2019年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク
題不明 賀古プロ作品一部抜粋 → 題名判明 「紫恋狂乱」
神戸映画資料館所蔵ID:30667
撮影年:1928年頃
【フィルム状態】
フォーマット:16mm
長さ: 8分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒
完全度:部分
【内容について】
製作国:日本
種別:劇
姫と若侍の恋路を邪魔する年配の侍(姫の父親かも知れない)。年配の侍が姫を奪って逃げようとし、それを止めようとする若者と斬り合いになる。とそこにメガホンを持った監督がカメラマンと登場し、この場面が映画撮影の一コマだったことがわかる。しかし、撮影を離れても二人の男は女性をめぐって争いを続け、映画撮影は台無しになるという物語。現存しているクレジットには、
稲葉左近景連に扮する・・・俳優A 淸水林之輔
秩父三郎幸安に扮する・・・俳優B片岡紅三郎
弥生姫に扮する・・・女優C 筑紫かず子
撮影監督・・・松井莊輔
とある。国立映画アーカイブには『播州皿屋敷』(1928年頃、賀古プロ)という作品があり、出演者が同じことから監督の賀古残夢が主催するこのプロダクションの作品の可能性がある。なお、新派俳優で映画にも出演した清水林之輔は映画女優の花井蘭子の父である。
調査者:佐崎順昭(映画史家)
追記
同内容のタイトル付きのプリントを入手したため、題名が判明した。(2020年7月)
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