プログラムPROGRAM
2015 5

三里塚特集
2015年5月2日(土)〜6日(水・祝)
土本典昭や小川紳介など日本のドキュメンタリー映画を支えた名キャメラマン、大津幸四郎氏が昨年11月に亡くなられ遺作となった『三里塚に生きる』が公開された。ここにその背景を探るべく三里塚映画の主要作をまとめて上映する。一般劇場では上映の機会が少ない貴重な作品の数々。お見逃しなく。

トークイベント
5月3日(日)17:20〜 参加無料(要当日の映画チケット半券)
鈴木卓爾(映画監督)× 藤井仁子(映画評論家)
『私は猫ストーカー』(2009)、『ゲゲゲの女房』(2010)で元小川プロのたむらまさきキャメラマンと組み、『ポッポー町の人々』(2012)などで独自の闘争映画を作り出してきた鈴木卓爾監督と、2014年の「キネマ旬報ベスト・テン」で『三里塚に生きる』を一位に選出した映画評論家の藤井仁子による対談。

苦労して耕した自分の土地から、ある日突然、出て行けと告げられる。無茶な話だと抵抗すれば、金目当てにごねる気かと責められる。そんなカフカ的ともいうべき理不尽な状況に突き落とされれば、どんな昔気質の百姓でも怒りに燃えて立ちあがらずにはいられまい。仕事に旅行に誰もが気軽に飛行機を利用する今日、われわれが享受している便利な生活がどれほどの犠牲と引き換えに得られたものであるか。「3・11」すら経験した今のわれわれなら、その事実に党派やイデオロギーの色眼鏡を通すことなく、虚心に向きあえるはずだろう。去った者がいる。残った者もいる。もはや大津幸四郎のいない2015年、震災から20年を経た神戸の地で、いま一度「三里塚」を見るためのまたとない道づれとして鈴木卓爾監督をお迎えしたい。なぜ鈴木氏なのか。すぐにピンときた年季の入った小川プロのファンにも、釈然としない「三里塚」初心者にも、この催しはもちろん等しく開かれている。

──藤井仁子(映画評論家)

 

summer_in_Narita01「日本解放戦線 三里塚の夏」

(1968/108分/モノクロ/16mm)
製作:小川プロダクション
 演出:小川紳介
撮影:大津幸四郎、田村正毅 録音:久保田幸雄
1978年に開港した成田国際空港は地元農民の猛烈な反対を無視し国家の政策で建設された。この映画は1968年4月から7月、条件付き売却賛成の農家の土地立入り調査をする空港公団職員、護衛する機動隊と、阻止しようとする農民・学生を、「三里塚映画班」として農民側についた小川プロがとらえた記録で、その後も続く「三里塚」シリーズの第1作。撮影中の大津幸四郎カメラマンが公務執行妨害罪で逮捕された。

 

dainitoride01「三里塚 第二砦の人々」
(1971/143分/モノクロ/16mm)
製作:小川プロダクション
監督:小川紳介 助監督:福田克彦、湯本希生
撮影:田村正毅 整音:浅沼幸一
海外での評価も高いシリーズ第4作。地元農民に事前説明なく、新空港建設用地を測量しようとした国と公団は、機動隊を引き連れ強制収用を強行。農民側は徹底抗戦し砦を築く。鎖で自らの体を木にくくりつけ、一歩も動かない女性。助けようとスクラムを組む人々。農民、学生たちは公団、機動隊の乱入に対し、投石、竹槍、火炎瓶で応戦。カメラは砦に密着して一ヶ月に及ぶ闘いを記録した。マンハイム国際映画祭にてジョセフ・フォン・スタンバーグ賞を受賞。

 

 

hetaburaku01「三里塚 辺田部落」
(1973/146分/モノクロ/16mm)
製作:小川プロダクション 監督:小川紳介
撮影:田村正毅 録音:久保田幸雄
スタッフ:福田克彦、湯本希生、白石洋子、飯塚俊男、野坂治雄、伏屋博雄、他
シリーズ第6作。1971年に三里塚青年行動隊・三ノ宮文男さんが22歳の若さで自死して以来、小川プロでも激しいスタッフ討議が重ねられてきたが、その文男さんが生まれ育った辺田部落の歴史や人々の日常を見つめた作品。それまでの闘争映画ではないため、活動家からは不満の声が上がった。小川が稲作りに傾斜して行く記念碑的な作品。

