プログラムPROGRAM

新作

ニュー・インディペンデント・シネマ vol.3
中川奈月監督小特集

2021年8月20日(金)〜24日(火)

若手の注目作を紹介するシリーズ「ニュー・インディペンデント・シネマ」。
デジタル化により、続々と制作、公開されるようになった自主製作映画。しかし、本数が激増し、熱心な観客でもすべてを追いかけることは不可能な状態です。そして公開期間が長くないため、評価する声が聴こえてきたとしてもその時には上映が終わっていて、見逃してしまうことも多いのではないでしょうか。
そこでこのシリーズでは、神戸初上映の作品に加え、近年の話題作を取り上げて上映していきます。

今回は、前回上映し驚きをもって迎えられた『彼女はひとり』の中川奈月監督の小特集をお届けします。

 

Aプログラム
『彼女はひとり』
(2018/60分/ブルーレイ上映)
監督・脚本・編集:中川奈月
プロデューサー:ムン・ヘソン
撮影:芦澤明子 照明:御木茂則
録音:芦原邦雄 音楽:大嶋柊
美術:野澤優
出演:福永朱梨、金井浩人、美知枝、山中アラタ、中村優里、三坂知絵子、櫻井保幸、榮林桃伽、堀春菜、田中一平

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国際コンペティション部門、SKIPシティアワード受賞
TAMA NEW WAVE2019ある視点部門
ドイツニッポンコネクション2019
田辺・弁慶映画祭2019 俳優賞受賞(福永朱梨)

高校生の澄子(福永朱梨)はある日橋から身を投げた。しかし、死ねずに生還してしまった。数ヶ月ぶりに学校に戻ってきた澄子は、幼馴染の秀明(金井浩人)を執拗に脅迫し始める。身を投げる原因を作ったのは秀明であり、秀明が教師である波多野(美知枝)と密かに交際していると言う秘密を握っていたのだった。その行為は日々エスカレートしていくが、そこには秀明との過去、そして澄子の家族に関わる、ある少女の幻影があった…。

本作品は立教大学大学院の修了制作として撮影された。学生映画であるにも関わらず、脚本の完成度の高さから、撮影には黒沢清監督、深田晃司監督、沖田修一監督の作品などを多く手掛ける芦澤明子キャメラウーマンが参加。主演には、カンヌ国際映画祭へ出品、絶賛された深田晃司監督『本気のしるし』出演の福永朱梨。誰にも愛されない孤独と悲しみから、他人を傷つけ、暴走していく澄子を繊細、かつ圧倒的な力で演じ、田辺・弁慶映画祭2019では俳優賞を受賞。

『昼の迷子』
(2018/30分/ブルーレイ上映)
監督:中川奈月 脚本:渡部雅人 撮影:呉楽
プロデューサー:徳永理仁、トリグル
製作:東京藝術大学大学院映像研究科
出演:青木柚、木下仁、山上直志、土村亮晟

引きこもりの昴太は日々、近所のホームレスを監視していた。ある計画を決行しようとした日、友達の慧の邪魔が入る。東京藝術大学大学院映像研究科での実習作品。短編ながら見応えのあるサスペンスホラー。

 

Bプログラム
『夜のそと』
(2019/93分/ブルーレイ上映)
監督・脚本:中川奈月
撮影監督:周談笑
プロデューサー:大塚安希、山崎智広
サウンドデザイン:AYITIKEN YAERMAIMAITI
音楽:大嶋柊 美術:北地那奈
編集:康凱洋
製作:東京藝術大学大学院映像研究科
出演:田中佐季、山岸健太、礒部泰宏、福永朱梨、河野宏明、小西悠加、小綿照雄、木村知貴

地方の小さな町に住むそと子は、ある夜、ある事を強要し束縛する夫、敦也から逃れようと森を彷徨っていると、都会からやってきたよそ者、幹郎に出会う。幹郎はそと子を気にかけはじめ、「自分ならなんとか出来る」と言うが…。東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作作品。閉ざされた異常な人間関係を受け入れて生きる女性を主人公に据え、独特のダークな世界が展開する。

 

8月21日(土) トーク  Aプログラム上映後
ゲスト:中川奈月監督 聞き手:吉野大地
ご来館予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大状況を鑑み、オンラインに変更いたします。何卒ご了承ください。(8月15日記)
立教大学大学院映像身体学科で篠崎誠監督のもとで学び、修了制作作品『彼女はひとり』を監督、2018年に完成版を映画祭に出品し高い評価を得る。その後、東京藝術大学大学院映像研究科に進み修了制作として『夜のそと』(2019)を監督した。

 
→ウェブスペシャル
 「中川奈月の映画に呑まれろ!」西田博至(批評家)

 

《料金》入れ替え制1プログラムあたり
一般1300円 ユース(25歳以下)・会員1000円
《割引》当日2プログラム目は200円引き
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

協力:東京藝術大学大学院映像研究科
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


特集上映
映像作家・小森はるか作品集
2011―2020

2021年8月6日(金)〜17日(火)
[水・木休館]

 

 

すでに劇場公開され、高い評価をえている『息の跡』に加えて、小森はるかと瀬尾夏美が陸前高田市で瓦礫撤去のボランティアに参加した際に出会った、りんご農家を営むご夫婦との記録『米崎町りんご農家の記録』、仙台在住の美術家・青野文昭さんの制作分風景を追ったドキュメンタリー『かげを拾う』など、劇場初上映作品を含む全8作品〈6プログラム〉を一挙上映。

 

 

 

Aプログラム

©︎ KOMORI HARUKA

『the place named』
(2012/36分)
監督・脚本・撮影:小森はるか 録音:鈴尾啓太、菅野慧 舞台演出・脚本:原麻理子 舞台戯曲:「わが町」ソーントン・ワイルダー 作、額田やえ子 訳
出演:原麻理子、遠藤麻衣、栗原たづ、西山朱子、花戸祐介、深堀 見帆、宮永聡
 
ソーントン・ワイルダーの戯曲「わが町」をもとに、田舎町で暮らす少女の一日と「わが町」第3幕を稽古する劇団員たちが交互に描かれる。死者が生者の世界について語る台詞を練習する声が、田舎町の日常に重なり、演じる役者自身にも投影される。脚本段階から出演者とともに制作。

 

©︎ KOMORI Haruka + SEO Natsumi

『砂粒をひろう──Kさんの話していたこととさみしさについて』
[劇場初上映]
(2013/23分)
制作:小森はるか+瀬尾夏美 テキスト:瀬尾夏美 撮影・編集:小森はるか
 
