神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2021年7月17日(土)・18日(日)

最後のプログラムピクチャーと呼ばれて  vol.6

新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸
最後のプログラムピクチャーと呼ばれて
〜滝田洋二郎監督と異色のフィルムメーカーたち〜  vol.6

2021年7月17日(土)・18日(日)

本シリーズ最終回。北川徹(磯村一路)監督の最後のピンク作品『変態』、ピンク四天王の一人、佐野和宏監督の『若妻 しとやかな卑猥』、そして、プロデュース作『短篇集 さりゆくもの』が公開中のほたる(葉月螢)主演、大ベテラン監督深町章による『痴漢覗き魔 和服妻いじり泣き』の3作品をお届けします。

7月17日(土)13:30『痴漢覗き魔 和服妻いじり泣き』上映前
舞台挨拶 ほたる(葉月螢)

 

「変態」

(1987/60分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:北川徹 撮影:三好和宏 音楽:坂田白鬼 編集:菊池純一 助監督:井上潔
出演:前原祐子、黒沢ひとみ、下元史朗、中村仁、三上せいし

ストーカーに狙われた女性の恐怖をイメージビデオ的な手法を駆使して描く。唐突なお色気シーンでつないでいくAVにありがちな手法を踏襲しながらそこに硬質な実験映画の匂いを感じさせるのは北川徹こと磯村一路監督の資質によるものか。AV初期の人気女優前原祐子がその絶頂期に出演した一篇。

 

「若妻 しとやかな卑猥」

(1990/55分/35mm)国映
監督・脚本:佐野和宏 撮影:斉藤幸一 音楽:伊藤善之 編集:酒井正次 助監督:ついよし太
出演:岸加奈子、佐野和宏、吉沢健、一ノ瀬まみ、荒木太郎、小林節彦、伊藤清美

テレビ脚本家進次は元恋人の杏子にその生き方を罵倒され今は制作のあてもない映画の脚本を書いている。進次と杏子は再会を果たすが彼女の不能の夫に芽生えた嫉妬心が悲劇を招く。8mm撮影による映像も盛り込み、佐野作品のキーパーソン岸加奈子の魅力が全篇にあふれた痛切な作品。

 

「痴漢覗き魔 和服妻いじり泣き」 (プリントタイトル『痴漢箱男 覗かれた若妻』)

(1998/56分/35mm)新東宝映画
監督:深町章 脚本:岡輝男 撮影:清水正二 編集:酒井正次 助監督:高田宝重、佐藤吏
出演:葉月螢、工藤翔子、西藤尚、杉本まこと、樹かず、平賀勘一

深町章監督の面目躍如たる江戸川乱歩調猟奇浪漫の傑作。「終戦直後、『箱』の内と外で心を通わせあう夫婦」という難しい題材をごく普通のハウススタジオのわずか二部屋で撮影したという奇跡の映画。葉月螢扮する若妻のけなげさが涙を誘う。ビデオでは『鍵穴』シリーズの第一弾としてヒットした。

 

協力:ぴんくりんく
R18+ 18歳未満の方はご鑑賞いただけません。

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 ユース1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

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