 

tsuchinokoshin01「土の行進 三里塚14年、青年たちはいま」
(1981/50分/カラー/8mm)
製作:三里塚ノートフィルム
製作・構成・撮影・編集:福田克彦
撮影:瓜生敏彦 音楽:高橋悠治と水牛楽団
小川プロの助監督だった福田克彦は小川が山形に移った後、78年に三里塚に移住して地元の人々と共に行動することを選んだ。1966年に農民が「三里塚芝山連合空港反対同盟」を発足させ三里塚闘争を初めてから14年、青年たちが独自の方法で田圃を改良していく姿を追った。三里塚の少年行動隊の一員で幼少期から小川プロの現場に出入りし、黒沢清や四ノ宮浩作品でも知られる瓜生敏彦が撮影を担当。

kusatori01「草とり草紙」
(1985/82分/カラー/8mmから16mmブローアップ)
製作:波多野ゆき枝 監督:福田克彦
撮影:瓜生敏彦、福田克彦 ナレーション:清水絋治
音楽:小向京子 題字:石毛博道 整音:浅沼幸一
写真・絵:波多野ゆき枝
空港二期工事に反対し家族と離れて一人で生活する反対派農民・染谷の婆ちゃんの農作業などを軽便な
8mmカメラで淡々と追い、愚痴めいた独り語りを重ねて福田ならではの味わいある作品に仕上げた。小川プロのような集団製作を止めた個人的な自伝映画で、自主上映のために16ミリにブローアップして上映展開を図った。

 

sanrizuka02c「三里塚に生きる」
(2014/140分/カラー・モノクロ/ブルーレイ上映)
企画・製作:三里塚に生きる製作委員会
監督・撮影:大津幸四郎 監督・編集:代島治彦
朗読:吉行和子、井浦新 音楽:大友良英
写真:北井一夫 題字・筆文字:山田麻子 整音:滝澤 修
プロデューサー:赤松立太、代島治彦
制作・配給:スコブル工房
昨年逝去された大津幸四郎キャメラマンが、『日本解放戦線 三里塚の夏』(1968)以来45年を経て三里塚の農民にキャメラを向け撮影し、共同監督を努めた作品。現在の三里塚の人々の姿から、空港闘争とは何だったかのか、国家権力に振り回されてきた人々のくらしや考えが静かに浮かび上がる。

 

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1400円 学生1200円 会員1200円 学生会員1000円
《割引》
当日に限り2本目は200円割引

11064437_808784835868190_12595994_o[貸館]映画侠区 presents
渡辺シン映画祭
真心英雄編:ジョン・ジェイク監督特集

2015年5月10日(日)
 
 
地元関西の重要な自主映画監督である渡辺真の作品と、その恩師や友人達周辺作家やミューズ女優達を半年強に渡ってご紹介するプログラム。第一回目の「真心英雄編」は韓国からの留学生、ジョン・ジェイクが三年間で撮り上げた三本の作品を上映する。最新作『接触警戒混乱 必殺の一発』には渡辺真が主演しており、二人の友情が結実したこれは、稀な傑作である。また渡辺真監督が今年、撮る予定の『水面のあかり』に関する決意表明の履歴書作品も上映する。
 
 
 

ジョン・ジェイク Jae IK Jung
韓国・浦項出身。15歳より短編映画を作りはじめ、2001年「第3回ソウル国際青少年映画祭」、2003年「全州映画祭」のオンゴウルセクション映画17部門へ進出。2010年「第9回ミジャンセン短編映画祭」での上映、ほか多数。韓国陸軍本部・文化映像の製作にも携わり、KBS2TVドキュメンタリーやVJプログラムなど幅広く活動する。来日し、京都精華大学映像コースでの留学中、「Silver Smith」と「パパゲーノ エフェクト」を制作。卒業制作としてB級ノワール・アクション「接触警戒混乱~必殺の一発~」を制作。同校卒業後、クァク・ジェヨン監督の日韓合作映画「風の色」に参加した。

『Silver Smith』
(2013/13min カラー/ブルー・レイ上映)
監督:Jae Ik Jung
キャスト:森田晋源、津村秀樹、作田宏平、谷口功
【作品概要】
銀細工の技術を持った一人の男がいた。彼は自分が作ったアクセサリーで相手の喜ぶ笑顔を見るのが幸せだった。しかし、若い年齢で癌と判定される。 彼はその後、死ぬ前に自分のために必ずしたいことは何か考えてみた。それは、総合 格闘技であった。異種格闘技を始めて時間が流れ、がんの判定は医師の間違った判定であることが明らかとなった。彼は今、二つの夢を追い続けている。一つは、総合格闘技の選手として。もう一つは 銀細工職人として。私は彼と一緒に総合格闘技の試合の準備をする。
→トレーラー
 
