プログラムPROGRAM

『アメリカ(階級関係)』とストローブ近作集
2014年12月20日(土)・12月21日(日)

渋谷哲也氏の講座「カフカを読むストローブ(とユイレ)」の関連企画として、カフカ原作「アメリカ(階級関係)」と「ジャッカルとアラブ人」、及びジャン=マリー・ストローブ監督の近作短編を上映します。


Klassen01「アメリカ(階級関係)」

Klassenverhältnisse
(1983-84/126分/35mm)
監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキ
カフカの未完の長編小説「失踪者」(旧題「アメリカ」)の映画化。故郷を追われ、船で単身アメリカにやってきたドイツ人青年カール・ロスマンが様々な階級関係の中で挫折と抵抗を繰り返す。主要場面はハンブルクとブレーメンで撮影された。

 

ストローブ近作集
Un-hSitier01「ある相続人」
Un héritier
(2011/22分/デジタル[ブルーレイ上映])
監督:ジャン=マリー・ストローブ
撮影:レナート・ベルタ、クリストフ・クラヴェール
バレスの「東方の砦」三部作の第一作「ドイツに仕えて」の抜粋に基づき、アルザス守護聖人の修道院がある聖オディル山でデジタル撮影。ストローブ自らロレーヌ人に扮し、ジョゼフ・ロトネール扮するアルザス人青年と対話する。

 

Schakale-und-Araber01「ジャッカルとアラブ人」
Schakale und Araber
(2011/11分/デジタル[ブルーレイ上映])
監督:ジャン=マリー・ストローブ
撮影:クリストフ・クラヴェール
フランツ・カフカの寓話短編の映画化。音楽は、ジェルジュ・クルターグ「カフカ断章」作品24(1986)第四部第39曲「またもや、またもや」。出演は、バルバラ・ウルリヒとジョルジョ・パッセローニ。ストローブが声のみ出演。

 

L'inconsolable01「慰めようのない者」
L’inconsolable
(2011/15分/デジタル[ブルーレイ上映])
監督:ジャン=マリー・ストローブ
撮影:レナート・ベルタ クリストフ・クラヴェール
「レウコとの対話」の一篇の映画化。吟遊詩人オルペウスを八つ裂きにする運命にあるバッケー(酩酊する狂暴なトラーキアの女)の一人にジョヴァンナ・ダッディ、最愛の妻エウリュディケーを亡くしたオルペウスにアンドレーア・バッチ。

 

LA-MADRE01「母」
La madre
(2012/20分/デジタル[ブルーレイ上映])
監督:ジャン=マリー・ストローブ
撮影:クリストフ・クラヴェール
「レウコとの対話」の一篇に基づく。女狩人アタランテーを含む勇士らと猪狩りに参加した、王の息子メレアグロスは、母親アルタイアーの呪いで殺された。ヘルメースにジョヴァンナ・ダッディ、メレアグロスにダリオ・マルコンチーニ。

 

主催:神戸映画資料館、アテネ・フランセ文化センター
協力:神戸ファッション美術館

[関連企画]12月20日(土)カフカを読むストローブ(とユイレ)
講師:渋谷哲也(ドイツ映画研究)

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
神戸プラネットシネマ倶楽部会員1000円 学生・シニア会員900円
アテネ・フランセ文化センター会員1000円
《割引》
当日に限り2プログラム目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。