プログラムPROGRAM

1920年代のドイツ映画 Part2
2009年11月20日(金)〜23日(月・祝)
Part1 10月9日(金)〜12日(月・祝)
第一次大戦後、視覚芸術としての映画が大きく花開いた1920年代のドイツ。世界中の映画に影響を与え、その後ジャンルとして発展していくSF、ホラー、アヴァンギャルド、ファンタジー、モンスターなど、すべての映画の出発点がここにあります。
「カリガリ博士」Das Kabinett Des Dr. Caligari
(ドイツ/1919/76分[16fps]/サイレント/16mm)
監督:ロベルト・ヴィーネ 脚本:カール・マイヤー、ハンス・ヤノヴィッツ 撮影:ヴィリー・ハマイスター 美術:ヴァルター・レーリッヒ、ヴァルター・ライマン、ヘルマン・ヴァルム
出演:ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、リル・ダゴファー
ドイツ表現主義映画の最初の代表作であり、アヴァンギャルド映画の出発点ともいえる作品。遠近法に逆らった歪んだセットデザインの中、カリガリ博士が催眠術による犯罪を行う。
「吸血鬼ノスフェラトゥ」Nosferatu – Eine Symphonie Des Grauens
(ドイツ/1922/93分[16fps]/サイレント/16mm)
監督:F. W.ムルナウ 原作:ブラム・ストーカー 脚本:ヘンリク・ガレーン 撮影:フリッツ・アルノー・ヴァグナー 美術:アルビン・グラウ
出演:マックス・シュレック、アレクサンダー・グラナッハ、グスタフ・フォン・ヴァンゲルハイム、グレタ・シュローダー
怪奇映画の古典にしてドラキュラ映画の原点。この後、『最後の人』(1924)、『ファウスト』(1926)、『サンライズ』(1927)などの傑作を残し42歳で逝去したムルナウの代表作の1本である。
 
「ニーベルンゲン 第一部 ジークフリート」Nibelungen I Siegfried
(ドイツ/1924/135分[16fps]/サイレント/16mm)
監督:フリッツ・ラング 脚本:テア・フォン・ハルボウ 撮影:カール・ホフマン、ギュンター・リッタウ 音楽:ゴットフリート・フッペルツ 美術:オットー・フンテ
出演:パウル・リヒター、マルガレーテ・シェーン、ハンナ・ラルフ、ゲルトルート・アルノルト、テオドア・ロース
「ジークフリート」と「クリームヒルトの復讐」の二部からなる超大作『ニーベルンゲン』。今回は、第一部の「ジークフリート」のみを上映する。ゲルマン古代の叙事詩にもとづき、ラングの妻であったテア・フォン・ハルボウ(後にナチス支持者となりラングと離婚)が脚本化した。人工的な森と巨竜の造形が神話的な世界を創造している。ナチスの宣伝大臣ゲッペルスが、古典を現代に甦らせた作品として絶賛したという。
 

《料金》入れ替え制
1プログラムあたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2プログラム目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。