‚P‚S‚P‚P神戸開港150年
映画発祥の地・神戸 港から吹く風 映画を遊ぶ、映画で学ぶ
8ミリ映画講座フルコース コメディ篇
会場:神戸映画資料館

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8ミリフィルムで映画を作ろう!
3日間で ストーリー作り〜撮影〜現像〜上映

世界に開かれた神戸港は、神戸にいち早く映画文化をもたらしました。人々は映画を通じて新天地、新思想、新世界に触れることができたのです。
120年の歴史を持つ映画、そのはじまりの30年で達成した魅力の神髄を8ミリフィルムでサイレント映画を作ることで体験しながら辿っていきます。

 

camera01オリエンテーション
9月23日(土)13:30〜17:00(途中休憩あり)

8ミリフィルム(モノクロ)を使って、3カットで構成されたコメディ映画を作ります。
サイレントコメディの鑑賞とレクチャーの後、これから撮影する映画の構成の立て方、ストーリー作りを学びます。グループ(最大4人)を組んで撮影準備を始めます。

講師:富岡邦彦(CO2事務局長)、いいをじゅんこ(クラシック喜劇研究家)

 

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ばくーさん

8ミリ撮影
11月4日(土)・5日(日)*いずれか1日 10:30〜18:00(予定)

講師とともにグループで撮影を行います。
映画をたべて生きている「ばくー」さん、キャスティングOK!

講師:富岡邦彦、板倉善之(映画監督)、上球音(Video Studio Frame Bird代表)、松岡奈緒美(映像作家)

 

 

 

 

reel018ミリ現像
11月11日(土)・12日(日)*いずれか1日 10:30〜18:00(予定)

撮影したモノクロフィルムを自分の手でリバーサル(反転)現像します。フィルムは現像して初めて映像を見ることができます。デジタル撮影では味わうことのできないフィルム制作の醍醐味を体感してください。現像後はフィルムで試写を行います。(後日デジタル化してDVDをお渡しします。)
衣服が汚れる可能性がありますので、汚れても問題のない衣服を着用するかご持参ください。

講師:石川亮(映像作家)、郷田真理子(フィルム技術者)

 

《参加費》 一般:8000円 学生:5000円(フィルム等材料費込み)
オリエンテーション、撮影、現像の計3日間

申し込み方法
申し込み:info@kobe-eiga.net まで以下の項目についてご記入のうえお申し込みください。折り返し受付確認のメールをお送りします。
① 氏名
② 住所
③ メールアドレス
④ 電話連絡先
⑤ 職業(学生は学校名)
⑥ このワークショップに期待すること
定員に達し次第締め切ります

出演ボランティア募集
ワークショップ参加者が撮る映画に出演協力してくださる方を募集します。オリエンテーションの時に来ていただき、参加者にご紹介できればと思います。事前に事務局までご連絡をお願いします。なお、キャスティングは参加者が行いますので、ご出演のお約束はできないことを予めご了承ください。

*完成作品は2018年1月に開催される「神戸クラシックコメディ映画祭」での上映を予定しています。

 

講師からのメッセージ
3カット3分の喜劇映画 富岡邦彦(CO2事務局長)
生まれた頃の映画は、1分くらいでした。それでも作り手が観客を飽きさせないことは簡単ではありません。そのために“笑い”は不可欠、観客を楽しませるためにやがて喜劇映画が生まれます。
さて現在、我々はデジタル映像の時代に生きていますが、つい2000年まではフィルムが映画の主流でした。今回のワークショップは8ミリ白黒のフィルムを使って皆さんに3分の無声(サイレント)喜劇映画を作っていただきます。物語を考え、映画のコンテを考え、出演、演出し、フィルムの現像もして、上映します。
現在コダックが販売している8ミリ映画のフィルムは3分強です。ですから長さは3分の物語のある喜劇映画を作るのです。ただしその3分をどう使うかのルールを“3カット”と限定しましょう。音楽でも音符が3つあればメロディが始まるように、映像も三つのカットでお話を完結することが出来ます。3カットといっても単純に1分+1分+1分である必要はありません。詳細はオリエンテーションでお話します。映画が1分以上観客に飽きずに見せるには、〈物語〉が必要になります。“誰が” “どうして” “どうなった” これが基本です。
映画というのは自由なものだと思うかもしれませんが、実は映画を作るということはとても不自由なことです。人、物、場所、時間などたくさん制約が出てきます。ですがこの不自由と戯れるのが映画製作の一番面白いところなのです。今回のテーマは3カット3分の喜劇映画です。
21世紀の新しいサイレント喜劇 いいをじゅんこ(クラシック喜劇研究家)
今、わたしたちの周りにはさまざまな〈笑い〉があふれています。映像媒体を使った〈笑い〉に限っていえば、その絶頂期はサイレント映画の時代にありました。それはしばしば〈喜劇の黄金時代〉と呼ばれます。音もセリフもない映画でコメディが絶頂期を迎えたってどういうこと?…と、奇妙に思われるかもしれません。でも実は、音やセリフで説明できなかったからこそコメディは発展したのです。
かつて映画は「活動写真」「活劇」などと呼ばれていました。「活動」する「写真」。「活」きた「劇」。すなわち、キャメラで撮影される被写体(俳優)の身体の躍動こそが、サイレント映画のすべてだったのです。手や、表情や、ちょっとした目の動き、視線…それらを駆使した〈身体言語〉によって、サイレント映画はさまざまなドラマを表現しました。その中でとりわけ人気をあつめたのが〈ドタバタ喜劇〉です。追っかけ、水落ち、バナナの皮、パイ投げといったベタな〈ドタバタギャグ〉の原型が作られました。
オリエンテーションでは、視覚ギャグの進化など、サイレント喜劇のいくつかの重要な要素についてお話しします。21世紀のいま、どんな新しいサイレント喜劇をうみだすことができるのか、その可能性を探りましょう。みなさんといっしょに映画を作れるのを心から楽しみにしています。

 

主催:神戸映像アーカイブ実行委員会
お問い合せ:神戸映像アーカイブ実行委員会事務局(神戸映画資料館)078-754-8039
協力:CO2運営事務局 イラスト:はやみさやか

※内容は予告無く変更する場合があります。