・グリーン
撮影:ジョージ・シュナイダーマン
出演:ウィル・ロジャース、ヴェラ・エレン
田舎町で孤軍奮闘する医師を主人公にした人間喜劇。
後のフォード作品に数多く登場する「医師」の原型のひとつを見ることもできるだろう。
 
「プリースト判事」Judge Priest
(アメリカ/1934/84分/16mm)
監督:ジョン・フォード
脚本:ダドリー・ニコルズ、ラマー・トロッティ
原作:アーヴィン・S・コップ
撮影:ジョージ・シュナイダーマン 
音楽:サミュエル・ケイリン
出演:ウィル・ロジャース、ヘンリー・B・ウォルソール
南北戦争のしこりが未だ強く残る1890年ごろのケンタッキーの小さな町を舞台に、人情判事プリーストを中心に描かれる「家族再生」の物語。法廷場面の演出にも注目したい。
 
「周遊する蒸気船」Steamboat Round the Bend
(アメリカ/1935/82分/16mm)
監督:ジョン・フォード
脚本:ダドリー・ニコルズ、ラマー・トロッティ
撮影:ジョージ・シュナイダーマン
音楽:マックス・スタイナー
出演:ウィル・ロジャース、アン・シャーリー
蒸気船で一儲けしようとしたドク、しかし無実の甥っ子を救うため船を走らせる…
ミシシッピー河での蒸気船チェイスをクライマックスにしたフォードの傑作。
フォードが『男の敵』(1935)で初めてアカデミー監督賞を受賞した後、手がけた作品。
 
協力:プラネットプラスワン
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。