プログラムPROGRAM

新東宝ピンク映画
ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3

2018年3月17日(土)・18日(日)

フィルムによる映画製作・配給がほぼ終焉を迎えつつある今、長年低予算による製作をおこなって数々の才能を輩出した成人映画(ピンク映画)の世界も例にもれず、フィルムでの配給も倉庫における保管もカウントダウンがはじまっています。
ピンク映画の老舗・新東宝映画の、なかでも21世紀にはいってピンク映画デビューした「新人監督」の作品にスポットを当てた特集シリーズ「ラスト・フィルム・ショー in 神戸」最終回。
 

「紅薔薇夫人」
 
(2006/70分/35mm)団鬼六、アートポート、日活、新東宝映画
監督・脚本:藤原健一 原作:団鬼六 撮影:中尾正人 照明:小川満 編集:金子尚樹
出演:坂上香織、大沢樹生、津田寛治、永瀬光、黒田瑚蘭、勝矢秀人

原作者団鬼六が生前もっとも愛着があったとされる原作小説をピンク映画の枠をはるかに超えた豪華キャストによって映画化。怨恨と劣情が妖奇な花を咲かせる嗜虐の美の世界。SM好きならずとも必見の問題作。藤原健一監督は2002年にピンク映画デビュー、一般映画・Vシネで活躍中。
 

「おんなたち 淫画」
 
(2007/63分/35mm)国映、Vパラダイス、新東宝映画
監督:大西裕 企画:朝倉大介 脚本:西田直子、加東小判 撮影:田宮健彦 助監督:海野敦
出演:吉岡睦雄、宮崎あいか、花村玲子、川瀬陽太、羅門ナカ、伊藤猛

一人の男と二人の女のどうにもならない三角関係をリアリズムと超現実的手法をとりまぜて描いた映画の迷宮。現段階で新東宝配給による最後の新人監督デビューとなる大西裕監督作品。独特なイメージ=映像スタイルと監督自身を重ねたようなユニークな主人公像が光る一篇。
 

「妖女伝説 セイレーンX 〜魔性の誘惑〜」
 
(2008/65分/35mm)竹書房、新東宝映画
監督:城定秀夫 脚本:高木裕治、城定秀夫 撮影:田宮健彦 編集:酒井正次 録音:シネマサウンドワークス
出演:麻美ゆま、松浦祐也、日高ゆりあ、中村英児、那波隆史

往年の大ヒットVシネを自由に翻案し映画化。一般映画・Vシネなど多方面で活躍中の城定秀夫監督がその手腕を存分に発揮し、70年代の東宝ホラー映画を彷彿とさせる吸血鬼物語を現代に蘇らせた。AV界のトップアイドルでがん克服でも話題になった麻美ゆまが女吸血鬼を熱演。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》
当日2本目は200円引き
《プレゼント》
「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3」上映の3月17日・18日に1日2作品以上(『名前のない女たち うそつき女』含む)のご鑑賞者、1日10名様、合計20名様にピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号をプレゼント(提供:ぴんくりんく)

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。