日本映画名画鑑賞会
2010年5月29日(土)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
《料金》
一律500円
日本映画名画鑑賞会
2010年5月29日(土)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
《料金》
一律500円
ドライヤー1927/1964
2010年5月21日(金)〜23日(日)
世界映画史においてもっとも偉大な作家の一人であるカール・テホ・ドライヤー。そのサイレント時代の代表作『裁かるゝジャンヌ』(1927)と、遺作『ゲアトルーズ』(1964)を上映する。23日の即興ライブ演奏にもご期待ください。
【特別イベント】5月23日(日)即興ライブ演奏付き「裁かるゝジャンヌ」& パフォーマンス

16:00 第一部 デカルコ・マリィー ライブパフォーマンス=音楽と映像とダンス
ダンス:デカルコ・マリィー 映像:小倉恒夫
演奏:尾中泰雄(バイオリン、マンドリン)、木内健弘(コントラバス)
16:45 第二部 即興ライブ演奏付き「裁かるゝジャンヌ」上映
演奏:尾中泰雄(バイオリン、マンドリン)、木内健弘(コントラバス)
【映画上映】5月21日(金)〜23日(日)
『裁かるゝジャンヌ』La Passion de Jeanne d’Arc
(フランス/1927/110分[18fps]/サイレント/16mm)
監督・脚本・編集:カール・テホ・ドライヤー
撮影:ルドルフ・マテ
舞台美術:ヘアマン・ヴァルム、ジャン・ユーゴー
出演:ルネ・ファルコネッティ、ウジェーヌ・シルヴァン、モーリス・シュッツ、ルイ・ラヴェ
ドライヤーのサイレント映画の到達点を示す傑作。実際には数ヶ月間にわたって続いた裁判を、ジャンヌ・ダルクが処刑された1日に凝縮して描く。
『ゲアトルーズ』Gertrud
(デンマーク/1964/117分/16mm)
監督・脚本:カール・テホ・ドライヤー
原作:ヤルマール・セーデルベルイ
撮影:ヘニング・ベンツセン
音楽:ヨアン・イェアシル
舞台美術:カイ・ラーシュ
出演:ニーナ・ペンス・ローゼ、ベンツ・ローテ、エッベ・ローゼ、ボアズ・オーヴェ
高名な弁護士の妻でありながら、若い作曲家との愛に生きる女性ゲアトルーズを描いたドライヤーの遺作。オリヴェイラをして「『ゲアトルーズ』は最も並外れて勇気ある、より進歩的な現代映画の真の先駆けになった映画だと考えている。」と言わしめた傑作。
協力:神戸芸術工科大学、プラネットプラスワン
《料金》
[映画鑑賞](当日2本目は200円割引)
会員一般:1000円 会員学生・シニア:900円
[生演奏付き上映会(第一部+第二部)]
一般:1500円 学生・シニア:1200円
会員一般:1200円 会員学生・シニア:1000円
はじまりの映画 諏訪敦彦篇
2010年5月2日(日)〜5日(水・祝)
2008年から、毎夏開講してきた神戸映画ワークショップ。これまで、決められたシナリオを使った演習のみだったが、今年は作品を制作する。その5月開講に先立ち、日本映画界を牽引する石井聰亙監督と諏訪敦彦監督の初期作品を上映。
諏訪敦彦監督は、新作『ユキとニナ』をフランスで制作するなど、日本映画界で独自の展開を見せている。彼の劇場デビュー作『2/デュオ』はフィクションに内包されるドキュメンタリー性をいち早く提示した記念碑的作品である。
[関連上映] [はじまりの映画 石井聰亙篇](4月23日〜25日)
講演:加藤幹郎(かとう・みきろう/京都大学大学院人間環境学研究科教授)
《料金》無料(要上映会チケット半券)
映画史を解体する映画 諏訪敦彦の映画史的インパクト
諏訪敦彦監督の『M/OTHER』は世界映画史が一世紀を閲したころに現れたおどろくべき映画である。ここでは映画史が過去80年ほどのあいだ練りあげてきたさまざまな映画技法がことごとく抛擲されている。映画は視覚的媒体としてはじまったが、『M/OTHER』ではもはや登場人物たちの顔はよく見えない。照明や露光になんら配慮がはらわれていないためである。レフ(反射板)ももちろんつかわれていない。映画史初期にはすでに自然照明(太陽光)であろうが人工照明であろうが、フィルムをきちんと露光させ、被写体をできるだけ明るくはっきりと写すことに心砕いていたのだから、『M/OTHER』が意図的に照明や露光を顧慮しないまま被写体にカメラを向けるということは、映画史上、大胆不敵な企てだと言ってかまわない。