2011年4月、大津波から間もない陸前高田のまちで出会ったKさん。小森と瀬尾は、その後約一年間、彼女の言葉とその傍らにあった風景を記録していた。小森の映像が当時の状況や語りをありのままに伝え、瀬尾のテキストとドローイングはその場の会話や時間を咀嚼するなかで生まれてくる。二つの視点をダブルスクリーンで投影したインスタレーション作品を、シングル版に編集し上映する。

 

Bプログラム

©︎ KOMORI HARUKA

『米崎町りんご農家の記録』
[劇場初上映]
(2013/42分)
撮影・編集:小森はるか
※「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者として制作・発表
 
陸前高田市で瓦礫撤去のボランティア活動に参加した際に小森と瀬尾が出会った、りんご農家のご夫婦との記録。おふたりは津波の被害を受けた家の修復を待ちながら、家の脇に残った納屋を仮住まいし、裏山のりんご畑を守りながら暮らしを続けていた。つぎ木や摘花作業の様子を小森のキャメラが丁寧に写す。

 

©︎ KOMORI HARUKA

『根をほぐす』[劇場初上映]
(2018/18分)
撮影・編集:小森はるか
※「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者として制作・発表

『息の跡』の主人公である陸前高田で種苗店を営む佐藤貞一さんが、2016年に高台へ店を新設するため、 震災後に続けてきた店舗を自らの手で解体していく様を記録した短編。『息の跡』のエンドクレジットに挿入された場面の素材より再編集をした。

 

Cプログラム

©︎ KOMORI Haruka + SEO Natsumi

『波のした、土のうえ』
(2014/68分)
制作:小森はるか+瀬尾夏美 出演:阿部裕美、鈴木正春、紺野勝代、瀬尾夏美 テキスト:瀬尾夏美 撮影・編集:小森はるか

2014年、陸前高田ではいよいよ復興工事が本格化。風景が塗り替えられる前に、まちの人たちと一緒にかつての町跡を歩き、この場所でこそ思い出される記憶や、いま抱えている感情などについて、話を聞かせてもらう。そこから瀬尾が物語を書き、ご本人とともに訂正や書き換えを行なったうえで朗読をしてもらい、小森がその声を頼りにしながら、この町の風景や時間を重ねるようにして映像を編んでいく。

 

Dプログラム

©︎ 2016 KASAMA FILM + KOMORI HARUKA

『息の跡』
(2016/93分)
製作:カサマフィルム+小森はるか 監督・撮影・編集:小森はるか 編集:秦岳志 整音:川上拓也 特別協力:瀬尾夏美 プロデューサー:長倉徳生、秦岳志

陸前高田の荒涼とした大地に、ぽつんとたたずむ一軒の種苗店「佐藤たね屋」。津波で自宅兼店舗を流された佐藤貞一さんは、その跡地に自力でプレハブを建て、営業を再開した。また佐藤さんは、みずからの体験を独習した英語で綴り自費出版していた。記憶と記録のあわい。かすかな痕跡とぬくもりを映画は写す。

 

Eプログラム

©︎ KOMORI HARUKA

『砂連尾理 ダンス公演「猿とモルターレ」映像記録』[劇場初上映]
(2017/110分)
制作:「猿とモルターレ」アーカイブ・プロジェクト 振付・演出:砂連尾理
出演:垣尾優、伴戸千雅子、磯島未来、砂連尾理、藤原康弘(照明)、西川文章(音)、追手門学院高校演劇部ほか市民ワークショップ参加者
テキスト:瀬尾夏美「二重のまち」 ドラマ・ティーチャー:いしいみちこ マネージメント:内山幸子 撮影:小森はるか、酒井耕 編集:小森はるか、中村大地

振付家・ダンサーの砂連尾理が震災後に避難所生活する人びととの交流を通じて、非常に困難な状況を経験した人びとの「命懸けの跳躍(=サルト・モルターレ)」を考察し、未来に向けて生きる私たちのサルト・モルターレを模索したパフォーマンス作品「猿とモルターレ」。2017年3月に大阪・茨木市市民総合センターで上演された公演の記録。

 

Gプログラム

©︎ KOMORI HARUKA

『かげを拾う』[劇場初上映]
(2021/68分)
製作:せんだいメディアテーク 撮影・編集:小森はるか 録音:福原悠介

仙台在住の美術作家・青野文昭さんの制作風景を追ったドキュメンタリー。せんだいメディアテークでの個展にむけて青野さんが取り組んでいた、仙台市八木山と岩手県宮古市を舞台とした新作制作の中で、「拾う」「なおす」行為にキャメラを向けた。「青野文昭 ものの, ねむり, 越路山, こえ」の関連企画として本作を上映。

 

→公式サイト

すべてBlu-rayでの上映

《料金》
一般:1500円 シニア(65歳以上):1100円 ユース(25歳以下)・会員:1000円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

企画:東風+ポレポレ東中野 配給:東風
協力:瀬尾夏美、砂連尾理、カサマフィルム、愛知県美術館、せんだいメディアテーク 3がつ11にちをわすれないためにセンター


「短篇集 さりゆくもの」
2021年7月30日(金)〜8月3日(火) 13:30〜

5篇からなる短篇集

「短篇集 さりゆくもの」(2020/89分/35mm+DCP[35mm+ブルーレイ上映])
企画・プロデュース:ほたる 製作:「短篇集 さりゆくもの」製作委員会 配給:ぴんくりんくフイルム
 

「いつか忘れさられる」(サイレント/35mm)
監督・脚本・出演:ほたる 撮影:芦澤明子
照明:御木茂則 企画・製作:太田耕一
製作:PGぴんくりんく
出演:銀座吟八、祷キララ、山下洋子、サトウリュースケ、戸奈あゆみ、石原果林、沢田夏子

田舎の一軒家。表札には渡辺家5人の名前。
朝の食卓に一家の母と父、高校生の娘、そして祖母。
一人足りないのは、音楽活動の為に地元を出ているこの家の長男。
その日、通学途中の娘は、母親が車で走り去るのを見る。
母親が向かった先は、地元から少し離れたターミナル駅のホーム。そこで…。
 

「八十八ヶ所巡礼」
監督・撮影・編集:小野さやか EED・MIX:織山臨太郎 音楽:八十八ヶ所巡礼 製作:Blue Berry Bird
出演:山田芳美

2011年夏。東日本大震災の後、東京から避難し、愛媛の実家に帰った小野は、小さい頃から見てきた故郷の風景でもある四国八十八ヶ所巡礼を撮影した。
その時出会ったのは、北海道からやってきた山田芳美さん(64歳)。
山田さんは、亡くなった奥さんや自身の人生を反芻しながら歩き遍路をしていた。
 

