神戸映画資料館

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2022年6月25日(土)・26日(日)

前田憲二監督の長編記録映画 連続上映 第5回

NPO法人ハヌルハウス代表の前田憲二監督から、自作の映画フィルムを寄贈していただいた。それを記念し隔月を目安に全てのフィルムを上映する。

 

『月下の侵略者 文禄・慶長の役と「耳塚」』
(2009/168分/35mm)
監督:前田憲二
プロデューサー:イ・ウィチク、中智、前田憲二
制作委員:尹達世、金床憲、中智、山本和信、高炫美、李義則
音楽:金永東 絵画:呉炳学
舞踊:印南順 ナレーター:金守珍、池田昌子
企画・制作:NPO法人ハヌルハウス、映像ハヌルビデオプロジェクト

永年にわたり、日本と朝鮮半島の文化的、歴史的繋がりを映像によって追求してきた前田憲二監督が、3年の歳月と6千万円の巨費を投じて完成した大作。中国、北朝鮮、韓国、日本を隈無く取材した。

文禄・慶長の役、それは今から四百年以上前に秀吉が勝手気ままにでっちあげた朝鮮侵略戦争だった。この作品は、それらの歴史的背景や事実を証言や現地取材によっておさえ、時代の流れに沿って撮影を積み重ね、全編を7章に分け構成したドキュメンタリー。

侵略者のために命を落としたという史実に迫るこの映画は、ウクライナの悲劇に通じるものがあり、今ぜひ見なければならない映画ではないだろうか。映画が完成した翌年2010年1月に大阪人権博物館内のリバティーホールで、7月にJR新長田駅前ピフレホールで公開されたが、神戸の上映は尹達世(ユン・ダルセ)さんらが尽力した。この映画の制作委員で著書「四百年の長い道──朝鮮出兵の痕跡を訪ねて」でも知られる尹達世さんは2014年に逝去されたが映画には元気で登場し朝鮮出兵について熱く語る。今回は初公開時と同様に35ミリ版での上映。お見逃しなきように。

 

 

前田憲二
1935年大阪府出身。1960年代後半より日本各地や中国・朝鮮半島に祭りや芸能を追い続け、祭事を記録したテレビ・映画作品は250本以上におよぶ。 代表作に、『おきなわ戦の図 命どぅ宝』(1984)、『神々の履歴書』(1988)、『土俗の乱声 』(1991)、『恨・芸能曼陀羅』(1995)、『百萬人の身世打鈴』(2000)、『月下の侵略者』(2009)、『東学農民革命』(2016)などがある。2001年、韓国政府より王冠文化勲章を授与された。 NPO法人ハヌルハウス代表理事を務める。

 

《料金》
一般:1800円 シニア(65歳以上):1500円 ユース(25歳以下)・会員:1300円
予約受付

メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

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