プログラムPROGRAM

山根貞男 連続講座〈新編:活劇の行方〉

『日本映画時評集成』全3巻刊行記念
現代日本映画における〈活劇の行方〉 in 神戸
2018年7月16日(月・祝)

〈キネマ旬報〉にて長期連載中の山根貞男「日本映画時評」を年代順にまとめた〈日本映画時評集成〉の最終巻の90年代篇(『1990-1999』)が5月25日に国書刊行会より刊行されました。既刊の70年代後半~80年代篇(『1976-1989』)、2000年代篇(『2000-2010』)と合わせて、30年を越える現代日本映画との格闘記録として前人未到の集成となります。このシリーズ全3巻の完結を記念しまして、著者山根貞男さんと連載開始から誌面と全巻デザインを担当するブックデザイナーで映画批評家でもある鈴木一誌さんのお二人でトークショーを開催いたします。
トークの前には、2作品を参考上映いたします。上映作品については当日のお楽しみとさせていただきますが、どうぞご期待ください。

13:30〜 参考上映1(60分/16mm)

14:40~ 参考上映2(45分/16mm)

15:35~(終了予定17:35) トーク:山根貞男×鈴木一誌

山根貞男
1939年大阪生まれ。映画評論家。大阪外国語大学フランス語科卒業。書評誌・書籍編集者を経て、映画批評誌「シネマ」69~71の編集・発行に参加。1986年より「キネマ旬報」に日本映画時評を書き続けている。主な著書に『映画狩り』(現代企画室)『活劇の行方』(草思社)『映画が裸になるとき』(青土社)『映画―快楽装置の仕掛け』(講談社現代新書)『増村保造 意志としてのエロス』(筑摩書房)『映画の貌』(みすず書房)『マキノ雅弘 映画という祭り』(新潮選書)、共著に『誰が映画を畏れているか』(蓮實重彦、講談社)『仁侠映画伝』(俊藤浩滋、講談社)『映画監督深作欣二』(深作欣二、ワイズ出版)などがある。
鈴木一誌
1950年東京都生まれ。ブックデザイナー。杉浦康平のアシスタントを12年間つとめ、1985年に独立。1981年、映画批評でダゲレオ出版評論賞受賞。著書に『画面の誕生』(みすず書房)、『ページと力』『重力のデザイン』(共に青土社)、戸田ツトムとの共著『デザインの種』(大月書店)、『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』(誠文堂新光社)、編著・共著書に『小川プロダクション『三里塚の夏』を観る 映画から読み解く成田闘争』(太田出版)、『映画の呼吸 澤井信一郎の監督作法』(ワイズ出版)、『全貌フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国を記録する』(岩波書店)などがある。

《参加費》 参考上映付き 一般:2000円 会員:1800円 学生:1500円
*最新刊『日本映画時評集成 1990-1999』当日購入または持参で参加費500円割引
*招待券のご利用不可
*予約受付 info@kobe-eiga.net まで、お名前、ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。

カフェトーク 17:40頃〜 場所:神戸映画資料館ロビー兼カフェ
ゲスト:山根貞男、鈴木一誌、樽本周馬(編集者/国書刊行会)
参加費:500円(1ドリンクとスナック付き)


山根貞男 連続講座〈新編:活劇の行方〉4 阪本順治
2011年3月25日(金)「行きずりの街」の上映のみ 
         26日(土)映画講座+上映

『活劇の行方』をはじめとする著書で、一貫して活劇の観点から映画を論じてきた日本映画批評を代表する山根貞男による「活劇論」です。
今回は、2010年公開の阪本順治監督『行きずりの街』を上映の後、論じます。
(25日は上映のみ)

(C)2010「行きずりの街」製作委員会

「行きずりの街」
(2010/123分/35mm)
製作:「行きずりの街」製作委員会
配給:東映
監督:阪本順治 原作:志水辰夫
脚本:丸山昇一 撮影:仙元誠三
出演:仲村トオル、小西真奈美、南沢奈央、窪塚洋介、菅田俊、ARATA、石橋蓮司、江波杏子
十二年をまたぐ愛を取り戻す主人公の行動が三日間で描かれ、それを二時間三分の上映時間で見せる。異なる長さの「時」の重層的な圧縮が独特の魅力を結晶させる。丸山昇一が志水辰夫の小説を巧緻に脚色し、阪本順治のもと、撮影の仙元誠三らスタッフと出演者が、それの立体化に成功している。
(「キネマ旬報・日本映画時評262」より構成)
 

山根貞男(映画評論家)
1939年大阪生まれ。映画批評誌「シネマ69」(1969-71)を編集・発行。蓮實重彦とともに海外の映画祭で加藤泰、鈴木清順、成瀬巳喜男の特集に関わる。1986年より始めた「キネマ旬報」での日本映画時評は現在も連載中である。主な著書に『映画狩り』、『映画の貌』、『マキノ雅弘―映画という祭り―』などがあり、『映画渡世』(山田宏一との共編)、『加藤泰、映画を語る』(安井喜雄との共編)、『成瀬巳喜男の世界へ』(蓮實重彦との共著編)などのインタビューや編著が多数ある。

 

