神戸映画資料館

PROGRAM プログラム

タグ:

2023年1月7日(土)〜9日(月・祝)

神戸クラシックコメディ映画祭2023

7日・8日 会場:神戸映画資料館(新長田)
9日 会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)

 

笑神の王国を 巡る旅にでかけよう

コメディ映画の源流へとさかのぼる旅は
今年も続きます
古いけど新しい 古いから新しい
フィルムの河に 舟を浮かべ
笑神たちと出逢う時間旅行へ 出発!

 

──いいをじゅんこ
(クラシック喜劇研究家/古典喜劇映画上映委員会委員長)

 

 

 

国立映画アーカイブ提供

[A]迎春!ニッポンの喜劇
『結婚適令記』
(1933/79分/サイレント/35mm)日活
監督:青山三郎
出演:杉狂児、如月玲子、田村邦男、久松美津江
国立映画アーカイブ提供

コメディアン杉狂児がロイドやチャーリー・チェイスを思わせる草食系の新聞記者を演じるラブコメディ。ツンデレの同僚と伯爵令嬢の間で翻弄される姿が可笑しい。監督の青山三郎と杉狂児は共に2023年で生誕120年を迎える。

伴奏:柳下美恵

 

『影への恐怖』©︎EYE映画博物館

[B]EYE映画博物館の至宝① フランス&イタリア初期喜劇集
『新年おめでとう!』Buon Anno!
(1909/5分/サイレント)アンブロジオ
監督:不明 出演:エルネスト・ヴェイザー

『笑い話』Julot a le Sourire
(1910/5分/サイレント)エクリプス
監督・出演:不明

『ビル君と女房』Patouillard a une Femme Jalouse
(1911/6分/サイレント)ラックス
監督:ロメオ・ボゼッティ 出演:ポール・ベルト

『影への恐怖』La Peur des Ombres
(1911/4分/サイレント)パテ・フレール
監督:ロメオ・ボゼッティ 出演:不明

『マックスのガス』La Fuite de Gaz
(1912/5分/サイレント)
監督・出演:マックス・ランデー

『オネジムvsオネジム』Onésime contre Onésime
(1912/9分/サイレント)ゴーモン
監督:ジャン・デュラン 出演:エルネスト・ブルボン

『奇跡の傘』Zoé et le Parapluie Miraculeux
(1913/4分/サイレント)パテ・フレール
監督:ロメオ・ボゼッティ 出演:リトル・クリシア

『ロザリーのフォノグラフ』Rosalie et son Phonographie
(1913/4分/サイレント)パテ・フレール
監督:ロメオ・ボゼッティ 出演:サラ・デュアメル

『ダム君の記者』Robinet Reporter
(1913/13分/サイレント)アンブロジオ
監督・出演:マルセル・ペレーズ

以上、Blu-ray上映
EYE映画博物館提供

EYE映画博物館とのコラボが実現!ユネスコの記憶遺産に指定されているジャン・デスメット・コレクションを中心にフランスとイタリアで製作された初期トリック喜劇を特集する。シュールで夢幻的なドタバタ喜劇の源流がここに!

伴奏:天宮遥

 


[C]EYE映画博物館の至宝② 発掘された喜劇
『恋に国境なし』East is West
(1922/70分/サイレント/Blu-ray)
コンスタンス・タルマッジ・フィルム・カンパニー
監督:シドニー・フランクリン 脚本:フランシス・マリオン
出演:コンスタンス・タルマッジ、エドワード・バーンズ
EYE映画博物館提供

2005年に再発見されたプリントをEYEが修復し甦らせた幻の喜劇。『イントレランス』のコンスタンス・タルマッジが喜劇の才能を遺憾なく発揮している。ハリウッドの内面化した差別意識にも目配せしつつ作品を残し鑑賞する意義をも感じられる貴重なプログラム。

伴奏:稲田誠カルテット(稲田誠、カメイナホコ、楯川陽二郎、柳瀬瑛美)
トーク:石原香絵(NPO法人映画保存協会代表)

 

『泣き虫』©︎EYE映画博物館

[D]EYE映画博物館の至宝③ ヴァイタグラフ喜劇集
『泣き虫』She Cried
(1912/10分/サイレント)
監督:アルバート・W・ヘイル
出演:フローレンス・ターナー

