特別料金:一般1,500円/学生1,000円
大人の見る繪本 生れてはみたけれど

(松竹蒲田/1932/91分/20コマ/無声/16mm)

otonano監督:小津安二郎
原作:ゼェームス槇
脚本:伏見晁
撮影:茂原英朗
出演:斎藤達雄、吉川満子、菅原秀雄、突貫小僧、阪本武

近代化する東京の周辺に広がる新興住宅地。私鉄線路沿いの家に引っ越してきた一会社員とその二人の息子が繰り広げるユーモアたっぷりの社会風刺喜劇。ある日、重役が作った16ミリ・ホームムービーの上映会が開かれ、その社員たちに混じって息子二人も一緒に見ることになった。スクリーンに映し出された親父の三枚目姿を見た息子たちは、偉いと思っていた自分の親が重役より偉くない現実を見せられ失望する。小津安二郎監督のサイレント時代の代表作で、移動撮影を多用するなど戦後小津作品の特徴を覆す。突貫小僧の名子役ぶりも見所で、 1932年のキネマ旬報ベストテン第一位に輝いた。

 

弁士:井上陽一
1938年、姫路市生まれ。浜星波に師事。60年から活動写真弁士として活躍。「OSAKA映像フェスティバル」で『雄呂血』、京都映画祭では『特急三百哩』などを名調子で活弁するなど、各地の映画祭等で活躍。伝統的な話芸を現代に伝える関西随一の弁士である。

伴奏:今田健太郎(ヴァイオリン) 、米田浩子(キーボード)

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