プログラムPROGRAM

堀禎一監督特集 part1
2016年12月3日(土)・4日(日)

2003年の監督デビュー以降、精力的に作品を発表している堀禎一。この特集のpart1ではピンク映画とアイドル映画を、来年春に予定しているpart2では最新作のドキュメンタリー映画を上映します。ジャンルを横断して展開する堀禎一の映画世界に出会う機会です。

堀禎一監督 来館 *参加無料(要当日の映画チケット半券)
12月3日(土)16:05〜 トーク 堀禎一 + 木下千花(映画研究者)
12月4日(日)『魔法少女を忘れない』上映後 堀禎一ミニトーク

kusamura01「草叢」(公開題「不倫団地 かなしいイロやねん」)
(2005/64分/35mm)
製作:国映、新東宝映画
監督:堀禎一 脚本:尾上史高 撮影:橋本彩子
照明:山本浩資 音楽:綱元順也
出演:速水今日子、吉岡睦雄、伊藤猛、森田りこ、佐々木ユメカ
大阪で団地に暮らす秋江は、テレクラで知り合った進次とその場限りの関係を持つ。彼女の夫である和彦は愛人のもとに行ったきりでほとんど家に帰ってこない。そんな中、偶然、団地で進次と再会した秋江は彼との情事に溺れていく。「月刊シナリオ」誌第二回ピンク映画シナリオ募集で準入選した尾上史高の脚本による堀の監督第二作。堀が出演を切望したという速水今日子(大阪出身)が揺れる中年女性を好演。
→自作を語る・堀禎一監督① ── 『草叢』

 

busgirl01「東京のバスガール」
(公開題「したがる母さん 若い肌の火照り」)
(2008/63分/35mm)
製作:国映、新東宝映画、Vパラダイス
監督:堀禎一 脚本:佐藤稔 撮影:清水正二
編集:有馬潜 音楽:神尾光洋
出演:かなと沙奈、吉岡睦雄、下元史朗、飯島大介、水沢萌子、速水今日子
二十代の若き未亡人摩耶は義理の息子である周平とひとつ屋根の下、ごく自然に肉体関係を持ち、母子であり友達、時には恋人のように暮らしていた。そんなある日、摩耶は亡き夫の実家から夫の弟である周造との縁談を持ちかけられる。堀が『妄想少女オタク系』(2007)、『憐 Ren』(2008)と一般映画を手掛けた後に撮られたピンク映画復帰作で、小津を思わせる細部も見所のラブコメディ。
→自作を語る・堀禎一監督② ── 『東京のバスガール』

 

maho-main01「魔法少女を忘れない」
(2011/95分/HDCAM)
製作:「魔法少女を忘れない」パートナーズ
監督:堀禎一 脚本:中野太、ますもとたくや
原作:しなな泰之 撮影:橋本彩子 音楽:伊藤幸毅
照明:山本浩資 編集:岡本浩明
出演:高橋龍輝、谷内里早、森田涼花、碓井将大、前田亜季
高校生の悠也の家で、“元魔法少女”のみらいが妹として暮らすようになる。みらいは次第に悠也の友達や学校に馴染んでいくが、“元魔法少女”は人々の記憶から消えていく運命にあった。超現実的な設定ながら、みらいを演じる谷内里早の透明感とあふれるような光を捉えた撮影が相まった青春ファンタジー。
→自作を語る・堀禎一監督③ ── 『魔法少女を忘れない』

 

堀禎一
1969年兵庫県たつの市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。1994年に佐藤真監督が構成・編集を担当した『おてんとうさまがほしい』の制作に参加。1996年から小林悟、北沢幸雄、サトウトシキ監督らの助監督を務める。1998年『樹海熟女狩り』(小林悟監督)の脚本を手がけ、2003年『宙ぶらりん(SEX配達人 おんな届けます)』で監督デビュー。2005年『草叢』、2006年『笑い虫(色情団地妻 ダブル失神)』とピンク映画、2007年『妄想少女オタク系』で一般映画を監督する。その後も『憐 Ren』や『魔法少女を忘れない』などのライトノベルや漫画が原作の映画や、『東京のバスガール』などのピンク映画を監督。一方、「映画芸術」、「月刊シナリオ」、「ユリイカ」、「中央評論」では映画論、映画評の執筆も行う。最新作『天竜区』シリーズは自身初となるドキュメンタリー映画である。

 

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生・シニア1100円 会員1100円 学生・シニア会員1000円
《割引》当日に限り2本目は200円割引
*招待券のご利用不可

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※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。