神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2021年6月19日(土)・20日(日)

最後のプログラムピクチャーと呼ばれて  vol.4

新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸
最後のプログラムピクチャーと呼ばれて
〜滝田洋二郎監督と異色のフィルムメーカーたち〜  vol.4

2021年6月19日(土)・20日(日)

今回は、山本晋也監督のコメディ『痴漢夜行列車』、片岡修二監督による「地獄のローパー」シリーズ第一作『逆さ吊し縛り縄』、そして後に『お天気お姉さん』でも知られる細山智明監督の『菊池エリ 巨乳』の3作品をお届けします。

 

「痴漢夜行列車」

(1977/62分/35mm)新東宝映画
監督:山本晋也 脚本:才賀忍 撮影:古川丈夫 編集:中島照雄 助監督:原一男、旦雄二
出演:堺勝朗、久保新二、松浦康、南ユキ、徳永レナ、北洋子、北斗レミカ、波瀬恵子、北沢万里子

上野行の夜行列車に乗り合わせた二人の初老の男の体験を描くピンク版『東京物語』(?)。才賀忍(中村幻児)の脚本を名物監督山本晋也が演出。七十年代性風俗産業のカタログのごとき猥雑さから絞りだされる一粒の涙。これぞピンクの王道!と思わせる内容で、若き久保新二の倒錯ぶりにも要注目!

 

「逆さ吊し縛り縄」 (プリントタイトル『激しいSEX 異常愛撫』)

(1985/59分/35mm)国映
監督・脚本:片岡修二 原作:春野妖鬼 撮影:志村敏雄 編集:酒井正次 助監督:橋口卓明
出演:下元史朗、早乙女宏美、池島ゆたか、杉下なおみ、涼音えりか、水上乱、ジミー土田

鬼才片岡修二監督による「地獄のローパー」シリーズ第一作。一昨年に上映した『緊縛・SM・18才』は第二作に当たる。気弱で平凡なサラリーマンが地獄のローパーへと変身していく様を描きクライマックスは第二作同様スケバン早乙女宏美との一騎打ち。マカロニウェスタン調の主題曲が耳から離れない。

 

「菊池エリ 巨乳」 (プリントタイトル『菊池エリ 美乳の喘ぎ』)

(1986/62分/35mm)新東宝映画
監督:細山智明 脚本:鴎街人 撮影:志賀葉一 編集:金子尚樹 助監督:石崎雅幸
出演:菊池エリ、池島ゆたか、橋本杏子、松田知美、秋山未来、田代葉子、中村京子、藤村真美

売れっ子AV嬢とそのマネージャーの秘めたる恋を奔放かつ繊細な演出で描いた異才細山智明監督作品。AV業界初期の人間模様が興味深く、いっぽうで風変わりな演出法が生みだす独特の世界が観客を虜にする。人気アイドルだった菊池エリの魅力と池島ゆたかの一味違った抑制した演技も見もの。

 

協力:ぴんくりんく
R18+ 18歳未満の方はご鑑賞いただけません。

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 ユース1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

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