「ノブ江の痣」
脚本・監督・編集:山内大輔 撮影監督:藍河兼一
録音:小関裕次郎 特殊メイク&造形:土肥良成
音楽:project T &K 効果:AKASAKA 音効
出演:ほたる、可児正光、森羅万象、杉浦檸檬、小林麻祐子

顔の半分に生まれつき醜い痣があるノブ江(ほたる)は、そのせいで内向的な性格となり不遇な人生を送っていた。夫の三沢(森羅万象)は日常的に彼女に暴力を振るい、耐えかねたノブ江はある日衝動的に家出する。行き場なく街を彷徨っていた彼女を救ったのは、片足に障害を持つ寡黙な青年(可児正光)だった。彼はノブ江を古びた自分のアパートに連れ帰ると食事を与えた。二十歳以上も年下の彼が何故自分のような中年女に優しく接してくれるのか、その理由をノブ江は尋ねた。しかし青年は何も言わず、ただ優しく微笑むだけだった。一方三沢は探し人のビラを街中に貼り、失踪したノブ江の行方を捜していた……。
 

「泥酔して死ぬる」
脚本・監督・編集: 小口容子 撮影:宮川真一
録音:中川究矢 音楽:suzukiski
アニメーション制作:三ツ星レストランの残飯
出演:小口容子、佐藤健人、伊牟田耕児、鈴木隆弘、加藤麻矢、佐々木健

“自主映画界のワインスタイン”を自称する小川は、ある日脳出血で倒れ、2ヶ月間の入院を余儀なくされる。退院後も、セクハラ相手に「若い女と結婚する」と言われるわ、無言電話がかかってくるわで絶好調とは言い難い。ふと気になり7年前に急死した7歳年下の友人の病名を調べたら“脳出血”とあった。このまま酒を飲み続けると死ぬのでは、という強迫観念に襲われ、断酒を試みるが、死んだ友人の共通の友人すら酒を勧めてくる日々。断酒がうまくいかないことで、神の罰が下るのではないかと妄想する小川に、ある日、本当にバチが当たる…。
 

「もっとも小さい光」
監督:サトウトシキ 脚本:竹浪春花
撮影監督:小川真司 音楽:入江陽 録音:山城研二
制作:高野悟志 プロデューサー:ほたる
出演:櫻井拓也、ほたる、影山祐子、古川一博、並木愛枝

母子家庭で育った光太郎(30)は、彼女の杏子(30)と同棲はしているものの結婚は考えておらず、警備員の仕事で日銭を稼ぐ毎日を送っている。そんな光太郎のもとへ母・沙希(53)が突然やってきた。
光太郎は昔から沙希が苦手だ。
やってきた理由を話さないまま居座り、いらないと言っているのにオニギリを作って持たせようとする沙希に嫌悪感ばかりを募らせていく光太郎は、遂には沙希と衝突してしまう。
そして、光太郎は沙希が再婚して実家を売り払おうとしていることを知る。その許しをもらいに沙希はやって来たのだ。しかし光太郎は、そんな沙希を許すことが出来ないまま沙希との別れの日を迎えてしまうーー。
 

→公式サイト

毎日本編上映後 「舞台挨拶代わりにビデオメッセージ」 18分 撮影・出演:芦澤明子、御木茂則
7月31日(土)・8月1日(日) 舞台挨拶 ほたる(企画・プロデュース・「いつか忘れさられる」監督)

 

《料金》
一般:1700円 シニア(65歳以上):1100円 ユース(25歳以下)・会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039


『サマショール 〜遺言 第六章〜』
2021年3月5日(金)〜9日(火) 13:30〜

「サマショール 〜遺言 第六章〜」
(2020/113分/HD[ブルーレイ上映])
監督・撮影・編集:豊田直巳、野田雅也
編集プロデューサー:安岡卓治
整音:川久保直貴 グレーティング:川久保直貴
編集:豊里洋 音楽:イム・キョンア
配給:Alternative Plan

福島原発事故から10年。
人類は放射能と共存できるのか?
二人のフォトジャーナリストが撮り続けた
フクシマの終わることのできない物語。
​映画『遺言 〜原発さえなければ』からつづく待望の第六章。

放射能に汚染され、すべての村人が避難した福島県飯舘村。震災から6年後、避難指示が解除されることになった。仮設住宅で暮らす元酪農家の長谷川健一さんは、ふるさとに戻るのか、決断を迫られる。そこで原発事故から30年が過ぎたチェルノブイリへ旅に出る。目にしたものは、人の消えた町と森に還った廃屋。しかし長谷川さんは、立入禁止区域に暮らす「サマショール(自主帰還者)」に出会う。それは未来の自分の姿…。

汚染された大地で「放射能との共存」を強いられる生活だが、それでもふるさと。100年後、200年後には子孫がこの地に戻るかも知れない。 その日のために今日も畑に蕎麦の種を撒く。「原発に負けないで 頑張ってください」。原発事故を苦に命を落とした酪農家仲間の『遺言』と、意志を受け継ぐ飯舘村のサマショールたちの第六章。

→公式サイト

3月6日(土)上映後 監督トーク

《料金》
一般:1800円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下)・会員:1100円
*初日サービスDAY 1100円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039


『メカニカル・テレパシー』
2021年1月15日(金)〜19日(火) 16:00〜

16日(土)・17日(日)
五十嵐皓子監督 リモート挨拶

「メカニカル・テレパシー」
(2018/78分/HD[ブルーレイ上映])
監督・脚本:五十嵐皓子
撮影:中瀬慧  照明:加藤大輝
美術:松本 真太朗
衣装:蔭木いづみ ヘアメイク:榎本愛子
音楽:宇波拓 録音:川崎彰人 音響:川口陽一
編集:和泉陽光・五十嵐皓子 VFX:守屋雄介
助監督:吉原裕幸 制作担当:清水美和・根本克也
配給・宣伝:アルミード

出演:吉田龍一、白河奈々未、申 芳夫、伊吹 葵、青山雪菜、石田清志郎、時光陸、松井綾香、長尾理世、古内啓子

第13回CO2助成作品

「もしも心を可視化できたら?」という着想から始まり、
SF的要素と恋愛感情を掛け合わせ、観客の認識を静かに揺らす、不思議な「心」の恋愛映画。

思いを寄せる相手の心が可視化されて目の前に現れたとして、
それは本当の相手の心なのか?
それとも相手に焦がれる私の願望なのか?
それとも全く別の思いもしない、誰かの心なのか?

