プログラムPROGRAM
2018 3

公開研究会
[貸館]映画から見る神戸とひょうご

2018年3月3日(土) 13:00〜17:00

13:00〜14:30
地域映像(ホームムービー)と絵葉書から見る神戸の映画史

石戸信也(絵葉書研究者、元県立博物館員、兵庫県立西宮高等学校)
地域映画史研究において、ホームムービーや絵葉書などの映像・画像アーカイブは私たちに新たな視点を提供してくれる。神戸の歴史に精通した絵葉書研究者の立場から、表象された戦前の神戸の景観や劇場街のイメージのなかに、都市の記憶を読み込んでゆく。

14:45〜15:30
昭和前期の神戸・兵庫における映画興行の独自性

上田学(神戸学院大准教授)
本発表は、西脇寿座資料(早稲田大学演劇博物館所蔵)等にもとづき、1930年代から1940年代前半にかけての昭和前期における神戸・兵庫の映画興行を取り上げ、その地域的な独自性を考察するものである。

15:45〜17:00
ミニシアターの時代から現代へ:1980年代以降の神戸の映画上映

田中晋平(神戸映画保存ネットワーク客員研究員)
映画産業の斜陽化が進み、映画館が街から姿を消していった時代を経て、神戸では映画の上映空間と作品の多様性がどのように確保されてきたかを考える。また、小山康之氏から現在に至る神戸の映画館文化について伺う。

トーク・小山康之(パルシネマしんこうえんオーナー) 聞き手・田中晋平

《参加費》無料   《会場》神戸映画資料館

共催:神戸大学地域連携事業「映像を媒介とした大学とアーカイブの地域連携」、神戸学院大学人文学部研究推進費「神戸映画資料館所蔵ノンフィルム資料を用いたプラクティス研究」、早稲田大学演劇映像学連携研究拠点平成29年度公募研究「演劇博物館所蔵の映画館資料に関する複合的カタロギング」


公開研究会
[貸館]地域と映像アーカイブ
2018年3月4日(日) 10:30〜17:30

神戸映画資料館で毎年3月に実施してきた地域映像とアーカイブに関する研究会は、今年で5回目になります。今回は原田健一・水島久光編『手と足と眼と耳 地域と映像アーカイブをめぐる実践と研究』(学文社、2018年)の出版を記念して、執筆者たちによる熱い議論が繰り広げられます。詳細は神戸映画資料館HPでお知らせします。

10:30〜
イントロダクション

水島久光(東海大学)

10:45〜11:55
コミュニティの映像

水島久光、原田健一(新潟大学)

13:00〜14:15
若手研究者からのコメント

映画:羽鳥隆英(新潟大学) 写真:林田新(京都造形芸術大学) 放送:飯田豊(立命館大学)

14:15〜15:00
共同執筆者からのコメント

松谷容作(同志社女子大学)、石田佐恵子(大阪市立大学)

15:30〜16:15
編者からのコメント

水島久光、原田健一

16:15〜17:30
全体ディスカッション

司会:北村順生(立命館大学)
登壇者:羽鳥隆英、原田健一、水島久光、板倉史明(神戸大学)など
*追加登壇者はHPでお知らせします

17:30
閉会

原田健一

《参加費》無料   《会場》神戸映画資料館

共催:神戸大学「地域連携事業」、新潟大学地域映像アーカイブ研究センター


第20回 くにづか月イチ上映会
2018年3月11日(日) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


新東宝ピンク映画
ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3

2018年3月17日(土)・18日(日)

フィルムによる映画製作・配給がほぼ終焉を迎えつつある今、長年低予算による製作をおこなって数々の才能を輩出した成人映画(ピンク映画)の世界も例にもれず、フィルムでの配給も倉庫における保管もカウントダウンがはじまっています。
ピンク映画の老舗・新東宝映画の、なかでも21世紀にはいってピンク映画デビューした「新人監督」の作品にスポットを当てた特集シリーズ「ラスト・フィルム・ショー in 神戸」最終回。
 

「紅薔薇夫人」
 
(2006/70分/35mm)団鬼六、アートポート、日活、新東宝映画
監督・脚本:藤原健一 原作:団鬼六 撮影:中尾正人 照明:小川満 編集:金子尚樹
出演:坂上香織、大沢樹生、津田寛治、永瀬光、黒田瑚蘭、勝矢秀人

