2023年9月15日(金)〜26日(火)[水・木休映]
『a20153の青春』
『a20153の青春』
(2022/104分/デジタル)
製作:飯泉幸夫 監督・脚本:北沢幸雄 撮影監督:倉本和人 照明:淡路俊之 録音:山口勉 編集:佐藤芳郎
製作・配給:株式会社アイ・エム・ティ
出演:兼次要那、神倉千晶、松田賢二、丸純子、外波山文明、風祭ゆき
上映後トーク
9月16日(土) 北沢幸雄(監督) 聞き手:金千秋(FMわぃわぃ 代表)
9月23日(土) 神倉千晶(女優)、北沢幸雄(監督)
a20153・・・とは
派遣社員登録№
最悪の家庭環境で育ち、一度は罪をおかした若者が、幼馴染との純愛を信じて派遣社員として懸命に生きようとしながらも、偶発的な出来事によって容赦なく社会から追いつめられていく姿を描き、格差社会の矛盾を浮き彫りにしたヒューマンドラマ。
「a20153」とは派遣社員の登録ナンバーであり、コロナ禍で職を失い居場所もなくなった人びとのアイデンティティの喪失を示唆している。
少年の頃から両親に虐待され、貧困のために同級生からさげすまれ、社会でもがき苦しんで生きてきた主人公の川島拓也を、ドラマや映画で活躍する兼次要那が演じ、本作で初主演を飾った。幼馴染の下館結衣役には新進女優の神倉千晶。また、丸純子、風祭ゆき、松田賢二など実力派俳優が脇を固めた。
監督は「AZA-ARI」「凶愛」など多数の映画を手掛け、弱者に寄り添う物語を描いてきた北沢幸雄。
ニューヨーク・インディペンデント・シネマ・アワードApril2022 監督賞受賞、第一回宮古島国際映画祭脚本賞受賞作品。
監督・北沢幸雄の『a20153の青春』への思い
いわゆる炊き出しに並ぶ方がコロナ前はおおよそ60名ほどだったのがコロナ禍で約10倍の人数に膨れ上がっていると支援団体が伝えています。
それに円安による物価高が重なって、支援物資の寄付などが減っていき、底をついてしまうかもしれないと言う話もあります。これは子ども食堂にも言えるそうです。
コロナ禍で確実に生活が苦しくなっているんです。
最低賃金が先進国最低レベルで、非正規雇用として働く人が労働人口の40%にも増えたことが生活を不安定にしています。先日池袋を歩いていたら20代と思われるホームレスの若者を見かけました。コロナ以前はこのような若者のホームレスは見かけませんでした。
映画『a20153の青春』は派遣として働く主人公の青年がコロナ禍で追い詰められてゆく姿を描いています、弱い立場の若者が行政による支援も受けられないまま孤立してしまう、今回の映画ではそんな若者達に連帯表明をしたい、と言う思いで製作しました。
主人公の青年は親からのDV、同級生からのいじめに苦しみ、もがきながらも必死に生きてゆきます。孤独と向き合い、立ち向かっていきます。
脚本、監督の映画はこれまでもありましたがプロデューサーも兼ねた作品は初めてでした。すべて一人でこなすのはかなりしんどい作業でしたが、作品に思いを込めることはできたと感じています。
コロナ禍で仕事が減り、アパートを追い出され、ホームレスになる、これを自己責任では片付けられないと思います。社会的な問題として捉え、支援が必要です。
若者を孤立させてはいけない。『a20153の青春』は連帯表明をキーワードに多くの若者に観ていただきたいと切に願っています。
2022年10月15日
協力:ぴんくりんく
《料金》
一般:1700円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下):1000円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1200円
*前売鑑賞券 1500円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039