ある大学の研究室で、「心を可視化する機械」の開発が行われていたが、実験中に事故が起こり、開発者の三島草一が意識不明のまま目覚めなくなる。
共同研究者で草一の妻の碧は開発を続け、草一の心の可視化を試みていた。
成果を出さない開発を疎ましく思う大学側は、機械の調査という名目で、真崎トオルを研究室に送り込む。
トオルは、機械に魅了され、また徐々に碧に惹かれ、機械開発に加担していった…

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 シニア(65歳以上):1100円 ユース(25歳以下)・会員:1000円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039


特別再上映 『れいこいるか』
2021年1月17日(日) 13:00〜 いまおかしんじ監督 来館 リモート挨拶(予定)

阪神・淡路大震災が起きた1月17日に、
新長田の神戸映画資料館と元町映画館の2館で上映。

水族園のシーンに出てくる“れいこ”は、コックミという女の子にやってもらいました。10数年前、鷹取の教会で出会い、その時小学生だったコックミは、俺のことをキモいおっさんと呼んでいたけれど、大きくなって再会しても相変わらずスカート履くの嫌だとかわがまま言うのを聞いて、嬉しくなりました。
いまおかしんじ

「れいこいるか」
(2019/100分/HD[ブルーレイ上映])
企画:朝倉大介 プロデューサー:川本じゅんき・朝倉庄助
監督:いまおかしんじ 脚本:佐藤稔
撮影:鈴木一博 録音:弥栄裕樹 音楽:下社敦郎 編集:蛭田智子 助監督:女池充・坂本礼
製作:朝日映劇 制作:国映株式会社
配給:ブロードウェイ

出演:武田暁、河屋秀俊、豊田博臣、美村多栄、時光陸、田辺泰信、上西雄大、上野伸弥、石垣登、空田浩志、テルコ、川上皓翔、桑村大和、グェンティ・コックミ、杉本晃輔、西山真来、徳竹未夏、古川藍、多賀勝一、水野祐樹、小倉Pee、南山真之、グェンタイン・サン、森千紗花、若宮藍子、北田千代美、上村ゆきえ、徳永訓之、佐藤宏

阪神・淡路大震災で一人娘を亡くした夫婦の23年間をテーマにしたフィクション・ドラマ。
『つぐない』『あなたを待っています』のいまおかしんじ監督が震災直後から原案を温め、震災後25年の節目を前に作品化。
震災での娘の死を機に関係が悪化し、離婚した夫婦の絆の回復を、長田や三宮など神戸の街並みを舞台に描きだす。
監督が「今やるなら、これまでの月日を描こう」と心に決め、2017年1月から撮影を始めた本作は、神戸の下町の風情が残る長田区の路地裏や酒店などを、いまおか監督自らが街を歩き回って探し出し、等身大の神戸を象徴する「震災前から残る風景」がロケ地に選ばれている。

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下)・会員:1000円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039


『れいこいるか』
2020年9月11日(金)〜15日(火) 13:30〜 16:00〜
*但し、12日(土)は16:00の回のみ

9月13日(日)13:30の回上映終了後 new! 16:00の回上映前
舞台挨拶 いまおかしんじ監督、武田暁さん、河屋秀俊さん、西山真来さん

「れいこいるか」
(2019/100分/HD[ブルーレイ上映])
企画:朝倉大介 プロデューサー:川本じゅんき・朝倉庄助
監督:いまおかしんじ 脚本:佐藤稔
撮影:鈴木一博 録音:弥栄裕樹 音楽:下社敦郎 編集:蛭田智子 助監督:女池充・坂本礼
製作:朝日映劇 制作:国映株式会社
配給:ブロードウェイ

出演:武田暁、河屋秀俊、豊田博臣、美村多栄、時光陸、田辺泰信、上西雄大、上野伸弥、石垣登、空田浩志、テルコ、川上皓翔、桑村大和、グェンティ・コックミ、杉本晃輔、西山真来、徳竹未夏、古川藍、多賀勝一、水野祐樹、小倉Pee、南山真之、グェンタイン・サン、森千紗花、若宮藍子、北田千代美、上村ゆきえ、徳永訓之、佐藤宏

阪神・淡路大震災で一人娘を亡くした夫婦の23年間をテーマにしたフィクション・ドラマ。
『つぐない』『あなたを待っています』のいまおかしんじ監督が震災直後から原案を温め、震災後25年の節目を前に作品化。
震災での娘の死を機に関係が悪化し、離婚した夫婦の絆の回復を、長田や三宮など神戸の街並みを舞台に描きだす。
監督が「今やるなら、これまでの月日を描こう」と心に決め、2017年1月から撮影を始めた本作は、神戸の下町の風情が残る長田区の路地裏や酒店などを、いまおか監督自らが街を歩き回って探し出し、等身大の神戸を象徴する「震災前から残る風景」がロケ地に選ばれている。

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下)・会員:1000円
予約受付
各回入場制限(座席数の2分の1の19席)を行いますので、メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039


『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』
2020年8月14日(金)〜18日(火) 10:30〜
[水・木休映]
2020年8月21日(金)〜25日(火) 10:30〜 13:00〜 上映回を追加しました

「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」
(2019/105分/HD[ブルーレイ上映])
監督:太田隆文
撮影:三本木久城、吉田良介
音楽:サウンドキッズ
題字:大石千世
制作:青空映画舎
配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:浄土真宗本願寺派(西本願寺)

出演:上江洲安昌、知花治雄、上原美智子、照屋勉、長浜ヨシ、川満彰、比嘉キヨ、佐喜眞道夫、真栄田悦子、座間味昌茂、松田敬子、島袋安子、山内フジ、瑞慶覧長方、平良啓子、吉浜忍、平良次子、吉川嘉勝、知花昌一、大城貴代子、他
ナレーション:宝田明、斉藤とも子

戦後75年 沖縄戦・体験者12人、専門家8人による証言

→公式サイト

 

《料金》
一般:1800円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下)・会員:1000円
*前売券:1400円  *初日サービスDAY 1100円
予約受付
各回入場制限(座席数の2分の1の19席)を行いますので、メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039


