神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2023年5月12日(金)〜23日(火)[水・木休映]

DOOR大会 『DOOR』デジタルリマスター版・『DOOR2』デジタルリマスター版

『DOOR』デジタルリマスター版
2022年デジタルリマスター(1988年スーパー16ミリ方式)
(95分/デジタル[ブルーレイ上映])
R15+(15歳以下はご覧になれません)
監督:高橋伴明
製作:高橋文雄 企画:渡辺敦 プロデューサー:久里耕介
脚本:及川中、高橋伴明 撮影:佐々木原保志
特殊メイク:原口智生 美術:細石照美
編集:菊池純一 音楽:津野剛司
製作:エイジェント21、ディレクターズ・カンパニー
配給:アウトサイド(Twitter

出演:高橋惠子、堤大二郎、下元史朗、米津拓人

 

埋もれていた貴重なネガ発見から
Jホラー映画の原点が35年ぶりに蘇る。
実力派・高橋伴明監督が描く
主婦VSストーカーのスーパーバイオレンス!

大ヒット中の最新作『夜明けまでバス停で』など精力的に問題作を発表している高橋伴明監督監督。その隠れた傑作『DOOR』が公開されたのは1988年5月14日。当時、日本はスプラッターブームの真っただ中で、海外から次々とホラー映画の新作が流入していた。そんな中、「日本でもホラー映画を」と企画され、本作と池田敏春監督の『死霊の罠』が2本立てで公開されたのだ。

物語は、ごく普通の平凡な主婦が、ある出来事をきっかけに、セールスマンに執拗に狙われるサスペンスなのだが、主演二人の熱演に引き込まれること必至。主婦を演じるのは監督夫人でもある高橋惠子。襲われる女性の心理を見事に表現している。ストーカーになってしまうセールスマンを演じた堤大二郎のブチ切れ演技も、一度見たら忘れられないインパクトだ。

恐らくは相当に限られた予算で製作された本作。無駄を省いて徹底的にストイックな展開に絞り込んだ高橋監督の演出は、ドア1枚の向こう側に、いつでも恐怖が潜んでいることを改めて突き付けてくる。

今回のリマスター版は、オリジナルのスーパー16ミリのネガからスキャンを行い、撮影監督の佐々木原保志が監修、2Kでレストアしたものだが、時代を感じさせない質感に誰もが驚くはずだ。是非、映画館で震えあがってもらいたい。

才能豊かな映画監督達を輩出した映画会社
ディレクターズ・カンパニーがいち早く製作した
先駆的なスプラッター映画の傑作

 

35年前、スプラッタームービーという言葉も、ストーカーという言葉も知らず、この映画はスタートした。
我々スタッフにとって、いかに怖く、いかにリアルに、いかにも“あり得る”話に見せるかが課題であった。
もちろんCGなどまだない時代であったが故に、いわゆる映画的ルールから自由になろうという発想が生まれた。
その結果、大胆な特殊造形、“有り得ない”カメラワークも“有り得る”ように!と肝が据わったのだった。
果たして我々のタクラミは成功したのだろうか。完成後の信頼する映画仲間のひと言が今も重い。
『早すぎたな』。どのタイミングならドンピシャだったのだろうか?
それを検証できぬまま、この作品はディレクターズカンパニーの消滅と共に30年近く行方不明になってしまった。
『DOOR』が観客のみなさんにとって、歳をとっていないことを切に願う。
────高橋伴明

 

5月12日(金)〜16日(火)5日間限定
『DOOR2』デジタルリマスター版

2023年デジタルリマスター(1991年16ミリ方式)
(82分/デジタル[ブルーレイ上映])
R15+(15歳以下はご覧になれません)
監督:高橋伴明 脚本:水谷俊之
撮影:三好和宏 音楽:篠原啓介
製作:ホールマンオフィス、ブロウアップ
配給:アウトサイド
出演:青山知可子、ジョー山中、風見しんご、岩本千春、高橋恵子、寺田農、峰岸徹、犬塚弘、大杉漣

高橋伴明監督が鮮烈にエロティックに描く、新たなるドア!
幻のDOORシリーズ第2弾を遂に発見。
VHSのみ発売されたフィルム撮りのVシネマが32年ぶりに初の劇場公開!!

前作『DOOR』の評判から1991年に製作、VHSのみ販売されたが、制作会社の倒産により行方不明になっていた幻の作品。高橋伴明監督からの依頼を受けて16ミリ原版ネガとポジフィルムを探すことからスタートし今回の上映が実現しました。

 

5月13日(土)・14日(日)2日間限定
『歓びの喘ぎ 処女を襲う』

(1981/62分/35mm)新東宝映画 
R18+(18歳以下はご覧になれません)
監督・脚本:高橋伴明 撮影:長田勇市
照明:礒貝一 音楽:しつきよしかず
出演:下元史朗、山地美貴、今泉洋、忍海よしこ、水月円

都会の生活に絶望した佐伯は父の死を知って故郷の漁村に帰郷する。しかしそこに待っていた現実は…。工場排水による公害被害、近親相姦といったショッキングな題材を見事に描き切った若き高橋伴明監督の傑作。『兄貴の嫁さん』にも出演した山地美貴の演技が涙を誘う。

 

《料金》
『DOOR』『DOOR2』(入れ替え制)
一般:1700円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下):1000円 会員:1000円
 *初日サービスDAY 1200円
 *『DOOR』前売鑑賞券 1300円(ポストカード付き)
 *ホラーとエロのDOOR大会(『DOOR』『DOOR2』)2回券 2400円(ポストカード付き)
『歓びの喘ぎ 処女を襲う』1000円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

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