加藤幹郎
「2/デュオ」
(1997年/90分/35mm)
製作会社:ビターズ・エンド
監督・構成:諏訪敦彦
撮影:田村正毅
音楽:Andy Wulf
録音:滝澤修
出演・ダイアローグ:柳愛里、西島秀俊、渡辺真紀子、中村久美
諏訪敦彦監督第1回監督作品。同棲中の女(柳愛里)と男(西島秀俊)のありふれた日常が、ふとしたきっかけで不調をきたす。シナリオはなく、俳優たちがそれぞれの状況の中でセリフを考えていくというユニークな方法で制作された。
(C)1998 WOWOW / BANDAI VISUAL
「M/OTHER」
(1999年/147分/35mm)
製作会社:サンセントシネマワークス
監督:諏訪敦彦
ストーリー:諏訪敦彦、三浦友和、渡辺真起子
撮影:猪本雅三
音楽:鈴木治行
編集:掛須秀一
録音:菊池信之
出演:ダイアローグ:三浦友和、渡辺真起子、高橋隆大、梶原阿貴、石井育代、ほか
独立した関係を保ちつつ同棲するカップル。しかし、男(三浦友和)が元妻との子どもを預かったことで疑似家族の状態が生まれ、恋人関係が揺らぎ始める。前作『2/デュオ』同様、準備されたシナリオはなく、監督と俳優のディスカッションの下に作られた構成台本を使って撮影された。第52回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作品。
《料金》
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円
《割引》
2本目は200円引き
はじまりの映画 石井聰亙篇
2010年4月23日(金)〜25日(日)
2008年から、毎夏開講してきた神戸映画ワークショップ。これまで、決められたシナリオを使った演習のみだったが、今年は作品を制作する。その5月開講に先立ち、日本映画界を牽引する石井聰亙監督と諏訪敦彦監督の初期作品を上映。
石井監督は8ミリ映画の自主製作出身であり、その作品は、デジタル時代に映画を志す若者に今なお刺激を与えるだろう。
[関連上映] [はじまりの映画 諏訪敦彦篇](5月2日〜5日)
トークショー
ゲスト:石井岳龍(聰亙)監督(いしい・がくりゅう)
1976年日本大学芸術学部入学直後、8mm映画『高校大パニック』を撮り、熱狂的な支持層を得る。大学卒業制作の『狂い咲きサンダーロード』で劇場監督デビューを果たす。その後の作品に『逆噴射家族』(84)、『エンジェル・ダスト』(94)、『ユメノ銀河』、『五条霊戦記』(00)、『ELECTRIC DRAGON 80000V』(01)、『DEAD END RUN』(02)、『鏡心(完全版)』(05)など多数あり。
06年より神戸芸術工科大学で映画創作の実習授業を始める。今年、石井岳龍と改名。
ISHIISOGO-GAKURYU.com
《料金》無料(要上映会チケット半券)
「狂い咲きサンダーロード」
(1980/96分/35mm)
製作会社:狂映舎、ダイナマイトプロ
監督:石井聰亙
脚本:石井聰亙、平柳益実、秋田光彦
撮影:笠松則通
音楽:泉谷しげる、パンタ&ハル、THE MODS
美術:泉谷しげる
出演:山田辰夫、戎谷広、大池雅光、中島陽典、谷忠、小林稔侍
日本大学芸術学部の卒業制作として制作され劇場公開となった石井聰亙の監督デビュー作で、日本のインディーズ映画に多大な影響を与えたカルト作品。暴走族の特攻隊長・ジン(山田辰夫)が、権力に懐柔される仲間や右翼に戦いを挑んでいく。
(C)1997 Softgarage
「ユメノ銀河」
(1997/80分/35mm)
製作会社:ケイエスエス
監督・脚本:石井聰亙
原作:夢野久作 撮影:笠松則通
音楽:小野川浩幸 美術:磯見俊裕
出演:小嶺麗奈、浅野忠信、京野ことみ、黒谷友香