原作者団鬼六が生前もっとも愛着があったとされる原作小説をピンク映画の枠をはるかに超えた豪華キャストによって映画化。怨恨と劣情が妖奇な花を咲かせる嗜虐の美の世界。SM好きならずとも必見の問題作。藤原健一監督は2002年にピンク映画デビュー、一般映画・Vシネで活躍中。
 

「おんなたち 淫画」
 
(2007/63分/35mm)国映、Vパラダイス、新東宝映画
監督:大西裕 企画:朝倉大介 脚本:西田直子、加東小判 撮影:田宮健彦 助監督:海野敦
出演:吉岡睦雄、宮崎あいか、花村玲子、川瀬陽太、羅門ナカ、伊藤猛

一人の男と二人の女のどうにもならない三角関係をリアリズムと超現実的手法をとりまぜて描いた映画の迷宮。現段階で新東宝配給による最後の新人監督デビューとなる大西裕監督作品。独特なイメージ=映像スタイルと監督自身を重ねたようなユニークな主人公像が光る一篇。
 

「妖女伝説 セイレーンX 〜魔性の誘惑〜」
 
(2008/65分/35mm)竹書房、新東宝映画
監督:城定秀夫 脚本:高木裕治、城定秀夫 撮影:田宮健彦 編集:酒井正次 録音:シネマサウンドワークス
出演:麻美ゆま、松浦祐也、日高ゆりあ、中村英児、那波隆史

往年の大ヒットVシネを自由に翻案し映画化。一般映画・Vシネなど多方面で活躍中の城定秀夫監督がその手腕を存分に発揮し、70年代の東宝ホラー映画を彷彿とさせる吸血鬼物語を現代に蘇らせた。AV界のトップアイドルでがん克服でも話題になった麻美ゆまが女吸血鬼を熱演。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》
当日2本目は200円引き
《プレゼント》
「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3」上映の3月17日・18日に1日2作品以上(『名前のない女たち うそつき女』含む)のご鑑賞者、1日10名様、合計20名様にピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号をプレゼント(提供:ぴんくりんく)


『名前のない女たち うそつき女』
2018年3月16日(金)〜20日(火) 17:10〜

「名前のない女たち うそつき女」
(2018/86分/ブルーレイ上映)
監督:サトウトシキ 原作:中村淳彦 脚本:加瀬仁美
撮影監督:小川真司 録音:岩間翼 助監督:大城義弘
音楽:入江陽 ラインプロデューサー:川上泰弘
プロデューサー:森原俊朗、小林良二、橘慎
制作会社:ソリッドフィーチャー
配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:「名前のない女たち うそつき女」製作委員会(オデッサエンタテイメント・渋谷プロダクション) 

出演:吹越満、城アンティア、円田はるか、笠松将、小南光司、吉岡睦雄、クノ真季子、不二子、川瀬陽太、飯田圭子、影山祐子、橘メアリー、辻やすこ、中村高華、稲生恵、高橋里恩、咲良七美、原口夏穂里、安部智凛、今岡瑛子、鈴木菜絵、いまおかしんじ、櫻井拓也

 

累計売り上げ数40万部を突破した
中村淳彦著「名前のない女たち」シリーズの
最新刊「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」を
完全映画化。

いまや社会問題化しているAV業界の中で生きる男と、企画AV女優として生きる女性。そこに関わる者たちの生々しい青春群像劇。
主演のルポライター志村役を演じるのは名優で名高い吹越満。企画AV女優の葉菜子役を演じるのは多摩大初代ミスコングランプリを経てモデル・女優活動をしている城アンティアと、葉菜子の妹明日香役にアイドルグループCANDYGO!GO!の元メンバー円田はるかがハードな濡れ場に初挑戦。若手実力派の笠松将、小南光司。そしてクノ真季子、吉岡睦雄、不二子、川瀬陽太が脇を固める。監督はピンク四天王のサトウトシキが務める。

 

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円
《プレゼント》
「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3」上映の3月17日・18日に1日2作品以上(『名前のない女たち うそつき女』含む)のご鑑賞者、1日10名様、合計20名様にピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号をプレゼント(提供:ぴんくりんく)


『月夜釜合戦』
2018年3月23日(金)〜27日(火)
 
 

 

 

寄ってらっしゃい観てらっしゃい!
取り出したるは大阪生まれの人情喜劇、
『月夜釜合戦』!

