神戸映画資料館

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2021年4月17日(土)・18日(日)

フレデリック・ワイズマンのすべて vol.8

フレデリック・ワイズマンのすべて vol.8
2021年4月17日(土)・18日(日)

2019年秋、神戸映画資料館では「フレデリック・ワイズマンのすべて in 関西」の一環として3作品を上映しました。この続きとして、月1回のペースでシリーズで上映していきます。
今回は、ワイズマン自身が、共同体についての映画として関連していると発言する『エッセネ派』と『アスペン』。いずれも関西では久しぶりの上映です。

1967年の『チチカット・フォーリーズ』以来、“現代社会の観察者”として独自の映像表現を展開し続けているドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマン。
50年以上にわたり、学校、病院、警察、軍隊、裁判所、図書館、議会など、アメリカの様々な施設・組織を撮り続けてきました。ワイズマン自身が “〈われわれの生活様式の博物誌〉を紹介するドキュメンタリー・シリーズ” という作品群には、悲劇的であると同時に喜劇的、深刻でありながら滑稽でもあり、複雑であると同時に素朴(ナイーブ)、絶望の中にもユーモアが光る、矛盾に満ちた魅力的なアメリカの姿が映し出されています。

 

「エッセネ派」 Essene

(1972/86分/16mm)撮影:ウィリアム・ブレイン
ベネディクト会エッセネ派の僧院の日常を追う。個人の欲求と組織としての論理の対立、規則、労働、信仰、価値、愛、そして祈り。日々の生活の中で修道士たちが直面する問題は特別なものではなく、“組織”というものが抱え込まざるをえない共通の問題であることが見えてくる。

 

「アスペン」 Aspen

(1991/146分/16mm)撮影:ジョン・デイヴィー
19世紀には有名な銀鉱山だったアスペン。現在は、風光明媚な、登山、スキーなどのリゾート地、音楽や文化活動の盛んな町、またセレブが住む町として知られる。町の成り立ちを反映するように、自然と人工物、古い価値観とスーパーリッチといった対立がいたるところに見られる。高級ブティックの前で路上演奏する年老いたバイオリン弾き、泥まみれの鉱夫としゃれたウエアで滑走するスキーヤー。ダイエットペプシの自動販売機の絵画のオープニングが象徴するように、対立は文化的な場面にも及ぶ。

 

《料金》
一般:1500円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下)・会員:1000円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

→公式サイト(コミュニティシネマセンター)

共催:コミュニティシネマセンター
協力:アテネ・フランセ文化センター、山形国際ドキュメンタリー映画祭
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

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