『パパゲーノ エフェクト』
(2014/20min カラー/ブルー・レイ上映)
監督:Jae Ik Jung
キャスト:ハナムラチカヒロ、南野佳嗣、キタノ万里(dracom)、吉田 徹、森嶌正紀
【作品概要】
パパゲーノエフェクトを主題とし、他人の命を大切にする人間の本性と、それに対する信頼を希望的に表現する。他者を助ける人間の思いやりは伝染し、伝達されることを示したい。吹雪が打つ冬、自殺スポットで有名なある山の中で、仮面をかぶった男が自殺願望者を改心させようと苦労する。仮面をかぶった男は彼の失望と諦観に対し、自らの命をかけて立ち向かう。しかし、彼は死に向かう信念をなかなか放棄しようとしない。
→トレーラー
 
『接触警戒混乱 ~ 必殺の一発 ~ 』
(2015年・日本・韓国 47min ブルー・レイ上映)
監督:Jae Ik Jung
プロデュース:藤井健太 プロダクション・デザイナー:細谷周平
撮影補:石原毅 助監督:磯部鉄平 美術:So Sang Young、斉 岳、南野凪沙
ストーリーボード:Kim Jung Ha 音響:稲津定晃、藤井健太
音楽:Kim Jae Gon、Ha Jung Wo 脚本:Jae Ik Jung ほか
キャスト:渡辺 真、木下聖浩、須藤誠一、新宮風香、新谷智史、藤居裕紀、中田達幸 明 音 ほか
【作品概要】
在日韓国人である森谷は過去、軍人として殺人を犯した罪悪感から、心理学者・津村によるカウンセリングを受けている。自殺未遂を重ねる森谷を救う津村だが、津村にもまた、一人娘を殺害された忘れがたい記憶があった。森谷にその犯人を殺害させることで、トラウマからの開放を求める津村。津村は孤独な少年・駿介をメンバーに加え、森谷をマインド・コントロールしていく。
→トレーラー
 
準備中『「水面のあかり」のための履歴書』

《料金》入れ替え制
1プログラム 1000円  2プログラム 1500円

[貸館]KINEMICAL VIRTUES presents
” オマージュ映画 ” について私が知っている二、三の事柄

2015年5月10日(日)19:00〜

Cradle of Images Pro.が昨年6月から展開している「KINEMICAL VIRTUES」の神戸初上陸上映。
「KINEMICAL VIRTUES」は、人間のスピリットの本質であり、人格の中身そのものである「美徳」の実践を日常生活の中で復活させることを目的とした教育プログラム「ヴァーチューズ・プロジェクト」が使っている52枚構成のカード「ヴァーチューズ・カード (美徳のカード)」をくじ引きとし、くじを引いた自主映画監督等がそれを読んで内省し、インスピレーションや気付きなど受け取るものから映画を制作するというチャリティ・プロジェクトですが、神戸在住の映画作家、衣笠竜屯さんの最新作『クラブのジャック ~やすらぎの銃弾』がようやく出来上がりました。同作品の上映に合わせて旧作から二本と招待作品一本で構成する本プログラムはある種のオマージュ映画を集めてみた格好です。例えばジャームッシュ?あるいはゴダール『パッション』?小津?『殺しの烙印』???映画狂的な精神に支えられた上映となりました。そして集めてみた結果、「俳優・白澤康宏小特集」になってしまっていました。最近は白澤康宏さん出演率が急上昇の関西自主映画シーンですので、関西の今を感じることが出来る注目の特集と言えましょうか。”シラフィル”の方(だがそんな者がおいでなのでしょうか?)お楽しみに。お待ち致しております。

Cradle of Images Pro. 代表 戸田光啓拝

empty

『エンプティ』手取住吉(15min)
【美徳カード】愛
【キャスト】杉山翔也、白澤康宏、寺本宏明、高木沙織杉山翔也、白澤康宏、寺本宏明、高木沙織
【作品概要】ある寒い晩、ある山道、原付に乗ったある青年はガス欠を起こす。助けを呼ぼうにも車通りが少なく、携帯の電池も切れている。途方に暮れた青年は、遠くに自販機を見つけ、とりあえずそこを目指すのであった。

 

grand『グランドオダリスク』林知明(22min)
【スタッフ】脚本・編集:林知明 脚本・助監督:岩昌司
【キャスト】吉田佳、武本雅美、chee、立見翼
【作品概要】バイト感覚で殺人を行う総司。名も知らぬ女から標的を指示されて依頼を実行する総司だったが、次の標的は美しい少女だった……。その世界は歴史的名画に重なってゆく。【ノワール】をテーマに製作された作品。
→トレーラー

