神戸映画資料館

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2022年7月16日(土)〜18日(月・祝)

フレデリック・ワイズマンのすべて 最終回 アンコール上映

2019年秋の「フレデリック・ワイズマンのすべて in 関西」を皮切りに、15回にわたり開催してきたシリーズの最終回として、3作品をアンコール上映し、丹生谷貴志氏によるレクチャーを実施します。

1967年の『チチカット・フォーリーズ』以来、“現代社会の観察者”として独自の映像表現を展開し続けているドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマン。
50年以上にわたり、学校、病院、警察、軍隊、裁判所、図書館、議会など、アメリカの様々な施設・組織を撮り続けてきました。ワイズマン自身が “〈われわれの生活様式の博物誌〉を紹介するドキュメンタリー・シリーズ” という作品群には、悲劇的であると同時に喜劇的、深刻でありながら滑稽でもあり、複雑であると同時に素朴(ナイーブ)、絶望の中にもユーモアが光る、矛盾に満ちた魅力的なアメリカの姿が映し出されています。
 

レクチャー :丹生谷貴志(美学)
7月16日(土) 参加無料(要当日鑑賞チケット半券)

 

「基礎訓練」 Basic Training

(1971/89分/ブルーレイ)撮影:ウィリアム・ブレイン
ケンタッキー州フォートノックスの基地で行われる新兵を育成するための基礎訓練の様子を描く。行進や格闘、射的や銃の使い方を学ぶ教練、生活指導、イデオロギー教育やカウンセリング等々を通して、まだ子どもっぽさの抜けない若者が兵士に仕立て上げられていく。ベトナム戦争の最中に撮影された。

 

「エッセネ派」 Essene

(1972/86分/16mm)撮影:ウィリアム・ブレイン
ベネディクト会エッセネ派の僧院の日常を追う。個人の欲求と組織としての論理の対立、規則、労働、信仰、価値、愛、そして祈り。日々の生活の中で修道士たちが直面する問題は特別なものではなく、“組織”というものが抱え込まざるをえない共通の問題であることが見えてくる。

 

「メイン州ベルファスト」 Belfast, Maine *途中休憩あり

(1999/247分/16mm)撮影:ジョン・デイヴィー
メイン州にある人口6000人の典型的なアメリカの町ベルファストに関するドキュメンタリー。現在ではメイン州でもっとも貧しい地区のひとつであるが、歴史的には商業的に栄えた町であり、天然資源に恵まれた土地でもある。ワイズマンは「ベルファストの日常生活が経済的圧力によっていかに変化したかあるいは変化していないかを記録しようと考え、この町の様々な組織とそこでの日常生活を検証した」と述べている。

 

《料金》
一般:1500円 ユース(25歳以下):1000円 会員:1200円
「メイン州ベルファスト」特別料金 一般:2000円 ユース(25歳以下):1500円 会員:1700円
予約受付

メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

→公式サイト(コミュニティシネマセンター)

フィルム提供:コミュニティシネマセンター
協力:アテネ・フランセ文化センター、山形国際ドキュメンタリー映画祭
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業

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