プログラムPROGRAM

フリッツ・ラング連続上映

フリッツ・ラング連続上映 ドイツーアメリカ
2010年6月18日(金)〜20日(日)
サイレント末期からトーキー初期に、『ニーベルンゲン』(1924)、『メトロポリス』(1927)などの作品でドイツ映画黄金時代を代表する監督として活躍したフリッツ・ラング。1934年にナチス・ドイツから亡命した後は、ハリウッドで第二の黄金時代を築いた。
今回は、ドイツ時代に手がけたラングの初トーキー作『M』と、渡米後の第二作で代表作の『暗黒街の弾痕』を上映する。
 
「M」M
(ドイツ/1931/99分/35mm)
監督:フリッツ・ラング
脚本:テア・フォン・ハルボウ、フリッツ・ラング
撮影:フリッツ・アルノ・ヴァグナー
美術:カール・フォルブレヒト
出演:ペーター・ローレ、オットー・ヴェルニケ、グスタフ・グリュントゲンス
 
ベルリンで幼女ばかりを狙った連続殺人事件が起こる。警察の厳戒体制に迷惑した犯罪組織は、独自に犯人捜しに乗り出す。ラングとその妻のハルボウが「最もいまわしい犯罪は何か」と考え脚本を書いたサスペンススリラーの傑作。撮影はムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ』『フォーゲルエート城』のヴァグナー。
 
  
 
「暗黒街の弾痕」You Only Live Once
(アメリカ/1937/86分/35mm)
監督:フリッツ・ラング 
脚本:ジーン・タウン、グレアム・ベイカー
撮影:レオン・シャムロイ
美術:アレクサンダー・トルボフ
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ヘンリー・フォンダ、シルヴィア・シドニー、ウィリアム・ガーガン
 
前科を持つ青年が、無実の罪で銀行強盗犯にされ投獄される。脱獄を図るも、その最中に本当に殺人を犯してしまう。行き場の無い彼とその愛する妻との絶望的な逃避行。『夜の人々』『俺たちに明日はない』に先んじて作られた“ボニー&クライドもの”の名作。
 
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


フリッツ・ラング連続上映 アメリカ時代 3
2010年4月29日(木・祝)〜5月1日(土)
サイレント末期からトーキー初期に、『ニーベルンゲン』(1924)、『メトロポリス』(1927)などの作品でドイツ映画黄金時代を代表する監督として活躍したフリッツ・ラング。1934年にナチス・ドイツから亡命した後は、ハリウッドで第二の黄金時代を築いた。
今回は、ラング作品の主要テーマ「憎悪・殺人・復讐」を真っ向から描いた『ビッグ・ヒート 復讐は俺にまかせろ』とアメリカ時代の最終作『条理ある疑いの彼方に』を上映する。
 
「ビッグ・ヒート 復讐は俺にまかせろ」The Big Heat
(アメリカ/1953/90分/35mm)
監督:フリッツ・ラング
原作:ウィリアム・マッギヴァーン
脚本:シドニー・ボーム
撮影:チャールズ・ラング
音楽:ミッシャ・バカライニコフ
出演:グレン・フォード、リー・マーヴィン、グロリア・グレアム、ジョスリン・ブランド
ギャングと警察上層部との癒着を知った刑事が、愛妻を何者かに殺される。一方、ギャングの情婦は刑事と接触したことが元で顔に大やけどを負わされる。刑事と情婦がそれぞれの個人的な恨みを原動力に復讐に向かう。
 
 
「条理ある疑いの彼方に」Beyond a Reasonable Doubt
(アメリカ/1956/80分/35mm)
監督:フリッツ・ラング 
脚本:ダグラス・マロー
撮影:ウィリアム・スナイダー
音楽:ハーシャル・バーク・ギルバート
出演:ダナ・アンドリュース、ジョーン・フォンテーン、シドニー・ブラックマー、フィル・ボウナフ、シェパード・スタッドウィック
ラング監督のアメリカ時代最後の作品。ある新聞社社長が死刑廃止を訴えるため、娘の婚約者を未解決殺人事件の容疑者に仕立て、一芝居打つ。冤罪により死刑が行われる可能性を証明しようというのだ。しかし、無実の証拠を持つ社長が事故死して、計画は狂い始める……。
 