 

bansyu『晩秋の旅人』古谷英稔(24min)
【美徳カード】柔軟性
【キャスト】中本貴洋、市川茶子、岩田徳承、塩崎秀雄、西出明、神崎等、白澤康宏、権内雅世、乗定裕、南野佳嗣
【作品概要】弟子の田島と揉めた後、茶道の師匠は引退を決意し娘の節子に後を継がせることにした。責任を感じた田島は…。

 

 

yasuragi『クラブのジャック ~やすらぎの銃弾』
衣笠竜屯
(37min)
【美徳カード】やすらぎ
【スタッフ】脚本:衣笠竜屯 撮影:南野佳嗣 録音・照明:衣笠竜屯 脚本分析:浦山陽子 脚本協力:佃 光 音楽:川人千慧・畑 裕也 銃器協力:有馬佳彦 ロケ協力:生田 稔 殺陣:舛本昌幸 ギミック制作:椿 智之 / 鎌田尚純 制作進行・記録:本郷紀子
【キャスト】白澤康宏、新宮風香、河口彩華、舛本昌幸、神野 輝、炭谷真一郎、友野龍雄、手取住吉、樋渡あずな(声のみ)
【作品概要】殺し屋クラブのジャックこと黒場道影は妻を壊したスペードのジャックこと辻明を追う。クラブの2は囁く「闇のカード達は4つのスート。エースが強くて2は弱い」
これは 復讐 と やすらぎ についての物語。KINEMICAL VIRTUES参加作品。私たちが引いたカードは「やすらぎ」。どうぞ暗い夜をお楽しみください。
→トレーラー

《料金》1000円
売り上げの10%を東北震災関連のチャリティと致しております

ロシア・ソヴィエト映画 連続上映
第13回 特撮ファンタジーの巨匠 プトゥシコ

2015年5月23日(土)・24日(日)
神話や民話をもとにしたファンタジックな特撮映画で知られるアレクサンドル・プトゥシコ監督の世界をご堪能ください。
 
「石の花」Каменный цветок
ishinohana01 ishinohana02
(1946/80分/35mm)モスフィルム
監督:アレクサンドル・プトゥシコ 原作:パーヴェル・バジョーフ
撮影:フョードル・プローヴォロフ 美術:ミハイル・ボグダノフ、ゲンナーヂィ・ミャスニコフ
音楽:レフ・シュヴァルツ
出演:ヴラヂーミル・ドゥールジニコフ、タマーラ・マカーロヴァ、ミハイル・トロヤノフスキィ、アレクセイ・ケリベーレル
幼くして石細工の技を心得、誰をも驚かす名匠となったダニーラ。そんな彼はさらに石工としての腕を磨くべく、許嫁のカーチャのもとを離れ、本物と見紛う石の花を作るよう依頼してきた「銅山の女主」のいる地下に下る。しかし、その誘いはダニーラに人間界を忘れさせ、その技を思いのままにしようとする山の主の罠だった。1946年にはカンヌ映画祭でカラー作品最優秀賞、翌年47年には文学・芸術分野でスターリン賞一等を受賞した作品。

 

「妖婆・死棺の呪い」Вий
yoba01 yoba03
(1967/78分/35mm)モスフィルム
監督:コンスタンチン・エルショーフ、ゲオールギィ・クロパチョーフ 原作:ニコライ・ゴーゴリ
撮影:ヴィクトル・ピシャーリニコフ、フョードル・プローヴォロフ
美術:アレクサンドル・プトゥシコ、ニコライ・マルキン、ローザ・サトゥノーフスカヤ
音楽:カレン・ハチャトゥリャン
出演:レオニート・クラヴリョーフ、ナターリヤ・ヴァルレイ、アレクセイ・グラズィーリン、ニコライ・クトゥーゾフ
神学校生ホマー・ブルートは旅先で遭遇した魔女の老婆に苦しめられ、殺めてしまう。しかし、その亡骸は地主の美しい娘に姿を変えていた。旅を切り上げキエフに戻ったホマーが数日後に呼び出された先はなんと自分の殺めた娘の埋葬式。祈祷を上げる三夜のあいだホマーは復讐を謀ろうとする悪霊たちから逃れようとし、最後の夜、彼を付け狙う悪霊たちが、地面にまで睫毛の垂れた鉄の顔を持つ妖怪ヴィイを召喚する。当時モスフィルムスタジオの学生監督だったクロパチョーフとエルショーフのフィルムをベースにプトゥシコの特撮技術と幻想美が加味された、ソ連時代最初で最後のホラー映画。

 