夢野久作の連作短編「少女地獄」の一篇「殺人リレー」を原作にした幻想的な作品。戦後まもない、ある地方都市。友人の死の真相を知ろうと、連続殺人犯の疑いがあるバス運転手(浅野忠信)に近づいた女車掌(小嶺麗奈)が、彼の魅力の虜となってゆく。
協力:神戸芸術工科大学
《料金》
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円
《割引》
2本目は200円引き
日本映画名画鑑賞会
2010年4月18日(日)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
今回は、去る4月6日他界された西河克己監督作品を追悼上映します。
《料金》
一律500円
チベットの真実を知るドキュメンタリー特集 〜2008年を忘れないために〜
2010年3月12日(金)〜14日(日)
2008年3月、チベット自治区をはじめ世界中でチベットの自由を求める抗議活動が湧き上がった。しかし、中国の圧倒的な経済成長の前に各国政府は沈黙し、その後も中国政府によるチベット人への深刻な人権侵害と殺害は止むことなく、チベットの文化と民族のアイデンティティは瀕死の様相を呈している。チベットにはもう時間がないのだ。
チベットの信じがたい真実を直視し、チベット人たちの切なる叫びに耳を傾け、2008年を忘れないため、そして何より人間の尊厳と自由の大切さを我々一人ひとりが世界に訴えるため、死をも辞さない覚悟で撮影されたメッセージ映像に向き合おう。



「チベット騒乱の真実」Uprising in Tibet 2008
(チベット/2008/50分/DVD)
チベット人権民主センター(TCHRD)
2008年3月12日、ラサでの僧侶、市民と武装兵士との衝突から、瞬く間にチベット各地に広がった蜂起の波。いったいチベットでは何が起きていたのか? インド・ダラムサラから、チベット本土での人権抑圧の実態を情報収集し、発信し続けているTCHRDが まとめた「チベット騒乱の真実」。
「ジグデル 恐怖を乗り越えて」Leaving Fear Behind
(スイス/2008/29分/DVD)
監督:トンドゥップ・ワンチェン、ジグメ・ギャツォ
チベット本土の20人のチベット人が、北京五輪や中国の政策について恐れずにカメラに語った貴重な映像。


「アンダーカバー・イン・チベット 〜チベット潜入取材〜」Undercover in Tibet
(イギリス/2008/50分/DVD)
製作:ジェッザ・ニューマン、タシ・デスパ
チベットで激しい抗議 運動が起きた2008年3月、英国Channel 4は 3ヵ月におよぶ中国支配下のチベット潜入取材を行った。亡命チベット人も投獄と強制送還の危険を冒して英国スタッフに同行した。
「遊牧民と呼ばれて」A Man Called Nomad
(ネパール/2002/40分/DVCAM)
監督:アレックス・ガッバイ
中国国内のチベット族。遊牧を生業とし伝統的な生活を守り続けて来た。しかし、近代化の波が彼らを取り巻く環境を急速に変化させる。伝統と近代化の狭間でどう折り合いをつけるのか? 遊牧民として生きていく意味とは? ある家族を通じてチベット族遊牧民の現状を描く。
13日(土)14:40〜
トーク「私たちのチベット問題」 鴇明浩(シネマ・アザディ代表)
チベットとはどんなところ? 一人ひとりがチベット問題に向き合うために、私たちは何を知り、何をすればよいのだろう? チベット関連映像を紹介しつつ、抗議活動を展開してきた鴇明浩氏と、チベット人コミュニティで長年暮らしてきたその仲間が、チベットの魅力やチベット問題を語ります。[参加無料]
《当日料金》
一般:1500円 学生・シニア:1200円
会員一般:1200円 会員学生・シニア:1000円
《割引》
2プロ目は200円引き
協力: SFT(Students for a Free Tibet)、NPO法人ヒマラヤ・アーカイブ・ジャパン、シネマ・アザディ
日本映画名画鑑賞会
2010年3月6日(土)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
《料金》
一律500円
あがた森魚 映画&ライブ&トーク 21世紀密港音楽 漂流開始!
