神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

2024年5月31日(金)〜6月11日(火)[水・木休映]

『静かに燃えて』関西初上映

『静かに燃えて』

(2022/89分/デジタル)
監督・脚本・編集・プロデュース:小林豊規
撮影:中井正義、高畑洋平、細澤恭悟 照明:磯貝幸男
録音:山谷明彦 美術:野中茂樹 音楽:金剛地武志
制作・配給:株式会社オフィス101

出演:とみやまあゆみ、笛木陽子、原田里佳子、蒔苗勇亮、金剛地武志、田口夏帆、真山亜子

中学生で初めて8mmフィルムで劇映画を作り、
50年間映画を撮り続けて
2023年10月、64歳で長編映画を製作・監督してデビュー。
しかし、初公開からひと月半後に急逝。
そんな映画のような人生を送った小林豊規監督の
デビュー作にして遺作。

カルチャースクールの油絵講師・容子は、下宿先であったテラスハウス(連棟式住宅)の大家が亡くなったことをきっかけに大家の孫・由佳里と出会い、彼女と同居することになる。容子は由佳里に特別な感情を抱くが、平穏な生活を続けるため、あくまで女友達を演じ続けるのだった。そんな容子のもとに大学時代の男友達・佐野が訪ねてくると、由佳里は次第に佐野にひかれていく。同じテラスハウスに大学生の柊子と悠輝の姉弟が引っ越してくる。やがて悠輝が不審な行動をとりはじめ、柊子は弟が隣に住む女性にストーカーまがいの行為をしていることをつきとめるが……。テラスハウスに住む2組の住人たちの「告白できない思い」が不思議に交差しながら、物語は意外すぎる方向に転がっていく。

→公式サイト

 
同時上映『山小屋生活』(1973/5分/無声/デジタル)
小林豊規監督が中学2年(14歳)時に8mmフィルムで制作した幻のコメディ。

 

小林豊規(こばやしとよのり)監督・脚本・編集・プロデュース
1959年東京銀座生まれ 本名小林 一。日比谷の映画館街から徒歩3分の銀座コリドー街で生まれ育つ。中学2年の時にリバイバル上映された黒澤明の『生きる』を観て衝撃を受け、中学生にして8mmフィルムで劇映画を監督制作する。その後、東京造形大学時代に撮った『マルボロの香り』が82年度富士8ミリコンテストで学生優秀賞を受賞。大学卒業後、CMプロダクション等を経て、96年、株式会社オフィス101を立ち上げ、TV番組やプロモーション映像、CM等映像作品の演出を続けた。2023年12月急逝。
〈主な作品歴〉『赤すいか黄すいか』(1981/犬童一心監督)撮影、『ゆめこの大冒険』(1987/筒井武文監督)撮影、『稲川淳二の恐怖物語』(1997/読売テレビ)監督、『存在』(2002/CSミステリーチャンネル)監督

◉ トーク  ゲスト:犬童一心監督
6月2日(日)
上映後
『静かに燃えて』を監督した小林豊規は犬童一心監督と東京造形大学の同期生。犬童監督の『赤すいか黄すいか』(1982年)では小林豊規(クレジットは小林一)が撮影を担当。卒業後、CM業界に進んだことも共通していた。

 

《料金》
一般:1700円 シニア(65歳以上)・障害者:1200円 ユース(25歳以下):1000円 会員:1100円
*初日サービスDAY 1200円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

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