神戸映画資料館

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2026年9月19日(土)

連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見 第25回『女群西部へ!』

早すぎた「フェミニズム西部劇」
──『女群西部へ!』から読み解くウィリアム・ウェルマン

このシリーズ講座では、映画史の節目を刻んできた傑作を毎回一本ずつ上映し、検証してゆく。時代の中から生まれながら、時代を超えて生き残る。古典とはそういうものだ。それは、つねに〈来るべき〉作品であり、映画館のような場所でそのつど〈発見〉される。このような観点から、作品を映画史の中にきっちりと位置づけ、それがいかにして生まれ、どのように受容され、それ以後の映画にどんな影響を与えたのかを検証する一方で、あたかも新作を見るように、その映画を純粋に味わい、どこにその〈映画的〉魅力があるのかを探ってゆく。

 

14:30〜 上映
『女群西部へ!』 Westward the Women
(アメリカ/1951/117分/デジタル)
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
原案:フランク・キャプラ
脚本:チャールズ・シュニー
撮影:ウィリアム・C・メラー
出演:ロバート・テイラー、ドニーズ・ダルセル、ビヴァリー・デニス、ジョン・マッキンタイア、ホープ・エマーソン

 

16:35〜 講座(終了予定18:05)
講師:井上正昭(翻訳・映画研究)
西部劇の歴史は「男たちの神話」として語られてきた。だが1951年、ハリウッドの反骨児ウィリアム・A・ウェルマンは、その神話を豪快に覆す傑作『女群西部へ!』を放つ。花嫁になるべく、荒涼たる砂漠を幌馬車で突き進む130人の女たち。過酷な旅のなか、彼女たちは自ら銃を取り、鞭を振るい、次第に覚醒してゆく。原案のフランク・キャプラが抱いていたロマンチックな構想を、ウェルマンは過酷なリアリズム溢れるドラマへと変貌させる。そうして生まれた作品は、早すぎた「フェミニズム西部劇」とでも言うべきものであった。
とはいえ、この映画の女性の描き方は見かけほど単純なものではない。本講座では、ハリウッド古典期の美学と現代的ジェンダー観がスリリングに交差するさまを紐解いてゆく。一方、ウェルマンのフィルモグラフィーを通して見たとき、本作は、男性中心の開拓史を解体した『偉大な男の妻』や、狂気と官能が渦巻く初期プレコード期の傑作『夜の看護婦』『罪の島』などで見せた、「虐げられた女性たちのタフな反撃」の到達点でもある。『女群西部へ!』の真価に迫りつつ、同時期に開催されるウェルマン特集で上映される作品すべてを貫く「反骨の遺伝子」を浮き彫りにしていく──ウェルマンの作品世界への絶好のイントロダクション!

 

関連企画
9月19日(土)〜22日(火・祝)
ウィリアム・A・ウェルマン特集 2026

 

井上正昭
1964年生まれ。Planet Studyo + 1 で映画の自主上映にたずさわる。訳書に『映画監督に著作権はない』(フリッツ・ラング、ピーター・ボグダノヴィッチ/筑摩書房 リュミエール叢書)、『恐怖の詩学 ジョン・カーペンター』(ジル・ブーランジェ/フィルムアート社)、共著に『映画を撮った35の言葉たち』(フィルムアート社)がある。
ブログ「明るい部屋:映画についての覚書」

《参加費》 上映+講座
一般:2500円 ユース(25歳以下):1500円 会員:2000円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

協力:ダッサイ・フィルムズ

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