2010年2月26日(金)〜28日(日)
映画上映 2月26日(金)・28日(日)
『僕は天使ぢゃないよ』
(1974/86分/35mm)
製作・脚本・監督・主演・音楽:あがた森魚
原作:林静一「赤色エレジー」
製作:イエロー・ツウ・カンパニー
撮影:宮崎哲郎 照明:扇子勇助 録音:菊池進平
音楽:ティンパン・アレー(細野晴臣、鈴木茂、林立夫)、松本隆
挿入歌:あがた森魚、大瀧詠一、友部正人
出演:あがた森魚、斉藤沙稚子、緑魔子、桃井かおり、大瀧詠一、泉谷しげる、横尾忠則、岡本喜八 ほか
あがた森魚が、林静一原作「赤色エレジー」を映画化。製作から監督、音楽まで幅広く担当している。70年代の音楽、また当時の空気が全編にフィーチャーされている映画。一部アニメーションも登場する。桃井かおり、大瀧詠一、横尾忠則など、当時まだ駆け出しだったアーティストが多数参加している。
[併映]『うすけしみかん』(月刊映画2007年11月號/63分)
[併映]28日のみ『もっちょむぱあぷるへいず』(月刊映画2007年2月號/43分)
ライブ&トーク 2月27日(土)

17:00 第一部 月刊映画最新號「きゅぽらぱあぷるへいず」上映
19:00 第二部 あがた森魚 ライブ&トーク
「赤色エレジー」から最新作までたっぷり唄います
《料金》
[映画鑑賞(2本立て)]
一般:1500円 学生・シニア:1200円
会員一般:1200円 会員シルバー・学生・障害者:1000円
[ライブ&トーク(第一部+第二部)]
予約 2,000円(当日精算)
当日 2,500円 *前日の映画鑑賞チケットお持ちのかた 2,000円
日本映画名画鑑賞会
2010年2月7日(日)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
《料金》
一律500円
日本映画名画鑑賞会
2010年1月23日(土)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
《料金》
一律500円
阪神・淡路大震災15周年 神戸長田・まちと生活の再生
2010年1月16日(土)〜19日(火)


1995年1月17日未明、兵庫県南部地方を襲った大地震は、都市を直撃した自然災害としては関東大震災以来の被害をもたらしました。
神戸市長田区野田北部地区も、その家屋の3割が全焼、7割が全半壊、死者41人という大きな被害をうけました。
この地区の、町の再生と、人々がその生活を立て直してゆくプロセスを丹念に追った「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』」と、長編ドキュメンタリー「阪神大震災 再生の日々を生きる」をご覧いただきます。
「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』」は全14部ですが、今回は震災から1年目までを記録した6部までと、最終14部の証言篇を選んでの上映です。
青池憲司監督からのメッセージ
わたしが阪神大震災後の神戸にはじめて入ったのは、地震から10日目の1995年1月27日でした。東京から新大阪までは新幹線で(その先は運行されていなかった)、大阪天保山からフェリーで神戸メリケン波止場へ。冬の日はすでにとっぷりと暮れ、灯火はわずかしかなく、周囲はほとんど闇でした。そこから、国道2号線を歩いて、長田区野田北部・鷹取へと向かいました。その地には、震災前からお付き合いのある人たちがいて、わたしは、その人たちのお見舞いにやってきたのです。一夜が明け、わたしが見たのは焼け落ちたまちと全壊半壊の建物でした。思わず息をのみました。そして、瓦礫のなかで立ち働く人びとの姿を目にして、この人たちのことを記憶しておきたい、とつよく思いました。