『蹴る』
2019年9月14日(土)〜17日(火)
11:00

「蹴る」
(2018/118分/ブルーレイ上映)
監督:中村和彦(「プライド in ブルー」「アイ・コンタクト」「MARCH」)
プロデューサー:中村和彦、森内康博
撮影:堺斗志文、中村和彦、森内康博
録音:藤口諒太 整音:鈴木昭彦 音楽:森内清敬
製作:「蹴る」製作委員会(中村和彦+らくだスタジオ)
配給:「蹴る」製作委員会+ヨコハマ・フットボール映画祭

出演:永岡真理、東武範、北沢洋平、吉沢祐輔、竹田敦史、三上勇輝、有田正行、飯島洸洋、内橋翠、内海恭平、塩入新也、北澤豪 (日本障がい者サッカー連盟会長)

誰にも負けない、誰にも止められない。
永岡真理は生まれながらにして難病「SMA(脊髄性筋萎縮症)」を患い、生涯で一度も歩いたことがないが、ひとたび試合が始まれば、華麗かつ激しいプレーで観客を魅了する。
東武範は筋ジストロフィーにより、呼吸器が手放せず、食事を摂ることも辛いが、国内でも屈指の実力を誇る。
真剣なトレーニング、家族のサポート、自らの障害との折り合い、恋愛模様、そして夢のワールドカップ。。。
映画『蹴る』は、永岡、東を中心に、電動車椅子サッカーワールドカップを目指す選手達を6年間に渡り追い続けたドキュメンタリー映画である。

→公式サイト

9月15日(日)中村和彦監督来館

*14日(土)・16日(月・祝)通常版
 15日(日)・17日(火)日本語字幕付き

《料金》 前売:1300円
一般:1700円 学生・シニア・障害者:1100円 会員:1000円
*障害者の付き添いは1名様まで同料金


にいやなおゆき 新作アニメーション
『乙姫二万年』お披露目上映会

2019年8月24日(土)・25日(日)

→『乙姫二万年』公式サイト
 
Aプログラム
「こがねむし」(2013/2分/HD)

出演は、にいや、脚本家の金子二郎氏。二人が酒を飲んでいるところに迷い込んだこがねむし。突如、金子氏がとった信じられない行動とは?
 
「モノクロの日」(2012/14分/HD)

朝の玉川上水遊歩道から、武蔵美キャンパス、突如のゲリラ豪雨、雨上がりの風景……。
「風景が人形アニメのセットに見える」と、誰もが異口同音に感想をもらす「アニメーション作家が撮ったドキュメンタリー」。
 
「納涼アニメ電球烏賊祭」(1993/5分/8ミリフィルム→VHS→DV)

にいやなおゆき初期の代表作。電球の幻想的な光で描き出される夢の風景。
 
「乙姫二万年」(2018/35分/FHD)


声の出演:加藤賢崇、齊藤ナスカ、塩塚和代、宇賀神明広、仁科貴
音楽:よだまりえ、長嶌寛幸、山口博雅
4年間の歳月をかけて制作された最新作。
変な住人ばかりが住んでいるおんぼろアパート。二万年後からやって来たという女が居候を始めてから不思議な出来事が次々と起こる。
写真、画、実写、模型、特撮、様々な技法を混ぜ合わせ制作された、誰も見たことのない「おもちゃ特撮映画」

 

Bプログラム
「断片2」(2012/7分/DV)

初期のデジカメのおまけ動画で撮る日常の断片。荒い画像、秒間15フレームで撮られた動画はまるでデジタル時代の8ミリフィルムのよう。
 
「昨日・今日・明日記」(2012/30分/HD)

地震、原発事故を経て、変容していく意識と風景。日記映画の動画を元に構成した、昨日、今日、明日の記憶。にいや日記映画の代表作。
 
「灰土警部の事件簿 人喰山」(2009/28分/DV)

古風な探偵小説の挿絵調墨絵で怪奇な幻想世界を描く。カメラワークと語りだけで見せる「紙芝居アニメ」。弁士は作者のにいやなおゆき本人。ゆうばり映画祭から、ドイツニッポンコネクションを皮切りに各国で上映されたアンダーグラウンドエログロアニメーション。関西では初上映となる、英語字幕つき音声強化決定版!

 

にいやなおゆき
1963年、岡山県生まれ。アニメーション作品に『納涼アニメ電球烏賊祭』(93)、紙芝居アニメ『人喰山』(09)など。特撮、特殊美術担当作品に、高橋洋監督『ソドムの市』(04)、NHKBSドラマ『小暮写真館』
沖島勳監督『WHO IS THAT MAN!?あの男は誰だ!?』(13)、関根勤監督『騒音』(15)私立恵比寿中学『未確認中学生X』井川耕一郎監督『色道四十八手 たからぶね』(14)など。最新作『乙姫二万年』(18)がついに完成、公開準備中。

 

《料金》入れ替え制1プログラムあたり
一般1400円 学生1000円 会員1200円
《割引》当日2プログラム目は200円引き


『キュクロプス』
2019年7月5日(金)〜16日(火) [水・木休映]

「キュクロプス」
(2018/108分/ブルーレイ上映)
製作・監督・脚本:大庭功睦
撮影:川野由加里 照明:中村晋平
美術:矢野浩加 録音:加来昭彦 音楽:永島友美子
衣裳:白石敦子 ヘアメイク:金森麻里 編集:松本健作
音響効果:大河原 将、楳内日呂睦 VFX:田中貴志
制作部:澤井克一、佐藤大輔 助監督:桜井智弘
プロデュース:石塚紘太

出演:池内万作、斉藤 悠、佐藤貢三、杉山ひこひこ、あこ、島津健太郎、山中良弘、中野 剛、ディーゴ、新庄 耕

復讐に取り憑かれた一つ目の男キュクロプス
その目に映る真実とは──。

物語は、妻とその愛人を殺害した罪で14年の服役を終えた男・篠原が、事件が起きた街へ帰ってくる場面で幕を開ける。篠原の目的は、妻を殺した真犯人に復讐すること。
フランスの著名な画家オディロン・ルドンによる「キュクロプス」にモチーフを得たこの作品は、濡れ衣で投獄された男の復讐を軸にしたノワール映画であり、製作・監督・脚本を務めた大庭功睦による自主製作映画である。
国内初上映となったのは、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」。上映後、「自主製作映画の域を超えている」「先が読めない展開に釘付けになった」などと高い評価を集め、シネガーアワードと北海道知事賞の2賞を同時受賞するという快挙を達成した。
また、 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018の国内長編部門、ドイツで開催された日本映画祭Nippon Connection 2018のNippon Visions 部門、オランダにて開催されたCAMERA JAPAN 2018にて上映されるなど、各映画祭で評価され、その注目を高めている。

