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『移動する記憶装置展』 たかはしそうた監督インタビュー
横浜市泉区にある上飯田町を舞台に『上飯田の話』(21)を制作した、たかはしそうた監督が東京藝大大学院映像研究科映画専攻17期修了作品としてふたたび上飯田で撮り上げた『移動する記憶装置展』(23/以下、『移動する』)。この作品が神戸映画資料館で上映される。上飯田の町の姿はそのままに、独自のアプローチでドキュメンタリーとフィクションの越境を試みた野心作は元来〈移動する記憶装置〉である映画のテーゼや、本文中に登場するある監督の「映画の役割は失われる風景を記録することだ」という言葉に思いを至らせる。
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所蔵図書紹介「ブルーフィルムの哲学 「見てはいけない映画」を見る」
著者 吉川孝
紹介者 坂庄 基 -
『MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS』 宮崎大祐監督インタビュー
宮崎大祐監督が、母校でもある映画美学校アクターズ・コースの学生たちとつくり上げたSF的青春群像劇『MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS』。偶然にまつわるエピグラフを置いた二部構成から成る本作が、撮影から2年を経てこのたび大阪で公開される。出演者と監督による制作・自主配給・宣伝活動は、一般的な「演劇と映画」の枠組みを超えた現在進行形の試みだ。その制作過程からお話を訊いた。
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小林豊規監督作『静かに燃えて』 監督補・夢乃玉堂ロングインタビュー(後編)
インタビュー後編では、犬童一心監督につくり手の視点から『静かに燃えて』の魅力を掘り下げていただいた。作品キャッチコピー「告白できないこの想い」とは裏腹に(?)、画と音に滲み出る小林豊規監督がデビュー作に込めた想いとは?
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小林豊規監督作『静かに燃えて』 監督補・夢乃玉堂ロングインタビュー(前編)
『静かに燃えて』の神戸映画資料館公開にあたり、監督と長年の協力関係を結び、本作の監督補も務めた夢乃玉堂さんのお話を伺ううちに、新たな作品像が浮かび上がった。いかなる思考と過程のなかからこの映画が生まれたのか?
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小林豊規監督作『静かに燃えて』 犬童一心ロングインタビュー(後編)
インタビュー後編では、犬童一心監督につくり手の視点から『静かに燃えて』の魅力を掘り下げていただいた。作品キャッチコピー「告白できないこの想い」とは裏腹に(?)、画と音に滲み出る小林豊規監督がデビュー作に込めた想いとは?
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小林豊規監督作『静かに燃えて』 犬童一心ロングインタビュー(前編)
小林豊規監督(1959-2023)の“デビュー作にして遺作”となった『静かに燃えて』が神戸映画資料館で5月31日(金)に関西初上映を迎える。6月2日(日)にトークで来館する犬童一心監督は東京造形大学の同級生。当時、映画づくりを共にした親友の眼に写る小林監督の姿とその作品の魅力を伺った。インタビュー前編は、在りし日のお互いの映画の記憶をまじえて──。
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小林豊規監督作『静かに燃えて』 筒井武文インタビュー
小林豊規監督が64才で昨年発表した長編デビュー作『静かに燃えて』(2022)。アクロバティックなアイデアで交錯させて良質な女性映画を仕立て上げた監督は、公開終了から47日後に急逝された。この度の再上映にあたり、東京造形大学の先輩であり、若き小林監督がキャメラマンをつとめた『ゆめこの大冒険』(1986)の筒井武文監督に、学生時代の思い出から本作の魅力までをお話しいただいた。
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鈴木仁篤&ロサーナ・トレス作品特集 鈴木仁篤監督インタビュー
ポルトガルで共同映画制作をおこなう鈴木仁篤監督とロサーナ・トレス監督の三作品が3月16日(土)・17日(日)に神戸映画資料館で上映される。いずれも言葉を切り詰めた、画と音の力で豊かさを感じさせる映画だ。この特集を前に、鈴木監督にインタビューをおこなった。
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『きのう生まれたわけじゃない』 福間恵子プロデューサーインタビュー
詩人でもある福間健二監督の第7作となる『きのう生まれたわけじゃない』。昨年4月26日に74歳で旅立たれた監督の最後の映画となったことは無念でならないが、ここが表現の終着点ではない。第2作『岡山の娘』(2008)以降、プロデューサーをつとめてこられた福間恵子さんにお話を聞いた。
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『マリの話』 高野徹監督ロングインタビュー(後編)
『マリの話』はロングインタビュー前編で伺ったとおり、偶発性やアクシデントを積極的に制作に取り込み、監督の意思以外の要素──厳格なシネアストならば採用しないかもしれないアイデア──が幾つかの場面に大きく作用している。この後編では、そうした本作の雑多なコラージュ的構成にも光を当ててみたい。
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『マリの話』 高野徹監督ロングインタビュー(前編)
高野徹監督の初長編作『マリの話』。ロングインタビュー前編ではこの怪作(?)の成り立ちから監督に伺った。