わたしが記憶するということは、映像で記録することです。しかし、ここへきた目的はお見舞いですから、撮影機材などもとより持っていません。知人に相談して、被災した地域の住民さんからホームヴィデオのカメラを借りてもらいました。そのカメラで撮った最初のカットは鮮明におぼえています。のちに、<記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』>(全14部)となるドキュメンタリー映画のはじまりです。それから足掛け5年、わたしとスタッフは、住民さんの復興の日々に同行させていただきました。
撮影した地域は長田区の1エリアですが、ここに記録されている「人とまちの復興のプロセス」は、阪神大震災の被災地10市10町のどこでもみられた出来事であり、起りえた物語です。かけがえのない命、家、財産などを一瞬にして失う災害に見舞われながらも、新しい時代を切り開いた住民活動がそこにはあります。
今回上映する作品が多くのみなさんにご覧いただけることを願っていますが、とくに若い世代の人たちに観ていただくことを望みます。阪神大震災の記憶の共有のために。
「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』」第1部〜6部、14部
(オリジナル全14部/撮影期間1995年1月~1999年4月/カラー/DVCAM)
製作:野田北部を記録する会 監督・製作:青池憲司
編集・監督補:村本勝 撮影:千葉景房 音声:青池雄太 音楽:津田左近
ナレーター:青池憲司 VTR編集:鳥原淳一 MA:川合 廣 編集助手:小幡寿一
第1部 1995年1月〜3月(85分)
圧倒的な災害の様相。復興に立ち上がる人びと。「まちづくり協議会」のうごき始まる。鷹取救援基地のボランティアによる炊き出しや家屋の解体。
第2部 1995年3月下旬〜4月下旬(60分)
自衛隊による瓦礫撤去作業。焼け跡で土さらいをする住民、人びとはそれを宝さがしと呼んだ。桜咲くも、春の嵐のなか合同慰霊祭。
第3部 1995年5月~6月(64分)
うっとうしい梅雨空のもと人はたゆまず進み、地区計画の勉強会が頻繁に開かれる。更地にひまわり(希望)の種を蒔く。住民と専門家とボランティアの協働。
第4部 1995年7月~8月(67分)
区画整理をめぐって人もまちも揺れ、議論活発になる。家族を亡くした住民の悲しみ。子どもだんじりと盆踊り、人びとは夏まつりにしばし憩う。
第5部 1995年9月~12月(67分)
まちは落ち着いたかに見えたが、家屋の違法新築が目につく。震災に新しくうまれたものは何か? 小学生と救援基地の神田さんが話す。正月の餅をつく。
第6部 1996年1月~3月(67分)
震災1周年の日の全容。区画整理の一時凍結で地域は混乱し、住民の困難さらにます。協議会の仮設住宅訪問。修学旅行高校生の被災地見学。
第14部 証言篇 (80分)
その日、人びとは何を見、何を感じ、どう行動したのか。復興対策委員会はどのように立ち上げられたのか。地震からの3日間を地域の人たちが語る。
「阪神大震災 再生の日々を生きる」
(2000/156分/カラー/DVCAM)
製作:野田北部を記録する会 監督・製作:青池憲司
編集・監督補:村本勝 撮影:千葉景房 音声:青池雄太 音楽:津田左近
ナレーター:古谷敏郎 VTR編集:伊地智恭平 MA:吉田茂一
神戸市長田区野田北部地区には震災前から、「野田北部まちづくり協議会」があって、住民が自主的に自分たちの地域をみつめ、住環境の改善に取り組んでいました。震災直後、まちづくり協議会は復興対策本部を立ち上げ、被災者の生活再建とコミュニティの再生を模索する活動を始め、住民が主体となったまちづくりを進めたのです。
時間がかかり、試行錯誤もありながら、地域のなかでじっくりと議論を重ね、専門家やボランティアと協働し、行政とも根気よく話しあうことで、「人間のまち」がつくられていきました。
