神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2023年4月29日(土)・30日(日)、5月3日(水・祝)〜6日(土)

なかよし二人組 ローレル&ハーディ特集


Laurel and Hardy

 

小さなスタンと大きなオリー。
コメディ映画史上最高のコンビと呼ばれるローレル&ハーディは、サイレントとトーキーあわせて100本以上の映画を作りました。
映画の中の2人はケンカもするけど、本当はとってもなかよし。
いつも手を取り合い、思いやり、助け合って、厳しい世の中を一生懸命に生きています。
大好きな相棒がいればこの世は極楽。
スタンとオリーのやさしくて愉快でちょっと風変わりな喜劇の数々を大特集です。

5月4日はキッズ・デー
少々騒いでもオッケーな、キッズ優先デー。大人の皆様はどうぞご了承ください。
子どもたちとの映画鑑賞は楽しいですよ。

『世紀の対決』修復版、日本初公開!
生伴奏付き上映や、フィルム映写の実演、レクチャーやミニトークも。

*短編集Eの『極楽氷点下楽団』はプリント状態不良のため、『極楽寝台列車』に変更します。何卒ご了承ください。(2023.4.25)


長編

『極楽兵隊さん』Pack Up Your Troubles
(1932/62分)
監督:ジョージ・マーシャル、レイモンド・マッケリー
共演:ドン・ディラウェイ、ジャッキー・リン

スタンとオリーが孤児になった戦友の幼子を引き取り“ふたりパパ”になる人情喜劇。当時3才の愛くるしいジャッキー・リンとローレル&ハーディの相性は抜群。3人のほんわか家族ぶりが微笑ましい。プレ・コード時代ならではの暗部もかすかに織り込まれた脚本は興味深い。

 

 

 

『宝の山』Way Out West
(1937/65分)
監督:ジェームズ・W・ホーン
共演:シャロン・リン、ジェームズ・フィンレイソン

西部を舞台にスタンとオリーが薄幸の娘を救うべく奮闘する。スタンの「ホワイト・マジック」やコンビのデュエットなど楽しさ満載の娯楽作。有名なダンスシーンは『僕たちのラストステージ』で完全再現された。脚本にハリー・ラングドンが参加。

 

 

 

『極楽学者修行』A Chump at Oxford
(1940/62分)
監督:アルフレッド・J・グールディング
共演:フォレスター・ハーヴェイ、ウィルフレッド・ルーカス

ひょんなことから名門オックスフォード大学に編入するスタンとオリー。巨大迷路のドタバタや、スタンの別人格「パディントン卿」の傲慢ぶりに大笑い。後にハマーホラーや『スターウォーズ』で活躍するピーター・カッシングがローレル&ハーディをいびる学生役で出演している。

 


サイレント短編
伴奏 4月29日(土)鳥飼りょう 5月4日(木・祝)天宮遥

『世紀の対決』

短編集A 『世紀の対決』の世紀の発見
『懲役200年』The Second Hundred Years
(1927/23分)監督:フレッド・ギオール
共演:ジェームズ・フィンレイソン

『スープとナッツ』From Soup to Nuts
(1928/19分)監督:エドガー・ケネディ
共演:アニタ・ガーヴィン

『世紀の対決』The Battle of the Century
(1927/19分)Blu-ray上映 LOBSTER FILM提供
監督:クライド・ブルックマン
共演:チャーリー・ホール

注目は映画史上最大のパイ投げ合戦で知られる『世紀の対決』。長年欠落プリントしか存在しなかったが、2015年に二巻目の完全なフィルムが見つかり世界に衝撃を与えた。今回の上映が完全版のジャパンプレミアとなる。アボット&コステロのルー・コステロがエキストラで出演している。

 

『また間違えた』

短編集B 「ローレル&ハーディ」の誕生
『極楽新米ホテル』Double Whoopee
(1929/25分)監督:ルイス・R・フォスター

『極楽実験騒動』Habeas Corpus
(1928/20分)監督:ジェームズ・パロット

『また間違えた』Wrong Again
(1929/20分)監督:レオ・マッケリー

ホラー喜劇やシュールなドタバタなどコンビの持ち味が発揮された無声末期の短編を集めた。コンビ結成に貢献したレオ・マッケリーのレアな監督作や、10代のジーン・ハーロウが脚線美を披露する傑作喜劇も。

 


トーキー短編

『極楽・犬の遠吠え』

短編集C サイレントからトーキーへ
『馴れぬ同志』Unaccustomed As We Are
(1929/22分)監督:ルイス・R・フォスター

『極楽・犬の遠吠え』Laughing Gravy
(1931/20分)監督:ジェームズ・W・ホーン

『極楽日曜大工』Hog Wild
(1930/19分)監督:ジェームズ・パロット

ローレル&ハーディは無声とトーキーの両方で成功した。その最初のトーキー作品を上映。ワンちゃんスター「笑うグレイヴィ」との共演作、さらにトーキー以後に彼らが進化させたスラップスティックの代表的な1本を。

 

『極楽浮草稼業』

短編集D L&Hのシュルレアリスム
『極楽悪ガキ騒動』Brats
(1930/21分)監督:ジェームズ・パロット

『極楽近親結婚』Twice Two
(1933/21分)監督:ジェームズ・パロット

『極楽浮草稼業』The Chimp
(1932/25分)監督:ジェームズ・パロット

ローレル&ハーディには特撮技術を用いたシュルレアリスティックな喜劇が意外に多い。コンビが自分たちの息子や妻に扮して二役を演じた超シュールな短編を2本上映。さらに『マックス、モン・アムール』に先駆けて(?)チンパンジーとの愛憎を描くぶっ飛び喜劇も。

 

 

『極楽寝台列車』

短編集E ミュージック・ボックス
*『極楽氷点下楽団』はプリント状態不良のため、『極楽寝台列車』に変更します。何卒ご了承ください。
『極楽氷点下楽団』Below Zero
(1930/20分)監督:ジェームズ・パロット

『極楽寝台列車』Berth Marks
(1929/20分)監督:ルイス・R・フォスター

『極楽ピクニック』Them Thar Hills
(1934/21分)監督:チャーリー・ロジャース

『極楽ピアノ騒動』The Music Box
(1932/29分)監督:ジェームズ・パロット

音楽はローレル&ハーディトーキーに欠かせない魅力の一つ。オリーの美声やスタンのまったりダンスは昔も今も観客の心をとらえて離さない。『極楽ピアノ騒動』はアカデミー短編喜劇賞受賞作。ロケ地の階段はローレル&ハーディの“聖地”として今も多くのファンが訪れる。

 

*『世紀の対決』以外は16mmプリントによる上映

 

《料金》
伴奏付き上映 一般1500円 ユース(25歳以下)・会員1300円 中学生以下1000円
上映のみ 一般1200円 ユース(25歳以下)・会員1000円 中学生以下800円
*未就学児は無料
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

プログラム選定・作品解説:いいをじゅんこ
協力:プラネット・プラス・ワン、橋本英治

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