神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

タグ:

2022年2月11日(金・祝)・12日(土)

古典映画超講義 『周遊する蒸気船』講師:井口奈己

連続講座 古典映画超講義 クラシック映画を楽しむための6つのレッスン
2022年1月〜3月 全6回

古典映画、特にモノクロ映画は敬遠ぎみという映画ファンに捧げる3ヶ月、全6回の短期集中講座を開催します。
参加費の初回無料や先行予約など、若い世代を優待する企画です。ぜひこの機会にクラシック映画の魅力を発見してください。

特別編① お楽しみはこれからだ
講師:井口奈己(映画監督)

*講義はオンラインに変更となりました。何卒ご了承ください。(2022.1.31記)
2022年2月11日(金・祝)・12日(土) *12日は前日の講座の録画

各回、講師の映画作家が選んだ古典映画を観賞し、映画の見方、楽しみ方を学びます。

13:30〜 上映
「周遊する蒸気船」Steamboat Round the Bend
(1935/81分/16mm)
監督:ジョン・フォード
脚本:ダドリー・ニコルズ、ラマー・トロッティ
撮影:ジョージ・シュナイダーマン
出演:ウィル・ロジャース、アン・シャーリー、ユージン・パレット、ジョン・マクガイア

15:05〜 講座:井口奈己(終了予定16:00)
*12日は前日の講座の録画

ある先輩にあたる男性映画監督に君の映画は見てない。映画監督になると映画をなかなか見なくなるからね。と言われた事がある。私もその人の映画を見てなかったので、それはいいのだが、私は映画監督になってから映画を見るようになったので、前提がまるで違うのが面白かった。
映画の公開を控えてチラシの準備をしている時に、ふとハワード・ホークスもジョン・フォードも見ていないと言うと、目の前でチラシを折り込んでいたスタッフのMさんが、ピタリと手を止めて私の顔をまじまじと見ては、人生のお楽しみが残ってて良かったね、と言った。
そのMさんと一緒に映画館ではじめて見たのがジョン・フォード監督『周遊する蒸気船』で、息を吐くのを忘れたか、吸うのを忘れたか、どっちも忘れて死にそうになりながら隣に座っていたMさんの膝を叩きながら笑って、そしてこれが映画なら、絶対に映画など作れないんじゃないか?と泣いた作品で、フィルムで『周遊する蒸気船』が観たい!
世界の倫理観が変わって、もしかして劇場で観られなくなるような日が来たとしても、こっそりと上映して、未知の観客の度肝を抜いてほしいものです。(井口奈己)

 

日程(予定) 2日目の講座は前日の録画
◉ 特別講座
①2月11日(金・祝)・12日(土)お楽しみはこれからだ 講師:井口奈己 上映作品『周遊する蒸気船』
②3月5日(土)・6日(日)小津のオフビート 講師:石井岳龍 上映作品『東京暮色』
③3月19日(土)・20日(日) 講師:濱口竜介(オンライン) 上映作品『フィラデルフィア物語』
◉ 映画史入門 講師:井上正昭
①1月29日(土)・30日(日) サイレント映画の魅惑 上映作品『サンライズ』
②2月26日(土) トーキー黄金時代の真髄 上映作品『生きるべきか死ぬべきか』
③3月12日(土)・13日(日) 古典時代の終わり──ハリウッド・フィフティーズとB級映画

《参加費》 上映+講座  ユース(25歳以下)500円 一般1000円
予約受付
受付開始 ユース優先受付:開催日の一ヶ月前から 一般:開催日の2週間前から
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

KOBEアート緊急支援事業(映画館支援)

PageTop