神戸映画資料館

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2026年1月24日(土)・25日(日)

人生の幻影 ダグラス・サークの二都物語 第5弾

第5弾 デトレフ・ジールク時代のメロドラマ

ファスビンダーやアルモドバルなど、多くの映画作家たちに今なお影響を与え続けている偉大な映画作家ダグラス・サーク。彼がナチスドイツを逃れてハリウッドに渡り、デトレフ・ジールクからダグラス・サークへと名を変え、50年代に撮った『天が許し給うすべて』や『風と共に散る』、『悲しみは空の彼方に』などの華麗なメロドラマの数々は、60年代末になって再評価され始め、メロドラマ映画の概念を根底から覆すことになる。メロドラマの巨匠として、ダグラス・サークの評価は今や不動のものとなったと言っていいだろう。しかしサークが撮ったのは何もメロドラマばかりではない。アメリカ時代に彼が手がけた作品は、コメディやフイルム・ノワール、歴史物、さらには西部劇さえも含む。

特集の第5弾は、ドイツ時代、デトレフ・ジールク名義のメロドラマ2作品を上映。

 

『第九交響楽』 Schlussakkord
(ドイツ/1936/100分)ウーファ
監督・脚本:デトレフ・ジールク 共同脚本:クルト・ホイザー
撮影:ローベルト・バベアスケ 音楽:クルト・シュレーダー

出演:ヴィリー・ビルゲル、リル・ダーゴヴァー、マリーア・フォン・タスナーディ

息子を置いてNYに逃げた夫婦。夫が自殺し生きる意欲をなくした妻はラジオから流れる“第九”を聴き…。捨てた息子を養子にした指揮者夫婦と、息子を取り戻そうとする母の関係が緊張感を保って展開する。白雪姫の物語と2つの自殺が不穏な影を落とす異色メロドラマ。音楽への愛が重要な役割を果たしている。

 

 

『思ひ出の曲』 Das Hofkonzert
(ドイツ/1936/80分) ウーファ
監督・脚本:デトレフ・ジールク
共同脚本:フランツ・ヴァルナー=バステー
撮影:フランツ・ワイマール 音楽:エドモンド・ニック他

出演:マルタ・エガート、ヨハネス・ヘースタース、オットー・トレスラー、ヘルベルト・ヒューブナー、ルドルフ・クライン=ロゲ、アルフレート・アーベル

ある公国で毎年開かれる音楽会でミュンヘンから歌手を呼ぶことになるが、彼女は父探しのために公国に来ており…。歌手と恋に落ちる大尉、父探しを妨害する大臣、かつて音楽会で歌った歌手の母。複雑に交錯する人間関係が最後の音楽会で収斂し、全てが明らかになる構成は見ごと。決め手となる曲が哀しすぎるミュージカル・メロドラマ。

 

*全作品デジタル上映

 

《料金》 1本あたり(当日2本目以降は100円割引)
一般:1300円 シニア(65歳以上)・障害者:1100円 ユース(25歳以下):700円 会員:1000円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

協力:ダッサイ・フィルムズ、井上正昭

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