「ルスランとリュドミーラ」Руслан и Людмила
ruslan09 ruslan12
(1972/約110分149分/35mm)モスフィルム
監督:アレクサンドル・プトゥシコ 原作:アレクサンドル・プーシキン
撮影:イーゴリ・ゲレイン、ヴァレンチン・ザハーロフ 美術:オーリガ・クルチーニナ
音楽:チーホン・フレンニコフ
出演:ヴァレーリィ・コージネツ、ナターリヤ・ペトローヴァ、アンドレイ・アブリコーソフ
原作は19世紀ロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンによる同名の物語詩。豪傑ルスランは自らの婚礼の席で、許嫁であったキエフ大公国の姫リュドミーラを黒魔術師チェルノモールにさらわれてしまう。大公スヴェトザールは、娘に恋心を寄せる男たちに向かって、姫を取り返した者に結婚を許すと告げると、ルスランを始めとする若者たちがリュドミーラの救出に向かう。プトゥシコの晩年最後にして、最も興行収益の多かった作品でもある。

 
 
作品解説:東海晃久
 
主催:神戸映画資料館、アテネ・フランセ文化センター
協力:ロシア映画社

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
神戸プラネットシネマ倶楽部会員1000円 学生・シニア会員900円
アテネ・フランセ文化センター会員1000円
《割引》
当日に限り2本目は200円引き

「クレヴァニ、愛のトンネル」
2015年5月15日(金)〜26日(火)[水・木 休館]

舞台挨拶&サイン会 5月16日(土)
今関あきよし監督舞台挨拶 13:30の回上映終了後
今関あきよし監督・未来穂香さん舞台挨拶 18:30の回上映終了後
サイン会 20:00〜(要当日の「クレヴァニ、愛のトンネル」チケット半券)
*16日(土)の鑑賞券ご予約受付中[18:30の回は満席につき受付終了]
info@kobe-eiga.net 宛に、お名前、連絡先(電話)、ご希望の上映回を書いてお送りください。追って予約受付確認のメールを差し上げます。
今関あきよし監督8mm上映トークライブ
5月16日(土)15:30〜
監督がトークを交えながら自ら映写機を廻します!

上映予定作品
8mm映画
「ORANGING’79」三留まゆみ主演、ぴあフィルムフェス入選
「スプリング・ハズカム日記3」風野桂子主演
「APPLE’84」和久井志保主演
16mm映画
「フルーツバスケット」矢野ひろみ、庄司真由美、大蔵悦子主演(デジタルDVD変換版)
fb01 fb02
《料金》1500円
*「クレヴァニ、愛のトンネル」16日当日鑑賞者:500円割引

*ご予約受付中
info@kobe-eiga.net 宛に、お名前、連絡先(電話)、イベントタイトルを書いてお送りください。追って予約受付確認のメールを差し上げます。

klevanichirashi_w「クレヴァニ、愛のトンネル」
(2014/85分/HD[ブルーレイ上映])
製作・企画・原案・監督:今関あきよし
脚本:いしかわ彰、今関あきよし
撮影監督:藍河兼一 音楽:宮﨑道
配給宣伝:アイエス・フィールド
宣伝協力:アルゴ・ピクチャーズ

出演:未来穂香、小山田将、水野勝、板尾創路、岡村洋一、嵯峨周平、魚住ちえこ、川村虹花、小柳朋恵

 

ウクライナに実在する緑のトンネル、
そこは奇跡を起こす場所
世界初の映画ロケ敢行!
日本・ウクライナ初の合作映画が遂に完成

ウクライナの田舎町の外れに実在する、緑に包まれたトンネル。貨物列車が1日に1往復するだけの幻想的な美しい場所。ここでキスした恋人たちは永遠に結ばれる……。20年前に失った恋人の幻影を追い求めてそのトンネルにたどり着いた男、そして現れた少女。だが彼女に逢えるのはその場所だけだった――。狂おしいまでの愛のせつなさが胸に迫る映像叙事詩。
Klevani01緑のトンネルで再会する恋人・一葉に『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』『思春期ごっこ』の未来穂香。恋人を失い喪失感を抱えて生きる圭に小山田将。少女たちのきらめいた一瞬を切り取ることに定評のある今関あきよし監督が、20年の時を越えて人たちの切ない愛の物語を作り上げた。
「愛のトンネル」と言われ世界的に有名なウクライナ・クレヴァニ村の緑のトンネルは実際に存在し、映画で撮影されたのは世界初となる。

 

[公式サイト]

《料金》
一般:1500円 学生・シニア:1300円
会員一般:1300円 会員学生・シニア:1100円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。