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神戸発掘映画祭2017 プログラム

 

ホームムービーの日 in 神戸

 

ちいさなフィルムのためのちいさな祭典! 世界で同時開催
みなさんのホームムービーを見せてください!

上映フィルム募集中
フィルムをお持ちのかたは、事前に事務局(神戸映画資料館内)までご連絡ください。
お寄せいただいたフィルムは、傷みや内容を確認後、持ち主の方と上映のご相談をします。上映させていただいたフィルムは、その後も内容を簡単に確認できるようDVD化してお渡しいたします。

2017年11月23日(木・祝)13:30〜15:00
参加無料

地域や家庭に眠るフィルムを持ち寄る上映会です。
個人的な記録(映像)が、地域の、そして時代の記憶を呼び覚まします。
この機会に、みなさんの思い出を映像とともに甦らせてください。
[上映]みなさんからお寄せいただいたホームムービー

 

お問い合せ

神戸映像アーカイブ実行委員会事務局(神戸映画資料館内)
078-754-8039 info@kobe-eiga.net

HMD Japan Logo
NPO法人映画保存協会(東京)が〈ホームムービーの日〉の日本での普及につとめています

発掘されたアマチュア映画・ホームムービー

11月23日(木・祝)15:20〜16:50
神戸映画資料館には約1700本ものアマチュア映画フィルムが収蔵され、現在調査が進められている。本プログラムでは近年発掘・復元された戦前のアマチュア映画作品やホームムービーを紹介する。1930年代中頃のカラーフィルム映像、松竹スターが出演するアマチュア劇映画『女』はじめ、新発見の歴史的映像が盛りだくさん。
解説:板倉史明(神戸大学准教授)

「兵隊と花」

「兵隊と花」

「女」

「女」

「お島と勇作」「弥次喜多 道中双六」「サーカス見物」「わたしのお人形さん」「商工祭行列、港湾博覧会」
「鴨川おどり」「兵隊と花」「五月晴れ」

(1930年代/計39分[16コマ]/無声/16mm、デジタル[原版16mm])神戸映画資料館所蔵

服部茂(南歌)撮影ホームムービー
「女」「競艶録」「大蔵省庁舎其他新栄工事(部分)」
神戸映画資料館所蔵(デジタル化協力:神戸大学)
「グロテスク」出演:崔承喜 個人蔵(協力:レトロ通販)
「?」高槻真樹所蔵(協力:おもちゃ映画ミュージアム)
(1930年代/計20分[16コマ及び24コマ]/無声/デジタル[原版9.5mm])

日本アニメ誕生100年記念上映

神戸映画資料館が所蔵する貴重な初期アニメーションを一挙上映。

講演 26日(日)14:45〜 参加無料(要当日映画半券)
講師:渡辺泰
(アニメーション研究家)
1917(大正6)年1月、東京で下川凹天制作アニメが初公開されて以降、国産アニメは100年の歴史を積み重ね、日本製アニメが世界を席巻したことは目出たい出来事だ。今回上映されるアニメで、謎の作家・木村白山及び孤高の作家・大藤信郎について取り上げてみたい。

 

①個人作家のアニメ

11月23日(木・祝)17:10〜18:10
戦前から多様なジャンルの個人制作アニメーションが制作されていた。本プログラムでは特に1930年代のアマチ ュア映画界で発表された実験アニメと影絵アニメを特集する。音とリズムの視覚化を追求した森紅の作品と、荒井和五郎に影響を与えた竹村猛児の流麗な影絵作品に注目。

「ガランドウの太鼓」

「ガランドウの太鼓」

「ジャックと豆の木」

「ジャックと豆の木」

「旋律」(1933/3分[16コマ]/無声/デジタル[原版9.5mm])作者:森紅
「千鳥の曲」(1930年代/3分[16コマ]/無声/デジタル[原版9.5mm])作者:森紅
「ヴォルガの船唄」(1932/2分[16コマ]/レコードトーキー版/デジタル[原版9.5mm])作者:森紅
「ガランドウの太鼓」(1934/18分[16コマ]/無声/デジタル[原版9.5mm])作者:坂本為之
「鉤を失った山彦」(1936/14分[16コマ]/無声/デジタル[原版9.5mm])作者:竹村猛児
「蜘蛛と頼光」(1938/8分[16コマ]/無声/デジタル[原版9.5mm])作者:竹村猛児
*以上、デジタル化協力:神戸大学
「ジャックと豆の木」(1941/16分/16mm)製作:朝日映画社 原案・構成・撮影:荒井和五郎、飛石仲也 音楽:福田宗吉 演奏:朝日映画管弦楽団