 

 

 

「月夜釜合戦」
(2017/115分/16mm)
監督・脚本:佐藤零郎 撮影監督:小田切瑞穂 照明:栗原良介 録音:江藤直樹 美術:西村立志 編集:佐藤零郎、板倉善之 音楽:井上譲、浦田晴夫、岳陽 プロデューサー:梶井洋志 ロケーションマネージャー:中村葉子 制作:福井逸子 宣伝:山崎紀子、佐野彰則 宣伝美術・タイトルデザイン:シマダタモツ 小道具:田代聖子 ケータリング:持木良太 スチール:大道正史 ネガ編集:山本浩史 整音:ガリレオクラブ 現像:IMAGICA 製作:映画「月夜釜合戦」製作委員会

出演:太田直里、川瀬陽太、門戸紡、渋川清彦、カズ、西山真来、デカルコ・マリィ、緒方晋、赤田周平、下田義弘、大宮義治、北野勇作、海道力也、角田あつし、大宮将司、日野慎也、柴哲平、得能洋平、福井大騎、足立正生

 

偉大な釜を巡る争奪戦が始まる

「月夜の晩に釜を抜かれる」という諺(ひどく油断することの意。月夜の晩は明るいからといって、盗まれる心配はないだろうと思っていたら、大事な釜を盗まれてしまうことから)にあるように「釜」とは古来から最も大切な家財道具の一つとして扱われてきた。確かに米があっても釜がなければ飯が食えない。
また日本にはもう一つ親しみを込めて「釜」と呼ばれる場所がある-大阪・釜ヶ崎である。日本最大の寄せ場として多くの労働者が働き、その日々の稼ぎによって皆が飯を食ってきたことを考えれば、釜ヶ崎もまた巨大な「釜」として機能してきたと言える。今この巨大な「釜」はその機能を奪われようとしている。「安心・安全」を名目とした再開発により、街には監視カメラや野宿者の排除を目的としたオブジェやアートが配置され、じんわりと再開発がなされていく中で、そこにいる労働者たちも場を失いつつある。そのような状況に対抗する喜劇として「月夜釜合戦」は誕生したのである。
映画と社会変革をテーマとする監督佐藤は、前作「長居青春酔夢歌」の撮影現場で出会った友人たちと本作でも共同した。また川瀬陽太、渋川清彦、西山真来といった実力派俳優陣が参戦し、「釜」をめぐる争いの火に油を注ぐ。さらに本作は、今ではほとんど使われなくなった16ミリフィルムで製作されことにより、観る者に釜ヶ崎のにおいを喚起し、人々の息遣いや鼓動を感じさせずにはおかない。
世界で最も偉大な「釜」をめぐる争奪戦の火ぶたが、今切って落とされる!

 

→公式サイト

24日(土)トーク&参考上映 1000円(当日「月夜釜合戦」鑑賞者800円)
参考上映「Lakeside City Frustration Boys」(2007/60分)監督:佐藤零郎
京都造形芸術大学の佐藤真ゼミにもぐっていた佐藤零郎は、「自分の身近にいるけれども、知らない人」という授業の課題のもと、自らがお笑い芸人を目指していた時の相方を撮りにいく。逃げ場所のない湖、井戸のような高級マンション、グルグル回る競艇ボート、先の見えない若者2人のロードムービー。
トーク 北小路隆志(映画評論家)、藤井仁子(映画評論家)、佐藤零郎(監督)、梶井洋志(プロデューサー)、中村葉子(ロケーションマネージャー)
25日(日)参考上映 700円(当日「月夜釜合戦」鑑賞者500円)
参考上映「血煙高田の馬場」(1937/45分[欠落あり]/35mm)監督:マキノ正博
『月夜釜合戦』制作時に監督らが繰り返し見て参考にしたという作品。

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。