《料金》
[上映のみ]
一般:1200円 学生・シニア:1000円
会員一般:1000円 会員学生・シニア:900円
 
[映画講座+上映]
一般:1800円 学生・シニア:1500円
会員一般:1500円 会員学生・シニア:1300円

*招待券の使用不可 *ご予約受付中


山根貞男 連続講座〈新編:活劇の行方〉3 木村威夫
2010年6月26日(土)
2008年に「山根貞男連続講座〈加藤泰の世界〉」と題し、ほぼ月に一回開催した人気企画が、テーマを「活劇」に広げ再開しました。
『活劇の行方』をはじめとする著書で、一貫して活劇の観点から映画を論じてきた日本映画批評を代表する山根貞男による「活劇論」です。
この講座では、毎回講義に入る前に関連する作品を参考上映します。
  
参考上映作品 [関連企画] [木村威夫追悼上映]
「ツィゴイネルワイゼン」「夢幻彷徨」
 

山根貞男(映画評論家)
1939年大阪生まれ。映画批評誌「シネマ69」(1969-71)を編集・発行。蓮實重彦とともに海外の映画祭で加藤泰、鈴木清順、成瀬巳喜男の特集に関わる。1986年より始めた「キネマ旬報」での日本映画時評は現在も連載中である。主な著書に『映画狩り』、『映画の貌』、『マキノ雅弘―映画という祭り―』などがあり、『映画渡世』(山田宏一との共編)、『加藤泰、映画を語る』(安井喜雄との共編)、『成瀬巳喜男の世界へ』(蓮實重彦との共著編)などのインタビューや編著が多数ある。

 
 

《料金》

会員1800円 学生会員・シニア会員1500円
*招待券の使用不可
*会員のみご予約受付中


山根貞男 連続講座〈新編:活劇の行方〉2 沢島忠
2010年4月3日(土)
2008年に「山根貞男連続講座〈加藤泰の世界〉」と題し、ほぼ月に一回開催した人気企画が、テーマを「活劇」に広げ再開します。
『活劇の行方』をはじめとする著書で、一貫して活劇の観点から映画を論じてきた日本映画批評を代表する山根貞男による「活劇論」です。
この講座では、毎回講義に入る前に関連する作品を参考上映します。
 
今回は、沢島忠監督論を出発点に、中村錦之助論へと展開。<『一心太助』で時代劇が変わった=日本映画が変わった>ということを、縦横に論じてくださる予定です。
 

山根貞男(映画評論家)
1939年大阪生まれ。映画批評誌「シネマ69」(1969-71)を編集・発行。蓮實重彦とともに海外の映画祭で加藤泰、鈴木清順、成瀬巳喜男の特集に関わる。1986年より始めた「キネマ旬報」での日本映画時評は現在も連載中である。主な著書に『映画狩り』、『映画の貌』、『マキノ雅弘―映画という祭り―』などがあり、『映画渡世』(山田宏一との共編)、『加藤泰、映画を語る』(安井喜雄との共編)、『成瀬巳喜男の世界へ』(蓮實重彦との共著編)などのインタビューや編著が多数ある。

 
 

《料金》

会員1500円 学生会員・シニア会員1300円
*招待券の使用不可
*会員のみご予約受付中


山根貞男 連続講座〈新編:活劇の行方〉1 神代辰巳
2010年2月20日(土)
2008年に「山根貞男連続講座〈加藤泰の世界〉」と題し、ほぼ月に一回開催した人気企画が、テーマを「活劇」に広げ再開します。
『活劇の行方』をはじめとする著書で、一貫して活劇の観点から映画を論じてきた日本映画批評を代表する山根貞男による「活劇論」です。
この講座では、毎回講義に入る前に関連する作品を参考上映します。
 
活劇講座のスタートにあたって
  『活劇の行方』(1984・草思社)の刊行から四半世紀もの歳月が経った。その間、映画について文章を書きつづけるなか、活劇ということが折りにふれ脳裡に浮かび上がり、近年、点滅の勢いが激しくなってきた。いま、映画にもっとも必要なのは、活劇精神ではないか。そんな思いが沸騰点に達しつつある。昨年の神戸映画資料館における連続講座加藤泰も、それをベースにしていた。しばしば強調していることだが、活劇とは特定の映画ジャンルを指さない。ならば、いったい活劇とは何か。多彩な映画を見ること/語ることのなかで、それを考えていきたい。「新編:活劇の行方」である。神代辰巳作品が最初だとは何と嬉しいことか。
   山根貞男
 
参考上映作品
「悪女の仮面・扉の陰に誰かが」
(1980/100分/DVD)制作:にっかつ
監督:神代辰巳
原作:C・アームストロング 脚本:田中陽造、伊藤秀裕 撮影:前田米造
出演:いしだあゆみ、酒井和歌子、浅野温子、山本圭
神代辰巳がテレビ朝日の土曜ワイド劇場のために撮ったサスペンス・ドラマ。
 

山根貞男(映画評論家)
1939年大阪生まれ。映画批評誌「シネマ69」(1969-71)を編集・発行。蓮實重彦とともに海外の映画祭で加藤泰、鈴木清順、成瀬巳喜男の特集に関わる。1986年より始めた「キネマ旬報」での日本映画時評は現在も連載中である。主な著書に『映画狩り』、『映画の貌』、『マキノ雅弘―映画という祭り―』などがあり、『映画渡世』(山田宏一との共編)、『加藤泰、映画を語る』(安井喜雄との共編)、『成瀬巳喜男の世界へ』(蓮實重彦との共著編)などのインタビューや編著が多数ある。

 
 

《料金》

会員1800円 学生会員・シニア会員1500円
*招待券の使用不可
*会員のみご予約受付中


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。