ストーリー
妻とその愛人を殺害した罪により、14年の服役を終えた男・篠原(池内万作)が、事件が起きた町に戻ってきた。彼の目的は、妻を殺し自分を罠にはめた真犯人に復讐することーー
篠原は、事件の捜査を担当した刑事・松尾(佐藤貢三)と、その情報屋・西(斉藤 悠)の協力を得、真犯人がヤクザの若頭・財前(杉山ひこひこ)であることを知る。早速、財前殺害に向け、西の手ほどきを受けつつ銃撃の訓練を始める篠原。同時に、事件の記憶が蘇り、悪夢に苛まれ、亡き妻の亡霊との邂逅に安らぎを見出す篠原であった。
ある日、篠原は、ふらりと立ち寄ったバーで、亡き妻に瓜二つの女性・ハル(あこ)と出会う。一度目は、逃げるように店を後にした篠原だが、それ以降、事態は思わぬ方向に転がり始める。

→公式サイト

《料金》
前売:1200円
一般:1800円 大学・専門学校生:1500円 中高生:1000円
シニア:1100円 会員:1100円

*初日サービスDAY 1100円


鈴木卓爾監督最新作
『ゾンからのメッセージ』
2019年1月25日(金)〜2月5日(火)[水・木休館]

©️映画美学校/不写之射プロ

「ゾンからのメッセージ」
(2018/117分/ブルーレイ上映)
監督:鈴木卓爾 脚本・プロデューサー:古澤健 撮影:中瀬慧 音響:川口陽一 照明:玉川直人 編集:浜田みちる、鈴木卓爾 音楽:澁谷浩次(yumbo)
製作:映画美学校、不写之射プロ 宣伝協力:SPOTTED PRODUCTIONS 配給・宣伝:不写之射プロ

出演:
高橋隆大、長尾理世、石丸将吾、唐鎌将仁、飯野舞耶、律子、古川博巳、山内健司(青年団)

©️映画美学校/不写之射プロ

不思議で懐かしい時の止まった町、
その名は夢問町

20年前のある日突然、夢問町は、謎の現象「ゾン」により町全体が覆われてしまいました。無謀にもゾンの向こうへ行った人もいましたが、帰ってくる人は誰もおらず、今ではそんなことをする人もいなくなりました。この町の人々は何を想い、20年の日々を過ごしてきたのでしょう? 生まれた時から町の外を知らない若者は、ゾンに何を見るのでしょうか? 町の外はまだそこに在るのでしょうか?

古澤健(脚本・プロデュース)×
鈴木卓爾(監督)
「誰も観たことのない映画を創る」

数々のTV・映画の話題作を手掛けてきた古澤健(『今日、恋をはじめます』『クローバー』)と、映画の地平を次々と塗り替え続ける鬼才・鈴木卓爾(『ゲゲゲの女房』『ジョギング渡り鳥』第8回TAMA映画賞特別賞)が異色のタッグを組み、とびきり奇妙で魅力溢れる青春SF群像劇がここに誕生した。古澤は、本作で初のプロデュースも務める。

存在感(リアリティー)ある登場人物たち
未知の世界に憧れ戸惑う登場人物を生き生きと演じるのは、映画美学校アクターズ・コース2期高等科で共に演技の研さんを積んだ俳優たち。人生の深遠を平明な言葉で紡ぐ古澤(脚本)、俳優の個性に寄り添う演出を得意とする鈴木(監督)、そして彼ら俳優の協同作業(エチュードやリハーサル)により、オリジナリティに満ちた設定、キャラクター、ストーリーが生み出されていった。

©️映画美学校/不写之射プロ

総製作期間4年超
才能ある若いスタッフ・キャストが総力を結集し、それぞれの役割を超えてともに映画の世界観を具現化した。埼玉県深谷市に架空の「夢問町」の一角を立ち上げた合宿ロケ、町を囲む現象「ゾン」を組み上げた合成作業、いずれにおいても俳優たち自身が重要な作業を担ったことは、通常の映画製作と比べて画期的なことである。総製作期間は実に4年を超える。映画『ゾンからのメッセージ』は内容面だけでなく、製作面においても「誰も観たことのない映画」を目指した。

美しい風景と鮮烈な音楽
寓話的でありながら、ドキュメンタリーやメタフィクションの要素も垣間みえる多層構造も、本作の大きな魅力の一つである。この壮大なレイヤーを、ロケ地・深谷の美しい風景と、孤高のバンド『yumbo』の渋谷浩次が手掛ける鮮烈な音楽が、針と糸のように繋いでいく。こうして自由闊達で不可思議で、でもどこか懐かしい世界が生まれた。映画の終わりに、登場人物たちは何を見つけるのか。あなた自身の目で確かめてほしい。

→公式サイト

1月26日(土)「ゾンからのメッセージ」上映後トーク
鈴木卓爾(監督)・古澤健(脚本・プロデューサー)

 
自分の家、学校、町。それが世界のすべてでそこから出ることなど思いもおよばなかった頃が誰にもあるはずなのに、人はなぜか『ゾンからのメッセージ』の世界を不条理と呼ぶ。鈴木卓爾の撮るものが変に見られがちなのは普通は比喩でしかないものを彼がリテラルに見せてしまうからだが、徹頭徹尾「そのまんま」であるとは映画にとって何と魅力的なことだろう。まさにここでは、いつかこの町を出て行こうという若者のリテラルなもがきと疾走が見る者の涙腺をゆるませる。ド直球の青春映画なのだ!
  藤井仁子(映画評論家)

 

《料金》
一般:1700円 学生・シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 一律1100円
 *招待券のご利用不可

 


『ゾンからのメッセージ』公開記念 特別上映
2019年1月26日(土)・27日(日)

『ゾンからのメッセージ』と同時期に作られた鈴木卓爾監督の中短篇に加え、古澤健監督の初期代表作にして鈴木卓爾主演の『怯える』の16mmフィルム上映。

Aプログラム

© THE FILM SCHOOL OF TOKYO

「All Night」(2014/69分/デジタル)
監督・編集:鈴木卓爾 撮影:中瀬慧
照明:玉川直人 録音:川口陽一
出演:酒井進吾、佐々木亮、竹之下桃、田村幸大、千原直道、長谷川佳代、藤井治香、裕木つゆ、吉岡紗良 他
映画美学校アクターズ・コース第3期短編ゼミ作品
 