無声映画伴奏:天宮遥(ピアニスト/シンガーソングライター/作曲家)

②1920年代草創期の作品

11月26日(日)13:30〜14:30
日本のアニメは1917(大正6)年に初めて製作され今年で丁度100年目に当る。当初は下川凹天、幸内純一、北山清太郎らが活躍したがフィルムはほとんど残っていない。そこで今回は1920年代から活躍した木村白山、大藤信郎、山本早苗らの仕事を振り返る。今や幻となった1910年代の初期作品が発掘されることを願いつつ。

「正ちゃんの冒険」

「正ちゃんの冒険」

「のろまな爺」

「のろまな爺」

「兎と亀」(1924/6分[16コマ]/無声/35mm)製作:北山映画製作所(フィルムには中島活動冩眞部と記載) 作者:山本早苗
「勤倹貯蓄 塩原多助(元題:塩原多助)」(1925・1941/15分/35mm)1925年元版製作:朝日キネマ 1941年トーキー版製作:奥田商会 作者:木村白山 解説:松井美明 録音:岩谷サウンドシステム
「のんきなとうさん・山崎街道」(1920年代/2分[16コマ]/無声/35mm[原版16mm])作者:木村白山(推定)
「チャップリンとクーガン(仮題)」(1920年代/11分[16コマ]/無声/35mm)作者不詳
「夢の浦島(元題:ノンキなトウサン竜宮参り)」(1925・1942/10分/35mm)作者:木村白山 解説:牧野周一 録音:岩谷サウンドシステム
*以上、復元協力:東京国立近代美術館フィルムセンター
「正ちゃんの冒険」(1920年代/2分[16コマ]/無声/16mm[原版35mm])作者不詳 原作:樺島勝一 復元協力:野中和隆

アナログ復元版・デジタル復元版 参考比較上映
(デジタル版復元協力:東京国立近代美術館フィルムセンター)
「のろまな爺」(1924/5分[16コマ]/無声/35mm)作者:大藤信郎
「竹取物語」(1961/3分/35mm)作者:大藤信郎

③新発掘作品

11月26日(日)16:35〜17:30
近年に新発掘した日本アニメを特別上映。北山清太郎作ではないかと推定される「カテイ石鹸」、フジカラー・ニュータイプで作られた薮下泰司の実写合成アニメ「小人の電話」、作者不詳だが笠置シズ子がアニメで歌う「聖林(ハリウッド)見物」、作者不詳のアニメ等多彩な内容。

「カテイ石鹸(広告)」

「カテイ石鹸(広告)」

「HOT CHINA 聖林見物」

「HOT CHINA 聖林見物」

「HOT CHINA 聖林(ハリウッド)見物」(10分/デジタル[原版35mm])演出:中山浩、齊藤弥仁 出演:笠置シズ子、リズムボーイズ アニメ作者不詳
「マンガ 空中凸凹拳闘(元題:空の勇者)」(1941/7分/デジタル[原版16mm])製作:国光教育映画 作画:吉田晴夫
「カテイ石鹸(広告)」(1921/2分[16コマ]/無声/デジタル[原版35mm])作者:北山清太郎(推定)
*以上、デジタル化協力:神戸芸術工科大学
「小人の電話」(1953/26分/35mm)製作:渡部プロダクション 作者:薮下泰司
その他、不明作品2本

最新デジタル化映画上映

11月24日(金)13:30〜15:30
神戸芸術工科大学の4Kスキャナーの活用事例
神戸芸術工科大学では、情報をアーカイブし、発信する拠点として本年度より図書館を情報図書館と改名しました。その一環として、神戸映画資料館と協働で上映不可なフィルム(35㎜、16㎜)のアーカイブを行うこととなり、35㎜は4K画質、16㎜は2K画質でデジタル化可能な装置Cintel Scannerを導入し既に数十点のデジタル化を行っています。これにより、これまで手つかずだったフィルムの内容調査が神戸映画資料館で進められています。今回はそれらの最新発掘作品をいち早くご覧いただきます。
解説:橋本英治(神戸芸術工科大学教授)、安井喜雄(神戸映画資料館館長)

