神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2023年11月25日(土)18:30〜

[貸館]「見てはいけない映画」を見る 『ブルーフィルムの哲学』発売記念イベント

鼎談:木下千花(映画研究)×河原梓水(歴史・SM研究)×吉川孝(著者=哲学研究)

本邦初の“大真面目に哲学したブルーフィルム論”『ブルーフィルムの哲学』が11/25(土)に発売! 発売当日に、著者の吉川孝氏が、豪華でレアなゲスト2名を迎えて鼎談を行います。ゲスト=木下千花氏+河原梓水氏! あくまでも刑法第175条の範囲内でブルーフィルムについて深く知り、考える会です!

話題は、映画を見ることの現象学的アプローチ(トム・ガニング)の可能性、ボーヴォワールの実存主義とフェミニズム、カヴェルの論じなかったハードコアポルノ、1950年代の日本の性表現、マニアのためのSM映画、性風俗雑誌を読む溝口健二、神戸とブルーフィルムの深いつながり、などに及ぶ予定です。

時間(予定)
18:30〜20:00 鼎談
20:00〜21:00 映像の紹介・書籍の販売など

*テーマ上、念のため18歳未満の方は入場をご遠慮ください。
*オンライン中継はなく、リアルのみの開催です。
*会場では吉川・木下・河原3氏の著書が購入できます。サインも可能です。

 

 

高知で発掘されたブルーフィルムの“傑作”、『柚子っ娘』の実物。8ミリ(幅)のフィルムが巻かれ、保護ケースに収められて、タイトルが手書きされている。所持したり、個人で見たりするだけでは法に触れない。

 

 

 

 

 

 

 

ブルーフィルムの“史上最高傑作”とされる『風立ちぬ』が72年前に撮影された現場の、現在の様子。1952年頃の撮影当時、ここは一面に葦が茂り、映画の製作者たちは川へ小舟を浮かべて男女の交わりを写した。現「高知龍馬空港」の近く、物部川河口付近(2023年、吉川氏撮影)

 

 

 

当日発売・会場販売書籍の紹介

NHKブックス No.1282
ブルーフィルムの哲学
「見てはいけない映画」を見る

発行:NHK出版
2023/11/25(土)発売
定価:1,870円(税込)
ISBN:978-4-14-091282-9

なぜ名だたる表現者たちがかくも強く惹かれてきたのか? 現象学によってポルノの世界を描き出し、自明と化した「ヴィジョン」を揺るがす!
性行為を無修正で映す違法の映画・ブルーフィルムは、なぜ多くの表現者を魅了し、文化圏まで生み出してきたのか。興味本位の報道でも、映画の専門家による批評でもない形で、このジャンルが持つ今日的意義を明らかにできないか――。
本書は、最も有名な製作者「土佐のクロサワ」の作品を中心に、多様な証言を集めてブルーフィルムの世界を読者の前に甦らせる。さらに、ポルノを見る経験を現象学と「ビジョンの哲学」によって多角的に分析して、そのポジティブな可能性を明らかにする。精緻な思考の実力者による、前代未聞のポルノグラフィ論!

 

主催:NHK出版

《参加費》1300円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。参加を希望される日時とイベント名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

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