「カメラは映画館から出るな!」
半年間で芝居を練り、深夜の映画館を舞台に二晩で撮り上げた、出会いと別れの映画館群像劇。

 

Bプログラム

© THE FILM SCHOOL OF TOKYO

「怯える」(1998/34分/16mm)
監督・脚本:古澤健 製作:横川一郎、別府文隆
撮影:井上史浩、大石始、安里麻里、山中隆史
照明:八木太郎、木田貴裕、春川和代、井上かおり
録音:石谷岳寛、近藤麗子
美術:堀内玲奈、川口俊平、茅野太滋、山田晃久
編集:筒井武文 音楽:パーパ
出演:鈴木卓爾、長門かおり、太田ゆき江、高橋洋、花本ちなみ、下田温泉
映画美学校フィクション・コース第1期初等科作品
1999年クレルモンフェラン国際短篇映画祭招待作品

近藤は一見、ごく平凡な専門学校生。恋人・ゆみかとは、彼女が姉と暮らす家に気軽に出入りできるような関係だ。そんな近藤のもとに、ある日届いた1本のビデオテープ。そこには近藤がおかした、ある「事件」が映し出される。差出人は不明だが、ビデオの最後には「携帯電話を購入し、その番号を駅の伝言板に書いておけ」との指示があった。ほどなくかかってきた「ぼくはあなたのファンなんです」という謎の男からの電話。かれらの目的は何なのか? 近藤はさらなる闇へ引きずられていく。

©️migrant birds association

 
「ハングリー・ライク・ゴダール!」
(2014/25分/デジタル)
製作:ミグラント・バーズ
導演・編集:鈴木卓爾 撮影:坂西未郁
アイディア:篠崎誠 
出演:律子、裕木つゆ、中川ゆかり、矢野昌幸、鬼束功、坂西未郁
 
日本人女性二人がゴダールを待ちながらゴーヤチャンプルーを作る。果たしてJLGは来るのか? ハートを射抜けるのか?
 

《料金》入れ替え制
一般:1200円 学生・シニア:1100円 会員:1000円
*当日『ゾンからのメッセージ』ご鑑賞で200円割引 *招待券のご利用不可


『モダン・ラブ』
2019年1月18日(金)〜29日(火) [水・木休映]

この恋が終わるとき、
新しい世界が始まる。

「モダン・ラブ」
(2018/115分/ブルーレイ上映)
脚本・監督:福島拓哉
プロデューサー:本井貞成、岩本光弘、福島拓哉
撮影監督:木村和行 撮影:難波俊三、川口紘
照明:高橋拓 サウンドディレクター:田中秀樹
美術:安藤秀敏、菊地実幸 衣装:森美幸、増渕麻衣
ヘアメイク:榎本愛子 VFX:菊地実幸
助監督:渡辺イチ 制作主任:板部文
音楽:トルコ石、河原弘幸(floating mosque)
配給・宣伝:P-kraft 宣伝協力:Tokyo New Cinema
協賛:メディックメディア、PARIBAR 製作:P-kraft、ラフター

出演:稲村梓、高橋卓郎、芳野正朝、今村怜央、佐藤睦、ヤン・イメリック、川瀬陽太、町山博彦、大木雄高、園部貴一、草野康太

カーディフ国際映画祭 審査員特別賞/セブ国際映画祭 グランプリ/サウステキサス国際映画祭 グランプリ/マドリッド国際映画祭 最優秀VFX賞/ハンブルグ日本映画祭 特別芸術賞/ニース国際映画祭 最優秀音響賞
すべての
終わってしまった恋人たちと
出会わない恋人たちと
まだ知らない恋人たちへ

東京国際映画祭ほか世界各国の映画祭で絶賛、全国公開された『アワ・ブリーフ・エタニティ』の福島拓哉による、8年ぶりのオリジナル長編作品。
愛する恋人を失った女性の孤独と葛藤、その先にある新たな心の揺らぎ。常にテーマの軸にある東京を舞台にしつつも、地方ロケや独立問題で世界中の注目を集めるスペイン・カタルーニャ州でのロケを敢行。福島監督の得意とするサイコ・ファンタジー作品であり、心に刺さる痛々しい青春映画である。
SFかつ哲学的、予測不能の奇想天外な物語が「真実の愛とは何か」を投げかける、見たこともないエンターテインメント作品が誕生した。

「起きてないことはすべて、起こり得るってことだから。気づいてないだけで」

東京、現在。
NASAが太陽系内に生命体が存在する可能性のある新惑星・エマノンを発見したと発表。
衝撃的なニュースは世界中を駆け巡り、新惑星ブームが到来する。しかし人々の盛り上がりと裏腹に、異常気象が頻発するようになる。

旅行代理店でアルバイトをしながら、大学で理論物理学を専攻している大学院生・ミカ(稲村梓)は、5年前に失踪してしまった恋人・テル(高橋卓郎)のことが忘れられない。彼女は一見普通の大学院生だが、出会い系アプリで男を漁り孤独を埋めつつ、妄想でテルと会話している。そんなミカの様子を、親友のゲイ・シゲ(芳野正朝)や、研究室の先輩・高山(佐藤睦)は心配している。

ある日、ミカは発作的に既視感を覚えるようになり、もう一人の自分と出会ってしまう。互いに驚く二人のミカだが、どうすればいいかわからない。テルの親友・バード(今村怜央)に相談しに行くと、さらにもう一人のミカが現れ、それぞれが本来は違う世界線に存在するミカだということがわかる。パラレルワールドが交錯してしまっているのは、エマノンの影響かもしれない、とバードは語る。
テルが失踪した世界のミカ、テルと出会い恋が始まる世界のミカ、そしてテルが既に死んでいる世界のミカ。三人はそれぞれの人生を変える選択を迫られる…。

1月19日(土)・20日(日) 福島拓哉監督 上映後トーク
* 19日 限定1名様に抽選で『モダンラブ』未使用脚本プレゼント
* 20日 出演のヤン・イメリックさんも来場決定

→公式サイト
→公式ツイッター
→公式FB

《料金》
前売:1500円(ポストカード付き)
一般:1700円 学生・シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円



神戸スティールパンカーニバル2018連携企画
『スティールパンの惑星』アンコール上映
2018年9月15日(土)〜17日(月・祝)

 

