プログラムPROGRAM

1124rouseau_omoteジャン=クロード・ルソー レトロスペクティヴIII
2016年11月23日(水・祝)

 

同志社大学寒梅館で行われてきたフランスの現代映画作家、ジャン=クロード・ルソーの特集上映「ジャン=クロード・ルソー監督レトロスペクティヴ」。三回目の今年は、神戸、京都、東京の三都市で開催します。

 

 

ジャン=クロード・ルソー Jean-Claude Rousseau
1948年パリ生まれ。70年代、ニューヨークでアンディ・ウォーホルらアメリカのアンダーグラウンド映画の洗礼を受けると同時に、小津映画を発見する。フランスへ帰国後、ブレッソン作品をフェルメール絵画との関係において論じたテクストを著し、処女作『窓際で手紙を読む若い女』(1983)を制作。初長編作は『ローマの遺跡』 (1989) 。ルソーをヨーロッパで最も偉大な映画作家の一人と称賛するストローブとユイレが、シネマテーク・フランセーズでの自作の上映に際し、ルソーの『閉ざされた谷』を併映。彼らの支援によってオリジナルの8ミリから16ミリに変換される。2001年ヴェネツィア国際映画祭で全作品回顧上映。2007年『derives』ジャン=クロード・ルソー特集号刊行。2009年に『閉ざされた谷』DVD日本語字幕付がcapricci社より出版された。

 

13:00〜
「ローマの遺跡」Les antiquités de Rome
rome01 rome02
(1989/105分/16mm)*解説書配布 *日本初上映
フィルム時代の代表作『閉ざされた谷』の前作だが、入口を通して見た部屋、窓辺、ベッド、断片的な言葉、遠くから聴こえてくる物音など、以後のルソー作品に登場する構図や事物のほとんどが登場し、原型的な作品となっている。

 

15:05〜
「彼の部屋から」De son appartement
appartement01 appartement02
(2007/70分/ブルーレイ上映)*日本語字幕付き
マルセイユ国際映画祭グランプリ
監督自身が演じる一人の男の日常。煙草とグラス、ベレニスの朗読とタンゴ。ロベール・ブレッソンを想起させる映像と音をたった一人で作ってしまった、21世紀デジタル時代におけるルソー監督の驚くべき代表作。

 

16:35〜(2本立て)
「Keep in Touch」Keep in touch
keep02 keep01
(1987/25分/16mm)
ニューヨーク滞在中に撮られた8mm映像。アパートの暗い部屋、照明と机とベッド、寒々とした雪の残る通り、車の通る昼と鳥だけがいる夕方、窓から見える屋根、聴こえてくるサイレン、スケート場と一面の雪・・・「そこに私は何かを見た」

「愛の歌」Chansons d’amour
damour01 damour02
(2016/9分/ブルーレイ上映)*日本語字幕付き *日本初上映
監督自身が演じる男が部屋で座っていると、古い歌が聴こえてくる。鏡、人と扉とカーテンの開閉と黒画面のアクションから浮かび上がってくるノスタルジックなイメージ。

 

ジャン=クロード・ルソー監督 Q & A
通訳:太治和子
17:20〜 参加無料(要当日の映画チケット半券)

 

作品・監督解説:赤坂太輔
共催:アテネ・フランセ文化センター、同志社大学今出川校地学生支援課

《料金》入れ替え制1プログラムあたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生・シニア会員900円
《割引》2本目は200円割引

京都 11月24日(木) 同志社大学寒梅館ハーディーホール
東京 12月2日(金)、3日(土) アテネ・フランセ文化センター

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。