神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2023年10月6日(金)〜10日(火)

『ピストルライターの撃ち方』

『ピストルライターの撃ち方』

(2022/118分/デジタル)R15+

​脚本・編集・監督:眞田康平
プロデューサー:奥村康
撮影:松井宏樹 録音:高橋玄
音楽:長嶌寛幸 美術:飯森則裕

製作:ピストルライターの撃ち方製作委員会
宣伝:滝澤令央、松村厚(京阪神地域)
配給:映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会
配給協力:Cinemago

出演:奥津裕也、中村有、黒須杏樹、杉本凌士、小林リュージュ、曽我部洋士、柳谷一成、三原哲郎、木村龍、米本学仁、古川順、岡本恵美、伊藤ナツキ、橋野純平、竹下かおり、佐野和宏

 

再び原発事故が起きた世界
泥に塗れて、生きる

東京芸大修了製作『しんしんしん』(2011)、ndjc2018『サヨナラ家族』(2019)の眞田康平が、長年温めていた企画を気心の知れた仲間たちと作り上げた待望の長編第2作。

再び原発事故が起こった地方で、除染作業員を運ぶバンを運転するチンピラを主人公に、ムショ帰りの親友と流れてきた出稼ぎ風俗嬢の擬似家族のような共同体の再生と崩壊を描く。圧倒的な力(権力、金、原発)のその周辺で、飲み込まれ、翻弄され、使い捨てにされ、自分より立場が弱い人を見て自分を慰め、せめて人並みに生きたかったのにと呟いて酒を飲む人々。その人間模様を通して、暴力と格差の中で踏みにじられる人間の尊厳を問う。

主演に、眞田組には欠かせない存在であり、近年の瀬々敬久監督作品に多数出演し劇団「狼少年」を主催する奥津裕也を迎え、中村有、 黒須杏樹の3人を中心に総勢600人以上のオーディションを経て選ばれた総勢30名以上の俳優陣が極限まで張り詰めた芝居を爆発させた。

 
ストーリー
遠くない未来、地方で再び原発事故が起こった。しかし、その隣町では一見変化のない生活が続いている。
ピストル型のライターで煙草に火をつける残念なチンピラの達也は、ヤクザの下で立入禁止区域の除染作業員をタコ部屋まで運ぶバンの運転手をしている。
そんな達也の下に、刑務所に入っていた親友の諒と出稼ぎ風俗嬢のマリが転がり込んできて、行き場の無い3人の共同生活が始まる。
達也はヤクザ に取り入って、バラバラになっていく故郷や仲間をなんとか食い止めようと行動するが、日本の原発問題を起点にして、暴力と格差の中で踏みにじられる人間の尊厳を問う。オモチャのピストルライターは、誰を撃つのか。

→公式サイト

 

10月7日(土)・8日(日)2日間限定
『しんしんしん』

(2011/135分/デジタル)
脚本・監督:眞田康平
プロデューサー:山田彩友美 撮影:西佐織
録音・整音:宮崎圭祐 美術:有馬佐世子
編集:片寄弥生 音楽:島松祐介、重盛康平
製作:東京藝術大学大学院映像研究科

出演:石田法嗣、我妻三輪子、佐野和宏、奥津裕也、神楽坂恵、坪井麻里子、中村有、洞口依子

はっぴいえんどの名曲「しんしんしん」にインスピレーションを受け書き上げた眞田康平のオリジナル脚本は、初長編にして新人とは思えないスケール感をもつ叙事詩。失われつつあるような懐かしい風景を旅する「家族」をとおし、不断に変化し移ろいゆく世界と、だからこそ惹かれあい結びつこうとする姿を情緒的に描いた。
 
→公式サイト

 

監督来館トーク 眞田康平(監督)
10月7日(土)『しんしんしん』上映後

 

《料金》
『ピストルライターの撃ち方』
一般:1700円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下):1000円 会員:1100円
*初日サービスDAY 1200円
『しんしんしん』(『ピストルライターの撃ち方』鑑賞者は200円割引)
一般:1700円 シニア(65歳以上):1200円 ユース(25歳以下):1000円 会員:1100円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

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