この作品は、野田北部という一地域にキャメラを据えて、震災直後から1999年4月まで、4年3か月におよぶコミュニティ再生のプロセスを、まちづくり協議会の活動を中心に記録した長編ドキュメンタリーです。
《料金》
1本(1部)あたり500円
全プログラム:2500円
中学生以下は無料
山形国際ドキュメンタリー映画祭リポート
2009年12月26日(土)・27日(日)
今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭「アジア千波万波」に招待された佐藤零郎を迎え、自作への想いや映画祭の成果などを語っていただく。また、評判の良かった「ナトコの時間」に想いを馳せ当館所蔵作品を特別上映。ナトコ(Natco)とは米国製16ミリ映写機の名称で、1948年にCIE(Civil Information and Education Section民間情報教育部)から文部省に1300台が無償貸与、各都道府県に配布された。それと併行してCIEは1947年からアメリカ製16ミリ短編教育映画を供給して日本の民主主義啓蒙に努めた。CIE映画は後にUSIS(United States Information Service 米国広報文化局)に引き継がれ、各地のアメリカ文化センターや視聴覚ライブラリーで活用された。



「長居青春酔夢歌」Nagai Park Elegy
(2009/69分/DVCAM/英語字幕付き)
監督・撮影・編集:NDS佐藤零郎
撮影協力:張領太、小嶋房子、中村葉子、布川徹郎
音構成:浦田晴夫、市川和孝 音楽:ありちこく
製作:NDS(中崎町ドキュメンタリースペース) 提供:川人りゑ
釜ヶ崎、長居、靫、扇町など公園にテント村を形成し、そこで生活する野宿者の多い大阪。2007年の世界陸上を控えて長居公園テント村では野宿者たちの強制排除が行われたが、その中で格闘する人々の姿を密着取材。大阪市北区中崎町に拠点を置いて活動するNDS(中崎町ドキュメンタリースペース)の佐藤零郎がメンバーの協力を得て完成、今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭「アジア千波万波」上映作品に選ばれた。映画祭後初の凱旋上映である。上映後、佐藤零郎監督によるトークあり。
ナトコの時間in神戸

「電力と農園」Power and Land
(アメリカ/封切1946/20分/16mm/日本語字幕無し)CIE06
監督:ヨリス・イヴェンス
アメリカの一農村が、政府の援助によって電化し発展する様子を描く。ドキュメンタリー映画作家として著名なヨリス・イヴェンスの作品で、「動力と大地」として知られた作品。日本用CIEプリントではないが参考上映。
「平和への意志」The Will for Peace
(アメリカ/封切1951/33分/16mm/日本語版)CIE345
第二次大戦後、アメリカが推進した世界食糧農業機構、世界保健機構、国際難民機構などに参加しないソ連を批判。欧州はマーシャルプランにより各国の支援による復興を遂げつつある中、ドイツではソ連がベルリンを封鎖するもアメリカは空輸作戦で対抗。日本では自給力を手助けしてデモクラシーを守り育て、戦争より平和への道を手助けしている。
「わが子はめくら」My Child Is Blind
(アメリカ/封切1952/21分/16mm/日本語版)CIE371
製作:ヴィクター・D.ソロウ
ニューヨーク市のライトハウス看護婦学校の協賛を得て、目の見えない子を持つ親がどう力づけて育てるか、食事は自分でするように仕向けるなど盲児幼稚園の教育ついてを描く。
《当日料金》
一般:1200円 学生・シニア:1000円
会員一般:1000円 会員学生・シニア:900円
《割引》
2プロ目は200円引き
ヤスミン・アハマド監督 “オーキッド4部作”
2009年12月18日(金)~21日(月)
