神戸映画資料館

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2022年3月19日(土)・20日(日)

古典映画超講義 『フィラデルフィア物語』講師:濱口竜介

連続講座 古典映画超講義 クラシック映画を楽しむための6つのレッスン
2022年1月〜3月 全6回

古典映画、特にモノクロ映画は敬遠ぎみという映画ファンに捧げる3ヶ月、全6回の短期集中講座を開催します。
参加費の初回無料や先行予約など、若い世代を優待する企画です。ぜひこの機会にクラシック映画の魅力を発見してください。

 

特別編③ ウェルメイドかつ奇妙な映画
講師(オンライン):濱口竜介(映画監督)
2022年3月19日(土)・20日(日)
 *20日は前日の講座の録画

各回、講師の映画作家が選んだ古典映画を観賞し、映画の見方、楽しみ方を学びます。

上映「フィラデルフィア物語」 The Philadelphia Story
(1948/112分/ブルーレイ)
監督:ジョージ・キューカー
原作:フィリップ・バリー
脚本:ドナルド・オグデン・スチュワート
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:キャサリン・ヘプバーン、ケイリー・グラント、ジョン・ハワード、ジェームズ・スチュワート

講座:濱口竜介
*20日は前日の講座の録画

ジョージ・キューカー監督『フィラデルフィア物語』は自分にとって、未提出の宿題のような映画だ。この映画を初めて見たのは大学時代で、故梅本洋一先生の授業でのことだった。これが兎に角ウェルメイドであり、かつとんでもなく奇妙な映画だったのだ。結末に至って唖然としながら、それでいて大いに納得できるような、まったく相反する感想を同時に持った。そして梅本先生はキャサリン・ヘップバーン、ケイリー・グラント、ジェームズ・スチュワートら主演俳優陣を指して「立てる」と評したと記憶している。この「立てる」という言葉がずっと木霊しているのだ。人が立つということ。それってそんなに特筆すべきことなのか。映画のなかで「立てる」奴と「立てない」輩は一体どう違うのか。正直に言えば、答えは未だにわからない。なので、この機会に再見し、考えてみたい。彼らはどのように立ち、この奇矯で蠱惑的な映画を成立せしめているのか。さて、宿題提出となるか否か…。(濱口竜介)

 

日程(予定) 2日目の講座は前日の録画
◉ 特別講座
①2月11日(金・祝)・12日(土)お楽しみはこれからだ 講師:井口奈己 上映作品『周遊する蒸気船』
②3月5日(土)・6日(日)小津のオフビート 講師:石井岳龍 上映作品『東京暮色』
③3月19日(土)・20日(日) 講師:濱口竜介(オンライン) 上映作品『フィラデルフィア物語』
◉ 映画史入門 講師:井上正昭
①1月29日(土)・30日(日) サイレント映画の魅惑 上映作品『サンライズ』
②2月26日(土) トーキー黄金時代の真髄 上映作品『生きるべきか死ぬべきか』
③3月12日(土)・13日(日) 古典時代の終わり──ハリウッド・フィフティーズとB級映画

《参加費》 上映+講座  ユース(25歳以下)500円 一般1000円
予約受付
受付開始 ユース優先受付:開催日の一ヶ月前から 一般:開催日の2週間前から
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

KOBEアート緊急支援事業(映画館支援)

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