世界には
まだ私たちの知らないパラダイスがある
そしてそこには音楽がある

 
一見摩訶不思議な楽器、スティール・ドラムの誕生、この楽器がトリニダードの社会で今も持ち続ける地位、毎年開催される大会の熾烈な競争、その大会に無謀にも参加する若い日本人女性の存在等々、一部再現ドラマを含むちょっと変わり種のドキュメンタリーですが、とても興味深い作品です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

 

 

「スティールパンの惑星」
PAN! OUR MUSIC ODYSSEY
(トリニダード・トバコ/2015/80分/ブルーレイ上映)
監督:ジェローム・ギオ&ティエリー・テストン
脚本:キム・ジョンソン
プロデューサー:ジャン・ミッシェル・ジベ
音楽ディレクター:ティエリー・プラネル
録音プロデューサー:渡辺洋一
キャスト:レイ・ホルマン、アンディ・ナレル、レン“ブグジー”シャープ、レナルド“レッド”フレドリック、エヴァ・ゴールドスティーン、二ノ宮千紘、ジョバンニ・クレアモント

カーニバルの熱狂と興奮
カリブ海最南端のちっぽけな島
トリニダード・トバゴで生まれた世界で一番新しい楽器 スティールパン
その創世と今を、時空を超えて描く ドキュメントドラマ

ドラム缶を盗んでゲットーまでの坂道を駆け戻った音楽が好きすぎる少年たちの冒険からすべてははじまった
1940年代、イギリスの植民地、アメリカの軍事基地だった島
スティールパンは貧困と抑圧のなかから生まれた
アフリカのドラムは禁止されていた
それでも音のでるものならなんでも、叩いて叩きまくる
そのリズムへの情熱が まったく新しい楽器を作りだした

暴力と抗争の時代を生きたレジェンドたちの
貴重なインタビューが
なぜこの楽器が生まれなければならなかったかを語る

そして今、スティールパンはピース&ラブのシンボルになった世界一を決める大会、パノラマで150を超えるバンドが競いあう
120人編成のオーケストラがひとつになる夜
そしてたった一曲のために世界中からプレイヤーたちが集まってくる
8分間のなかに永遠を探すために
アメリカ、フランス、日本、そしてトリニダードから。
スティールパンに魅せられはじめてパノラマに参加するプレイヤーたちを追いかけるドキュメントのなかで
現在と過去が交錯する

誰もレゲエミュージックを知らなかった時にやってきた映画
ハーダー・ゼイ・カムやロッカーズのように
この映画は新しい扉をあけるだろう

 

→公式サイト

協力:アスタ新長田スティールパン振興会、安里圭一郎
 

《料金》
一般:1400円 学生・シニア:1100円 高校生以下:800円 会員:1000円


七里圭監督最新作 『あなたはわたしじゃない』 & 初期作品35mmフィルム上映
2018年6月30日(土)・7月1日(日)

「音から作る映画」の到達点。
映画以後、の映画。

 

「あなたはわたしじゃない」
サロメの娘 ディコンストラクション
(2018/83分/ブルーレイ上映)
監督:七里圭 テキスト:新柵未成
撮影:高橋哲也、村上拓也、河合宏樹、本田孝義
録音・音響:宇波拓
音楽協力:池田拓実、多井智紀、西村直晃、檜垣智也
製作・配給:charmpoint

出演:青柳いづみ、長宗我部陽子、黒田育世、安藤朋子、川口隆夫、飴屋法水

 

「あなたはわたしじゃない」
そう言って、あの人は私のまえからいなくなった。

あの晩、私は森の中で置き去りにされた。
獣のマスクをしたあの人は、私のお母さん、だったのだろうか?
どことも知れぬ白い部屋で、若い女がつぶやき続ける。
記憶とも空想ともつかぬ独白に、呼び出されるように現れる、囚われの人々。
生き惑う男に素知らぬ振りして、女たちは踊りを止めない。
母から娘へ継がれるカルマを断ち、アイデンティティのくびきから解き放たれるために。

 

初期作品

「のんきな姉さん」
(2004/87分/35mm)
監督・脚本:七里圭 原作:山本直樹
撮影:たむらまさき 音楽:侘美秀俊 編集:宮島竜治
照明:佐藤譲 録音:白取貢
製作:ウォーターメロン・カンパニー、トランス・フォーマー、オービー企画
出演:梶原阿貴、塩田貞治、大森南朋、梓、佐藤允、三浦友和、細田玲菜、細田晃慶

姉(梶原阿貴)との禁じられた愛の記憶を小説に書き、雪山で自殺しようとする弟(塩田貞治)と、聖なる夜にオフィスで残業する姉。その二人の現在に、記憶=小説がフラッシュ・バックされてゆく。雪山と都会、現在と過去という二つの空間、二つの時間が錯綜し、いつしか姉弟はふたりきりで、夜空一杯に打ちあがる花火を見ている。そこは夢の世界か、黄泉の国か…。

目覚めれば目覚めるほど夢に近づいていく、不思議な感触の長編劇場公開映画第一作。七里はこのデビュー作を監督するにあたり、敬愛する山本直樹の同名漫画を原作にして、その漫画の霊感源、唐十郎『安寿子の靴』、森鴎外『山椒大夫』までを射程に収めた。

 

「夢で逢えたら」
(2004/20分/35mm)
監督:七里圭 撮影:高橋哲也、鈴木明彦
音楽:侘美秀俊 編集:宮島竜治
音響効果:岡瀬晶彦 整音:白取貢
記録:田口良子 プロデューサー:磯見俊裕
出演:安妙子、大友三郎

バスで眠っているうちに、僕(大友三郎)は〝どこか″にたどり着く。よく知っているような、でもぜんぜん知らないような街。長い坂道、釣り堀の向こうの公園、揺れるブランコ。そして僕は、一人の女性(安妙子)に逢った。誰だろう?よく知っているような、知らないような、彼女の部屋…。

まるで夢の中に迷い込んでしまったような、寄る辺ない不思議な切なさを湛えた実験的な短編。この映画はサイレントではない。しかし、二人の登場人物を取り巻く現実の状況音から、彼らの声だけが抜き取られているので、何を話しているのか分らない。声が失われた世界でのボーイ・ミーツ・ガール。欠如を抱えた映像として『眠り姫』、『ホッテントットエプロン』の原型であり、以後の長編を胚胎している重要な作品。「この映画でできたことと、できなかったことが、僕のすべて」とは、七里の言。

 

トーク 6月30日(土)14:35~ 参加無料(当日の映画鑑賞者対象)
七里 圭(監督)+堀 潤之(映画研究・表象文化論)

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*当日2プログラム目は200円割引 *招待券のご利用不可


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。