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クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
コメディ学入門 特別編
笑いの国の旅人たち~喜劇映画研究会新野敏也さんを迎えて~

2016年1月10日(日)

 

feet_of_mud02クラシック喜劇研究家/ライターのいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介する「コメディ学入門」の新春特別編!

日本の無声喜劇ファンにとって、「喜劇映画研究会」という名は特別な響きを持っている。

バスター・キートンやマック・セネットのことを知りたくなってすこしでも調べ始めたなら、真っ先に頼みの綱とするのは、喜劇映画研究会の書籍であり、ウェブサイトであり、精力的におこなわれている上映イベントである。研究会所蔵の膨大なフィルムリストを眺めては、あれも観たいこれも観たいと羨望のためいきをつき、『サイレント・コメディ全史』や近年出版されたマック・セネット自伝(『<喜劇映画>を発明した男―帝王マック・セネット、自らを語る』)を読んでは、その豊穣な知識と情熱の表出に胸が熱くなる。

無声喜劇という日本では超マイナーな分野を研究し普及するという、当人には極楽であってもある意味イバラの道であるこの世界へ、わたしが足を踏み入れてからたかだか10年ほどでしかない。だが「喜映研」に携わってきた人々は、すでに40年もの歳月を古典喜劇研究にささげてきた。その年月を思うだけでも、なんだか涙が出そうになるのだ。

そんな、わたしにとってあこがれの存在である喜劇映画研究会とのコラボレーションが、今回ついに神戸映画資料館で実現するはこびとなった。所蔵フィルムの中から厳選したクラシック喜劇作品の特集上映にあわせ、喜劇映画研究会現会長の新野敏也氏が来神。この機会を逃すまじ!ということで、2016年最初のコメディ学入門は、特別編として新野氏をお迎えし講師いいをと2人の新春対談をおとどけする。

コメディが無声映画の演出作法におよぼした影響、コマ数の変遷、トーキー移行の意味など、クラシック喜劇にまつわる深く濃いお話を、たっぷり聞ける貴重な機会になるはずだ。新野さんが作品解説に書かれた通り、今回の特集上映ではまさに《無声喜劇の宝箱》のような作品が勢揃いした。これら一級の作品群と、今も色褪せぬ魅力的なコメディアンたちについても、マニアックトークが炸裂することまちがいなし。

2016新春笑い初め、ぜひ《コメディ学入門》へ遊びに来て下さい。

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関連上映 1月9日(土)〜11日(月・祝)
喜劇映画研究会40周年記念 新春コメディ宝箱
→詳細はこちら

 
[関連記事]ウェブ・スペシャル「今月の一冊」
「〈喜劇映画〉を発明した男 帝王マック・セネット自らを語る」

 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館

《参加費》 1000円
*予約受付中
info@kobe-eiga.net まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。

これまでのイベント|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。