神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2024年6月22日(土)

濱口竜介『他なる映画と』刊行記念 ラングからルノワールへ ジャン・ルノワール生誕130年

『牝犬』国立映画アーカイブ所蔵

遡ること10年ほど前、『ハッピーアワー』を神戸で準備している頃に、監督・濱口竜介がここ神戸映画資料館で3回にわたって行ったのが、フリッツ・ラングをめぐる講座だった(「はたのこうぼうのアメリカ映画研究会」)。
そのレクチャー原稿も収録した著書『他なる映画と』(全2冊、インスクリプト)を携えて、資料館にハマグチが舞い戻る。
かつての講座ではラングに並べるかたちで、「現代映画」を代表してロメール、黒沢清、そしてエドワード・ヤンとイーストウッドとが合わせ論じられたが、そのいわば番外篇たる今回、再度登場のラングとペアを組むのは、ジャン・ルノワール。『牝犬』とそのリメイク作品『スカーレット・ストリート』という、ストーリーはほぼ同じだが受ける印象はまるで違う二作を足がかりに、ラングからルノワールへと遡りつつ、今年生誕130年を迎えるジャン・ルノワールの「演出術」に迫りたい。
(éditions azert)

 


『牝犬』 La Chienne(フランス/1931/95分/35mm)作品提供:国立映画アーカイブ
監督・脚本:ジャン・ルノワール
原作:ジョルジュ・ド・ラ・フシャルディエール、アンドレ・ムエジー=エオン
撮影:セオドア・スパークール
出演:ミシェル・シモン、ジャニー・マレーズ、ジョルジュ・フラマン

 


『スカーレット・ストリート』
Scarlet Street(アメリカ/1945/102分/16mm)
監督:フリッツ・ラング
脚本:ダドリー・ニコルズ
原作:ジョルジュ・ド・ラ・フシャルディエール、アンドレ・ムエジー=エオン
撮影:ミルトン・R・クラスナー
出演:エドワード・G・ロビンソン、ジョーン・ベネット、ダン・デュリエ

「ラングとルノワールがこの二作を通じて、互いを照らし出す。今回は特にラングの照らすルノワールの恐ろしさを感じてみよう。二大巨匠の演出の違いはそのまま、エドワード・G・ロビンソンとミシェル・シモンのありようの違いとつながる。乞うご期待!」
(濱口竜介)

 

トーク 濱口竜介(映画監督)+木下千花(映画研究者)

濱口竜介『他なる映画と』全2冊
インスクリプトより、2024年7月3日書店発売予定(当館にて先行発売)
四六判 432頁/384頁、各2,500円+税
・   ・   ・   ・   ・
『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』そして『悪は存在しない』の映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。1巻目の「映画講座」篇には、仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーをまとめる(すべて初活字化)。映画史上の傑作・名作はいかに撮られてきたのか、その作劇と演出と演技へと迫る。2巻目は「映画批評」篇として、映画をつくりながら折々に発表してきた作品レビューや映画をめぐる論考・エッセーにくわえ、日本語未発表原稿や書き下ろし2篇(7万字に及ぶブレッソン『シネマトグラフ覚書』論ほか)も収録する。映画監督は、映画の何を見ているのか、ここにつまびらかになるだろう。

 

《料金》 *入替制
[上映]一般:1600円 ユース(25歳以下):1200円 会員:1400円 *当日2本目は200円割引き
[トーク]1000円
*予約満席

主催:éditions azert、神戸映画資料館
協力:国立映画アーカイブ、プラネット・プラス・ワン

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