神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2023年7月15日(土)・16日(日)・17日(月・祝)

内田吐夢の喜劇

戦後は、『飢餓海峡』や『宮本武蔵』五部作など、重厚な作風で知られる内田吐夢(1898-1970)。その初期には喜劇映画を多く手がけ、1930年前後の傾向映画の時代には、資本主義や階級意識を風刺的に描いた。神戸映画資料館が所蔵する初期作品を一挙上映。

 

『喜劇 汗』 活弁・伴奏録音版(弁士:大森くみこ 伴奏:天宮遥)

(1930/76分/16mm)日活
監督:内田吐夢 原作・脚本:小林正 撮影:松澤又男 装置:池田延治郎 字幕:二豊久
出演:島耕二(北山平左エ門)、吉井康(源兵衛/家老)、土井平太郎、赤星黙、村田宏壽(仙太/親方)、田村邦男(チョロ竹)、沖悦二(金造)、滝花久子(お静/金造娘)、田中春男(運転手)

享楽的な生活に退屈した金持ちのドラ息子が、ある偶然からルンペンに服を取り替えられ、労働者となって汗を流して何かを得るというストーリー。政治的な主題を持った傾向映画で、搾取する側のブルジョワをアイロニカルに描く。多数の朝鮮人労働者が登場する映画としても知られ、後に巨匠として知られる内田吐夢監督が若き日の才能を開花させた喜劇映画の一篇。

 

1日限定特別上映
7月15日(土)13:30〜
内田吐夢初期作品集 生伴奏:天宮遥

『漕艇王』日活(1927/26分/デジタル[元素材9.5mm])
監督:内田吐夢 原作・脚本:矢野義明 撮影:気賀靖吾
出演:廣瀨恒美、神戸光、三枡豊、夏川靜江

『天国その日帰り』日活(1930/13分/デジタル[元素材9.5mm])
監督:内田吐夢 原作・脚本:小林正 撮影:松沢又男
出演:田村邦男、佐久間妙子、峰吟子

『少年美談 清き心』社会教育映画研究所(1925/33分/35mm[元素材16mm])
監督:内田吐夢 原作・脚色:古林貞二 撮影:永井政次
出演:兒島武彦、水島三千男(道太郎)、邦江弘光

大学ボート部のレースを描くスポーツ映画『漕艇王』、突然金持ちになったバス運転手が主人公の風刺喜劇『天国その日帰り』、そして教育映画として作られた『少年美談 清き心』の3作品。

 

《料金》
一般:1500円 ユース(25歳以下):1200円 会員:1200円
予約受付

メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

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