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


フリッツ・ラング連続上映 アメリカ時代 2
2010年3月20日(土)〜22日(月・祝)
サイレント末期からトーキー初期に、『ニーベルンゲン』(1924)、『メトロポリス』(1927)などの作品でドイツ映画黄金時代を代表する監督として活躍したフリッツ・ラング。1934年にナチス・ドイツから亡命した後は、ハリウッドで第二の黄金時代を築いた。
今回は、ナチを扱ったスパイ劇『恐怖省』と『外套と短剣』を上映する。
 
「恐怖省」Ministry of Fear
(アメリカ/1944/86分/35mm)
監督:フリッツ・ラング
原作:グレアム・グリーン
脚本:シートン・I・ミラー 
撮影:ヘンリー・シャープ
音楽:ヴィクター・ヤング
出演:レイ・ミランド、マージョリー・レイノルズ、カール・エスモンド
グレアム・グリーン原作のスパイ・スリラーの映画化。第二次世界大戦中のイギリス。精神病院を退院したばかりの男が、占い師の予言に従いケーキの重量を当てたことから奇妙な事件に巻き込まれ、その背後にあるナチのスパイ活動を知ることとなる。
 
 
「外套と短剣」Cloak and Dagger
(アメリカ/1946/106分/35mm)
監督:フリッツ・ラング 
脚本:アルバート・モルツ、リング・ラードナー・ジュニア
撮影:ソル・ポリト
音楽:マックス・スタイナー
出演:ゲイリー・クーパー、リリー・パルマー、ロバート・アールダ
原子爆研究をめぐるスパイ劇。アメリカ人物理学者(ゲイリー・クーパー)がヨーロッパに潜入し、パルチザンの女闘志らともに、ナチスに協力を強いられている博士の救出を図る。ラングによるの反ナチ映画の4作目にして最終作。
 
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


フリッツ・ラング連続上映 アメリカ時代 1
2010年2月19日(金)〜21日(日)
サイレント末期からトーキー初期に、『ニーベルンゲン』(1924)、『メトロポリス』(1927)などの作品でドイツ映画黄金時代を代表する監督として活躍したフリッツ・ラング。1934年にナチス・ドイツから亡命した後は、ハリウッドで第二の黄金時代を築いた。
“アメリカ時代 1” では、反ナチ映画の傑作『マンハント』と『死刑執行人もまた死す』を上映する。
 
「マンハント」Man Hunt
(アメリカ/1941/106分/35mm)
監督:フリッツ・ラング 
脚本:ダドリー・ニコルズ 
撮影:アーサー・C・ミラー
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ウォルター・ピジョン、ジョーン・ベネット、ジョージ・サンダース、ジョン・キャラダイン
ヒトラー暗殺未遂犯としてゲシュタポに追われる身となった英国人ハンターが、ロンドンに逃れ、街娼ジェニーに匿われる。ラング最初の反ナチ映画で、その後、『飾り窓の女』などでヒロインとなるジョーン・ベネットとの出会いの作品。脚本は1月に当館で上映した『周遊する蒸気船』のダドリー・ニコルズで、本作品の企画も、先にジョン・フォードに持ち込まれたという。
 
「死刑執行人もまた死す」Hangmen Also Die!
(アメリカ/1943/134分/35mm)
監督:フリッツ・ラング 
脚本:ベルトルト・ブレヒト、フリッツ・ラング、ジョン・ウェクスリー 
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ
出演:ブライアン・ドンレヴィ、ウォルター・ブレナン、アンナ・リー
ドイツ占領下のプラハで「死刑執行人」の異名を持つ非情なナチスの高官が暗殺される。犯人をあぶりだそうとするゲシュタポに対し、市民とレジスタンスは驚くべき解決策を見いだす。ラングがブレヒトの協力を得て実話をもとに映画化した傑作。
 
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


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