マレーシア映画の新しい波を決定的に印象づけたヤスミン・アハマド監督の “オーキッド4部作” を一挙上映。
マレー系の少女オーキッドを中心にしたこの連作の劇中の時間軸は、『ムクシン』(06)→『細い目』(04)→『ラブン』(03)→『グブラ』(05)となり、製作年度順に時間が経過するのではなく、行きつ戻りつしながらその世界を広げていきます。
2009年7月、51歳の若さで逝去したヤスミン・アハマドが描いた「愛の世界」を体験してください。
ワスレナグサ――ヤスミン・アハマドへの手紙
私は、あなたの映画がマレーシアの現実を厳しく見据えながらも、「マレーシア映画」を超えていたからこそ心奪われたのだということを告白しなければなりません。エドワード・ヤンの映画が台湾の現実に根ざしながらも「台湾映画」を超えていたように、チョン・ジェウンの『子猫をお願い』が韓国の現実に根ざしながらも「韓国映画」を超えていたように、マレーシア以外のどの国からも生まれなかったであろうあなたの映画も、「マレーシア」や「東南アジア」という枠に閉じこめて語るべきではないと確信されたのです。同じように、あなたの映画は女性にしか撮ることのできない映画でありながら、「女性映画」の枠を軽く飛び越えてしまっている。それどころか好きな映画は『男はつらいよ』だというあなたにあっては、「芸術映画」と「大衆映画」の区別すらまるで通用しない。あなたは「ナントカ映画」ではなく、ただ「映画」を撮りつづけたのです。しかしただそれだけのことが、現代の作家誰もが直面するさまざまな困難に加え、マレーシアに固有の検閲と因習の壁に阻まれての苛酷きわまりない消耗戦であっただろうことは容易に推測できます。(中略)あなたの映画はどこを取っても映画的としかいいようのない瞬間に満ち満ちており、評価を下すより先に頬がゆるみ、目頭が熱くなってしまう。そのような瞬間を前に言葉は要らないと何度つぶやきかけたことでしょう。難解なところなど一つもないあなたの映画は、ただただ純粋に「映画」であることによって批評家を試練にかけるのです。
藤井仁子(映画評論家)
全文を読む
「ラブン」Rabun
(マレーシア/2003/85分/BETACAM)
監督:ヤスミン・アハマド
製作:ロスナ・モハマド・カシム
撮影:ロウ・スン・キョン
編集:ミラジ・ポスト
美術:ウジャン
出演:M・ラジョリ、カルティナ・アジズ
定年を迎えたパッ・アタンとマッ・イノムの夫婦は、都会で就職したばかりの娘オーキッドと同居するために田舎を離れるが、都会の生活に馴染めず、オーキッドに何かと愚痴をこぼす。やがて母マッ・イノムが父親から田舎の家を相続していたことが分かり、これで週末や休暇には以前のような田舎暮らしが楽しめると喜ぶ。しかし、リフォーム業者と親戚たちが裏で取引していたことが発覚し……。CM業界から映画界へ転身したヤスミンの記念すべきデビュー作。オーキッドの年代記としては『細い目』と『グブラ』の間の時期の物語である。タイトルのRubunとは「鳥目」の意。MVA(マレーシア・ビデオ・アワード)最優秀アセアン映画賞受賞作。
「細い目」Sepet
(マレーシア/2004/107分/35mm)
監督:ヤスミン・アハマド
製作総指揮:ロスナ・モハマド・カシム
製作:エリナ・シュクリ
撮影・照明:ロウ・スン・キョン
美術:ウジャン&オデン
編集:アファンディ・ジャマルデン
出演:ン・チューシオン、シャリファ・アマニ
“金城武命!”のマレー系少女オーキッドと、露店で香港映画ビデオを売る華僑少年ジェイソンの初恋の物語。「私は『細い目』で初恋を描きたかったのです。相手の長所も短所も、すべてを受け入れるのに5分もかからない。それが初恋です。初恋以上に真実の愛などあるのでしょうか。残念なことに、私の周りには真実の愛があることすれ信じていない人がほとんどです。そんな彼らを見ていて思い出すのは、ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩の一節です。『真実の愛の存在を否定する者には、そんなものは存在しないと思わせておいてあげなさい。生きてゆく時も、死ぬ時も、そう信じてさえいれば、彼らも少しは楽になれるのです』」(ヤスミン・アハマド)。マレーシア版アカデミー賞グランプリ受賞作。東京国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞作。
