プログラムPROGRAM

2008年5月23日(金)~25日(日)
福田克彦監督集 もう一つの三里塚
小川プロが三里塚から山形に移ったあと、ただ一人三里塚に残って制作活動を続けた福田克彦。その集大成とでもいうべき映画が『草とり草紙』だった。若くして死去したあとも、三里塚では長年のパートナーであった波多野ゆき枝や個人映画作家の崟利子らが、小川プロが遺した膨大な三里塚関係フィルムの保存修復作業を続けている、みんなから愛された福田の人柄を偲んでの上映である。
「草とり草紙」
(1985/82分/カラー/8mm/16mm上映)
製作:波多野ゆき枝
監督:福田克彦
撮影:瓜生敏彦、福田克彦
ナレーション:清水絋治
音楽:小向京子
題字:石毛博道
整音:浅沼幸一
写真・絵:波多野ゆき枝

小川プロの助監督だった福田は78年に三里塚に移住して製作活動を続けるが、空港二期工事に反対し家族と離れて一人で生活する染谷の婆ちゃんを軽便な8mmカメラを用いて淡々と追った。テレシネを経て16mmフィルムにブローアップして上映。魅力的な作品のため、上映運動に関わった多くの人々が福田ファンになった。
「映画作りとむらへの道」
(1973 /54分/モノクロ/16mm)
製作:小川プロダクション
監督・編集・録音:福田克彦
撮影:川上皓市

「三里塚・辺田部落」撮影から編集に至る過程の小川プロを内部から描いたもので、小川紳介やスタッフの熱い思いが伝わってくる。長い間お蔵入りになっていたが、山形国際ドキュメンタリー映画祭で発掘上映された。
[特別料金(2本立て)]
会員:1200円 学生会員・シニア会員:1000円 一般(非 会 員):1500円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。