「日本油勝会盃亊 並 血盟式実況」

「日本油勝会盃亊 並 血盟式実況」

「呼び出し電話」

「呼び出し電話」

「MUT and JEFF in “THE RED CROSS”」(1910年代/13分[16コマ]/無声)
「小倉 浅野舞踊研究所 大門町」(5分[16コマ]/無声)
「日本油勝会盃亊 並 血盟式実況」(1931/ 12分[16コマ]/無声)
「呼び出し電話」(17分)製作:モーション・タイムズ 出演:三遊亭圓歌
「東宮殿下御慶典」(1924/2分[16コマ]/無声)
「恩賜の煙草」(1939/8分)
「歌の劇場 第一輯 青春メロディ」(8分)製作:さくら映画社 出演:[歌手]堤眞佐子、福本泰子 [タップ]荻野幸久、キッドシスタース [樂團]ヒットボックススウヰングバンド
 
*以上すべて原版35mm デジタル化協力:神戸芸術工科大学
 
その他、神戸芸術工科大学所蔵作品
 
*デジタル保存は4Kですが、上映は4Kをダウンコンバートした画質です。ご了承ください。

プラネット発掘選集

11月24日(金)15:50〜18:00
神戸映画資料館の母体であるプラネット映画資料図書館が東京国立近代美術館フィルムセンターや京都映画祭などの協力を得て復元した多数のフィルムの中から様々なジャンルの見応えある作品を選んだ。これらの作品が復元できたのは、京都の田渕宇一郎、布施の古林義雄ら個人コレクターの長年にわたる収集努力の賜物である。

「國士無双」(1932/21分[16コマ]/無声/35mm[原版9.5mm])
製作:千恵プロ、日活 監督:伊丹万作 出演:片岡千恵蔵、高勢実乗、瀬川路三郎、山田五十鈴
復元協力:東京国際映画祭実行委員会
伊丹万作によるサイレント期の喜劇映画。かつては市販されていた9.5mmフィルムを、東京国際映画祭で上映するため35mmにブローアップした。

bantsuma01阪東妻三郎名場面集
(1924-40/計30分[16コマ及び24コマ]/無声及びトーキー/35mm[原版9.5mm、16mm、35mm])
「雲母阪」1924、「尊皇」1926、「血染の十字架」1927、「護国の鬼」1927、「潮に乗る北斗」1929、「からす組」1930、「牢獄の花嫁」1931、「神変麝香猫」1932、「お好み安兵衛」1932、「剣士桂小五郎」1933、「新釈清水一角・浪人祭」1933、「夜明け鳥」1936、「水戸黄門廻國記」1937、「國定忠治」1937、「忠治子守唄」1938、「王政復古」1939、「大楠公」1940
復元協力:京都映画祭実行委員会 素材提供:古林義雄、野中和隆、松本夏樹
2001年に開催された京都映画祭の阪妻特集のために復元したもので、チャンバラ映画の醍醐味を味わえる。阪妻ファンとして名高い古林義雄氏のコレクションを中心に、玩具フィルム収集で知られる野中和隆氏、松本夏樹氏からも貴重な素材の提供を受けた。

「製糖の実況」(21分[16コマ]/無声/染色/35mm)作者不詳
砂糖が作られる過程を描いた明治製糖の宣伝映画。

「海魔陸を行く」(1950/53分/35mm)
製作:ラジオ映画 監督:伊賀山正徳 解説:徳川夢声 原作:今村貞男 脚本:松永六郎 撮影:福田寅次郎 音楽:伊藤宣二
蛸が海から上がって陸を彷徨い、様々な苦境に遭いながらついに海に帰るまでを描く。弁士として名高い徳川夢声による解説が面白さを助長している。
以上、NFCの「発掘された映画たち」のために復元。復元協力:NFC