「グブラ」Gubra
(マレーシア/2005/113分/35mm)
監督:ヤスミン・アハマド
製作総指揮:エディ・アブドラ、ナン・サレー
製作:エリナ・シュクリ
撮影:ロウ・スン・キョン
音楽:ピート・テオ
出演:シャリファ・アマニ、アドリン・ラムリ
広告業界のエリートと結婚したオーキッドは、父の入院をきっかけに、夫に裏切られているかもしれないと気づく。一方、街の反対側にある低所得者の地域では、リベラルな若いイスラム教聖職者とその妻が、近隣の娼婦たちとの問題に巻き込まれながら暮らしている。二組の夫婦を対照させながら、オーキッドの結婚生活の幸福と不幸を見据えた第3作。タイトルのGubraとは「心配」「不安」の意。「私は『グブラ』はある種の祈りだと考えています。神から与えられた愛を、私たちはこうも愚かで不器用に扱ってしまうことをお許しくださいという祈りです」(ヤスミン・アハマド)。『細い目』に続いてマレーシア版アカデミー賞グランプリを受賞。
「ムクシン」Mukhsin
(マレーシア/2006/97分/35mm)
監督:ヤスミン・アハマド
製作総指揮:ディジョジー
製作:アハマド・プアド・オナク、ロスナ・モハマド・カシム
撮影:ロウ・スン・キョン
編集:ミラジ
出演:モハマド・シャフィー、シャリファ・アルヤナ
オーキッドは10歳、ムクシンは12歳。学校の休暇中に出会った二人はすぐに親友になるが、やがて恋する季節が訪れて……。友情と恋の狭間で揺れる思春期の入り口の輝きを描いた第4作。オーキッドの年代記としては最初の物語。「私は、ありふれているけれども、居心地の悪さをおぼえるような人間の行動が持つ意味を『ムクシン』で掘り下げてみたかったのです。新しい遊びを覚えるのもいつも一緒で、一番仲良くしている親友が、いつしか自分に対して愛情を向け始めているとしたら……。(中略)こういった状況に置かれた人間を考察するのは面白いと思います。愛という美しいものが、時に、友情という別の美しいものを壊してしまいますが、それはどうしてなのでしょう。それがなぜなのか、私自身もわからないのです」(ヤスミン・アハマド)。ベルリン国際映画祭出品作。
ヤスミン・アハマド Yasmin Ahmad
1959年生まれ。英国で心理学を学んだ後、広告業界で活躍。2003年『ラブン』で映画監督デビュー。“オーキッド4部作”の後、『ムアラフ―改心』(07)や『タレンタイム』(09)を手がける。日本人祖母のルーツをたどる新作「ワスレナグサ」の製作に取りかかっていたが、2009年7月25日、51歳の若さで逝去。
フィルム・写真提供及び協力:国際交流基金
協力:一般社団法人コミュニティシネマセンター
《料金》
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円
《割引》
2本目より200円引き
日本映画名画鑑賞会
2009年12月5日(土)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
《料金》
一律500円
日本映画名画鑑賞会
2009年11月15日(日)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)
《料金》
一律500円
※内容は予告無く変更する場合があります。
※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。
