神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2026年2月20日(金)〜24日(火)

最新作『愛のごとく』+井土紀州監督特集

監督・井土紀州 × 脚本・小谷香織の黄金タッグ 3作品一挙上映
戦後日本社会に執筆された原作を令和時代の「いま」に響く作品へと転生させる。

 

『愛のごとく』
(2026/100分)R-15作品 ©2026「愛のごとく」製作委員会
監督:井土紀州 脚本:小谷香織 撮影:中澤正行 録音:山田幸治
美術:成田大喜 編集:蛭田智子 音楽:高橋宏治
制作:レジェンド・ピクチャーズ 配給・宣伝:Cinemago
出演:古屋呂敏、宮森玲実、蒼田太志朗、窪田翔、たなかさと、山崎真実、吉岡睦雄、佐藤真澄、芳本美代子、東ちづる

繊細かつ都会的な作風で青春小説・恋愛小説の名作を発表し『夏の葬列』など戦後ショート・ショートの名手としても高く評価される作家・山川方夫。彼の代表作にして遺作『愛のごとく』は愛と孤独の狭間で葛藤する人間の本性を、早熟にして類い稀なる感性で描いた詩情溢れる傑作。芥川賞候補に4度も選ばれ国内外から将来を嘱望されるも、若干34歳でこの世を去った天才の数奇な運命を象徴する本作が、初の映画化を迎える。

青春の行き止まり。女は忘れものを探し、男は捨てたはずの夢を拾う。
小説家としてデビューするが今はライターとして生きる男・ハヤオ(古屋呂敏)は、ある夜、SMに耽る夫婦の姿を垣間見る。夫に束縛される妻がこちらを見てほほ笑むその光景は、背徳と快楽、そして失われた情念の象徴として、ハヤオの心に深く刻まれる。
そんな中、大学時代の恩師の死をきっかけに元恋人・イズミ(宮森玲実)と8年ぶりに再会する。現実と記憶、幻想が交錯する中、彼の心は静かに揺らぎ始め、イズミとの関係に再び引き寄せられていく。
愛とは、幸福とは、人生とは。官能と純文学が織り成す、喪失と再生の物語。

 

『痴人の愛』
(2024/106分)R-15作品 ©2024「痴人の愛」製作委員会
監督:井土紀州 脚本:小谷香織 撮影:田宮健彦 録⾳:大塚学
美術:中谷暢宏 編集:桐畑寛
制作:レジェンド・ピクチャーズ 配給:マグネタイズ
出演:大西信満、奈月セナ、土居志央梨、佐藤峻輔、柴山葉平、中島ひろ子、芳本美代子、村田雄浩、川瀬陽太、吉岡睦雄、大久保雛、丸純子

私のために生きてみる?
原作誕生から百年《運命の女・ナオミ》が男を狂わす!
シナリオ講座を受けるかつてシナリオコンクールで受賞したものの、未だプロデビューを果たせずにいる脚本家志望の男・河合譲治(大西信満)。ある日、同じシナリオ講座に通う若者たちと入った寂れたバーで、譲治はナオミ(奈月セナ)と名乗る美しい女性と出会う。やがて譲治は、シナリオ講座の講師・椿(村田雄浩)に「自分の代わりに映画の脚本を書いてみないか」と誘われる。原作は、谷崎潤一郎の『痴人の愛』……譲治は二つ返事で依頼を引き受け、今度こそ成功してみせると脚本を書き始めるが……。

 

 

『卍』
(2023/104分)R-15作品 ©2023「卍」製作委員会
監督:井土紀州 脚本:小谷香織 撮影:田宮健彦 照明:金城和樹
録⾳:山口勉 美術:中谷暢宏 編集:桐畑寛
制作:レジェンド・ピクチャーズ
出演:新藤まなみ、小原徳子、大西信満、黒住尚生、明石ゆめか、ぶっちゃあ、仁科亜季子

谷崎潤一郎の不朽の名作「卍」を現代に蘇らせた令和版「卍」誕生!!
「僕らは二人とも光子を愛している。だから同盟を組んで光子を共有するんです」
服のセレクトショップオーナー・柿内園子(小原徳子)は、歯科医である夫・孝太郎(大西信満)の支えを得て店の経営に情熱を注いでいた。ある日園子がよいモデルがいないかと孝太郎に相談したところ、孝太郎はあてがあると若い女性・光子(新藤まなみ)を紹介する。光子は孝太郎が偶然立ち寄った喫茶店の店員だった。園子と光子は仕事を通して親しくなり、二人の様子は姉妹に間違われるほど仲良さそうに映った…。

 

 

 

特別上映 井土紀州初期作品

『百年の絶唱』
(1998/87分/16mm[元素材:8mm])
監督・脚本:井土紀州 撮影:西原多朱
追加撮影:高橋和博 照明:伊藤学 助監督:馬見塚仁
製作:吉岡文平、中澤純子 プロデューサー:松岡亮
製作:スピリチュアル・ムービーズ
出演:平山寛、葉月螢、佐野和宏、坪田鉄矢、加藤美幸

中古レコード屋でアルバイトをしながら別れた女のことが忘れられず虚ろな日々を送っている青年平山。失踪した男が残したレコードを引き取ってくれという依頼に、その部屋を訪れた平山はこの世のものとは思えぬ異様な声を聞く。それが全ての始まりだった。徐々に彼の周りで異変が起こり始める。1998年に劇場公開された監督・井土紀州のデビュー作。

 

『ヴェンダースの友人』
(2000/75分)
監督:井土紀州 制作・撮影:吉岡文平
製作:スピリチュアル・ムービーズ
出演:山本均、高岡茂、光山明美、豊川忠宏

ヴィム・ヴェンダースの幻の初期作品『三枚のアメリカのLP』が一日だけ東京で上映された。そこで井土は、年長の友人山本均と10年ぶりの再会を果たす。その後、井土は大阪に住む山本を訪ね、彼の映画三昧の日々にカメラを向ける。ヴェンダースが映画で使用した音楽を集めて編集テープを作るという山本の執念の作業や、ある映画がいかにして自分の人生と交錯したかについて語る山本の情熱は圧巻である。劇場未公開作品。

 

 

《料金》1本あたり(当日2本目以降は200円割引)
一般:1700円 シニア(65歳以上):1300円 ユース(25歳以下)・障害者・会員:1200円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

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