「ジャズ娘誕生」デジタル復元版 関西初上映

11月25日(土)13:30〜14:50
 

「ジャズ娘誕生」©日活

「ジャズ娘誕生」©日活

「ジャズ娘誕生」
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
(1957/76分+復元デモ3分/35mm)
製作:日活 監督:春原政久
原作:松村基生 脚色:辻真先
撮影:姫田真佐久 音楽:村山芳男
出演:江利チエミ、石原裕次郎、小杉勇、丹下キヨ子、二本柳寛
国内唯一の国立フィルム・アーカイブであるフィルムセンターが復元し今春披露された本作を関西初上映。日本における最初期のカラー方式「コニカラー」が、三色分解白黒ネガを基にデジタル復元された。冒頭に3分の復元デモを含む。江利チエミと石原裕次郎が出演する色彩豊かなミュージカル映画。

[関連講座]無料
神戸映画資料館所蔵フィルムで辿る カラー映画史
講師:郷田真理子(株式会社IMAGICAウエスト)
11月25日(土)15:05〜16:05
白黒フィルム時代のカラー(染調色やコダカラーなど)、テクニカラーにコニカラー……。美しく、個性豊かなカラー映画の数々は、驚くべき発見と技術から生まれました。今回は様々な方式のカラー映画の歴史を、神戸映画資料館所蔵の当時のプリントを実際に映写して辿り、復元についても考察します。
参考上映:「ジャズ娘誕生」(コニカラープリント/1巻)、染調色やコダカラーなどをフィルム上映

「桜御殿」(1948/マキノ眞三監督)撮影風景[写真提供:衣川太一]

「桜御殿」(1948/マキノ眞三監督)撮影風景 [写真提供:衣川太一]

カラーで記録された戦後日本
講師:衣川太一(写真収集家)
11月25日(土)16:20〜17:20
コダック社が1935年に発売したカラーフィルム「コダクローム」は、早くから日常の身近な風景の撮影に使用されてきた。10年後に日本にやってきた進駐軍人の中にも自分たちの接した日常をコダクロームで撮影した人が数多くいた。当時の日本を収めた数々のカラー写真の中から、映画に関連したものを中心にして紹介する。
参考上映:進駐軍人のホームムービー

管理人?音楽家?実は映像作家? 森本アリ8mmリミックス

JISYU〈自主映画アーカイブ上映〉 vol.3 横断篇
11月25日(土)17:50〜19:00

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生演奏:塩屋楽団
ミニトーク:森本アリ(旧グッゲンハイム邸管理人、ほか)
聞き手:田中晋平(神戸映画保存ネットワーク)

神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸の管理人として塩屋の町から「おもろいこと」を仕掛けている森本アリさん。音楽家としての活動は知られていますが、実は映像作家でもありました! ベルギー留学時代に作られた8mm作品は、当時フランス、オランダ、ドイツ、ルクセンブルグでも上映されました。それから四半世紀、アリさん自ら映像をリミックスし即興演奏とともに新たな作品として再生させます。

追加プログラム

アンコール上映 幻の未公開作品『幻日』発見!

11月25日(土)19:20〜20:40
genjitsu02「幻日」
(1966/78分[第三巻欠落]/35mm)第三プロ
製作:長島豊次郎 監督・脚本:武智鉄二
撮影:高田昭 下着:鴨居羊子
※「夏目漱石生誕百年記念映画『夢十夜』より(公開告知の文章より)
出演:柴田恒子、内田良平、川口秀子、津崎公平
 
能面職人(内田良平)が注文の若い能面を彫れず、気分転換に出た街で出会う美女(柴田恒子)と過ごす不思議な体験。美女に誘われるまま、夢なのか現実なのか……。その妻に武智夫人の川口秀子。美女を連れ去る男には津崎公平。昭和41年秋に完成したが、一般公開されていない。元松竹女優の柴田恒子の裸身は鮮やかに美しい。撮影は『白昼の通り魔』の高田昭。

連携企画 下町芸術祭—境界の民
11月3日(金・祝)〜25日(土)

神戸の下町エリア(長田区南部)で展開する4つのプログラム
・Dialogue on the Borderline
・KOBE-Asia Contemporary Dance Festival #4「新長田にあるアジア、家族の系譜より」
・森村泰昌「下町物語プロジェクト2017〜2019」
・瀬戸内経済文化圏 OPEN SUMMIT

主催:新長田アートコモンズ実行委員会
→公式サイト

KOBE Discovery Film Festival 2017
神戸発掘映画祭
11月23日(木・祝)〜26日(日)

プログラム上映時間・料金・会場

※内容は予告無く変更する場合があります。