プログラムPROGRAM

フレデリック・ワイズマンのすべて vol.13
2021年12月11日(土)・12日(日)

神戸映画資料館は、2019年秋の「フレデリック・ワイズマンのすべて in 関西」で3作品を上映しました。この続きとして、月1回程度のペースでシリーズで上映していきます。

1967年の『チチカット・フォーリーズ』以来、“現代社会の観察者”として独自の映像表現を展開し続けているドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマン。
50年以上にわたり、学校、病院、警察、軍隊、裁判所、図書館、議会など、アメリカの様々な施設・組織を撮り続けてきました。ワイズマン自身が “〈われわれの生活様式の博物誌〉を紹介するドキュメンタリー・シリーズ” という作品群には、悲劇的であると同時に喜劇的、深刻でありながら滑稽でもあり、複雑であると同時に素朴(ナイーブ)、絶望の中にもユーモアが光る、矛盾に満ちた魅力的なアメリカの姿が映し出されています。

 

「モデル」 Model

(1980/129分/16mm)撮影:ジョン・デイヴィー
ニューヨーク市でも最高のモデル事務所であるゾリ・マネージメント社を舞台に、化粧品やデザイナーズ・ブランドのCMやファッション・ショー、広告などの仕事をする男女のモデルたちを追っている。彼らを取り巻くエージェント、カメラマン、撮影スタッフやデザイナーなどの姿を通してファッション・ビジネス界のありさまが描かれる。

 

「競馬場」 Racetrack

(1985/114分/16mm)撮影:ジョン・デイヴィー
世界屈指のサラブレットの競馬場、ニューヨーク・ベルモント競馬場についてのドキュメンタリー。厩舎での馬の出産に始まり、調教師や飼育係、馬主、獣医たちの活動、レースをとりまく人々、観客たち、騎手たち、競馬場の経営を支えるオーナーたちの巨大なパーティとその舞台裏まで、競馬というビジネスのあらゆる側面が映し出される。

 

《料金》
一般:1500円 ユース(25歳以下):1000円 会員:1200円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

→公式サイト(コミュニティシネマセンター)

共催:コミュニティシネマセンター
協力:アテネ・フランセ文化センター、山形国際ドキュメンタリー映画祭
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


第62回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年12月18日(土) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


神戸クラシックコメディ映画祭2022 連携企画
グリフィスとキートン 慈愛と喜劇 第1章『イントレランス』
2021年12月25日(土) 

1月に開催される神戸クラシックコメディ映画祭2022(主催・古典喜劇映画上映委員会)との連携企画。映画黎明期の1910年代に作られ、その製作規模の大きさと、普遍的な人類愛を謳いあげたテーマで映画史に燦然と輝く傑作『イントレランス』を活弁と生伴奏で上映。
 

13:30〜 上映(途中休憩あり)
「イントレランス」
(アメリカ/1916/196分[16fps]/16mm)
監督・脚本:D・W・グリフィス
撮影:ビリー・ビッツァー
出演:メエ・マーシュ、マージョリー・ウィルソン、コンスタンス・タルマッジ、リリアン・ギッシュ他

バスター・キートンを初めて劇場のスクリーン上で観たのは、10年以上前の神戸映画資料館でのことだった。この時の番組は長編喜劇『恋愛三代記』と、D・W・グリフィス監督『イントレランス』の2本連続上映。『恋愛三代記』はキートンの初長編作品であるが、異なる時代を並行モンタージュで描く『イントレランス』の構成をパロディした喜劇としても知られている。つまりそれは“元ネタ”とパロディを1日で立て続けに観るというなんとも贅沢な映画体験であった。今回、神戸クラシックコメディ映画祭2022との連携企画として、年末と年始に日を分けての“連続”上映がついにふたたび実現する。まずは“元ネタ”の『イントレランス』を上映する。いわずと知れた映画史に燦然と輝く超大作だが、今回は16fpsの映写速度で1916年の初公開時に近い上映が可能となった。さらにコントラバス奏者の稲田誠率いる小編成楽団によるライブ演奏、そして活動写真弁士・大森くみこによる活弁付きでご覧いただく。本作が日本でメガヒットした1919年当時に近い映画体験に、どっぷりと浸ってもらいたい。映画研究者・堀潤之氏による上映後レクチャーでさらに作品世界を深掘りする。
企画:いいをじゅんこ(神戸クラシックコメディ映画祭実行委員長)

活動写真弁士:大森くみこ
伴奏:稲田誠
(contrabass)、カメイナホコ(keyboard/clarinet)、楯川陽二郎(drums)、柳瀬瑛美(euphonium)

 
17:20〜 レクチャー(終了予定18:00)
講師:堀潤之(映画研究/関西大学文学部教授)

 

《参加費》 一般:2000円 ユース(25歳以下):1500円 会員:1700円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


タマネギと潜水艦
──幻灯、紙芝居、アニメーションにみる戦時統制経済生活──

2021年12月26日(日)16:00〜18:00

国立映画アーカイブ所蔵

タマネギと季節外れの蚊取線香を抱き合わせで売ろうとする八百屋に、未亡人が語った潜水艦で戦死した夫とタマネギとの因縁とは──?
戦時期日本の国家による文化統制の強化には、映画、紙芝居、アニメーション、あるいは幻灯といった、「画像・映像で物語を伝達する」メディアを、公共的な教育・宣伝・広報に積極的に活用していく体制の構築を推し進めた面もあった。これらのメディアは、僻地農山漁村民など、従来は娯楽文化に接する機会の乏しかった人びとに、めまぐるしい戦況の変化や、日々更新される政策をわかりやすく伝達する機能を期待され、こども向けの娯楽や教育だけではなく、隣組常会などのおとなの集まりでも大いに活用された。
この企画では、戦時統制下の国民生活を捉える生々しいリアルタイムの視点と、現代の観客を驚かせる突拍子もない展開を兼ねそなえた戦時期の幻灯と紙芝居を、現物による上映・上演で紹介したうえで、併せて漫画家横山隆一が脚本・演出したアニメーション映画『フクちゃんの潜水艦』を上映する。
企画:鷲谷花(映画学、日本映像文化史)

 

幻灯上映
『無敵海軍』(1942年/約10分)文部省

紙芝居上演
『経済道義昂揚紙芝居 戦ひの村』(1943年/約15分)
原作:朝比奈豊 構成:山口擁器 作画:早川大濤

『経済道義昂揚紙芝居 善兵衛豆腐』(1942年/約15分)
原作:泉谷たけし 構成:山口擁器 作画:南正光

国立映画アーカイブ所蔵

映画上映
『フクちゃんの潜水艦』(1944年/32分/35mm)朝日映画社
原作・演出:横山隆一 演出:関屋五十二
脚本:滋野辰彦 演出:持永只仁
国立映画アーカイブ所蔵

レクチャー(45分)
講師:鷲谷花

 

《参加費》 一般:1000円 ユース(25歳以下):500円 会員:800円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

協力:国立映画アーカイブ
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。