『父の帽子』Father’s Hatband
(1913/15分/サイレント)
監督:ヴァン・ダイク・ブルック
出演:ノーマ・タルマッジ

『お転婆な娘』Troublesome Stepdaughters
(1912/14分/サイレント)
監督:ジョージ・D・ベイカー
出演:ジョン・バニー

『私のアイドル』The Picture Idol
(1912/14分/サイレント)
監督:ジェームズ・ヤング
出演:クララ・キンボール・ヤング、モーリス・コステロ

『エジプトの男』The Man from Egypt
(1916/14分/サイレント)
監督:ラリー・シモン
出演:ヒューイー・マック

以上、アメリカン・ヴァイタグラフ社制作、Blu-ray上映
EYE映画博物館提供

ヴァイタグラフ社は初期アメリカ映画の原型を作ったパイオニア。制作ジャンルは多岐に渡るが、喜劇では家庭やオフィスを舞台にした家族的な作風で人気があり、ジョン・バニーやノーマ・タルマッジなど世界的スターを生んだ。

伴奏:柳下美恵

 

『リバティ』

[E]ショートコメディのマエストロ スリル・コメディ篇
『ラリーの危険歓迎』Dunces and Dangers
(1918/18分/サイレント/16mm)ヴァイタグラフ社
監督・出演:ラリー・シモン

『眼が廻る』High and Dizzy
(1920/26分/サイレント/16mm)ハル・ローチ・スタジオ
監督:ハル・ローチ
出演:ハロルド・ロイド、ミルドレッド・デイヴィス

以上、神戸映画資料館(玉岡忠大コレクション)提供

『リバティ』Liberty
(1929/20分/サイレント/16mm)ハル・ローチ・スタジオ
監督:レオ・マッケリー
出演:スタン・ローレル、オリヴァー・ハーディ
神戸映画資料館提供

クラコメの人気恒例企画。今回は「スリル・コメディ」を特集する。高層ビルの建築ラッシュに沸く米国で活劇や喜劇のサブジャンルとして発展した。三者三様のスリル満点コメディをお楽しみに。

伴奏:鳥飼りょう

 


[F]キートン!キートン!!キートン!!!
『西部成金』Go West
(1925/80分/サイレント/Blu-ray)
バスター・キートン・プロダクションズ
監督:バスター・キートン
出演:バスター・キートン、ブラウン・アイズ
Park Circus提供

キートン喜劇で最もセンチメンタルな映画のヒロインはなんと美しき雌牛だった!西部の流れ者「フレンドレス」に扮したキートンが牛の「ブラウン・アイズ」と繰り広げる長編アクション。市街地を牛が埋め尽くすクライマックスは圧巻!

伴奏:塩屋楽団(森本アリ、山本信記、鈴木勝、稲田誠)

 


[G]お正月だよ!ホラー喜劇
『凸凹フランケンシュタインの巻』
Abbott and Costello meet Frankenstein
(1948/83分/トーキー/16mm)ユニバーサル・ピクチャーズ
監督:チャールズ・バートン
出演:アボット&コステロ、ベラ・ルゴシ、ロン・チェイニーJr
神戸映画資料館提供

アボット&コステロがついにクラコメに登場!ドリフターズのいかりや長介は彼らに大きな影響を受けた。今回上映するのはコンビの最高傑作と名高く、30年代のユニバーサル・ホラーのスターも登場する傑作ホラー喜劇だ。

 


[H]三バカ大将がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
『三バカホイ・ポロイ』Hoi Polloi
(1935/16分/トーキー/16mm)コロンビア・ピクチャーズ
監督:デル・ロード

『三バカ動物病院』Calling All Curs
(1939/16分/トーキー/16mm)コロンビア・ピクチャーズ
監督:プレストン・ブラック

『三バカ建設現場の巻』How High is Up
(1940/16分/トーキー/16mm)コロンビア・ピクチャーズ
監督:デル・ロード

『三バカパイロット』Dizzy Pilots
(1943/16分/トーキー/16mm)コロンビア・ピクチャーズ
監督:ジュールズ・ホワイト

以上、個人蔵

三バカ大将は20年以上に渡り190本のドタバタ短編を作り続け、60年代には日本でテレビ放送もされた。今なお根強い人気がありファレリー兄弟もオマージュを捧げた。三バカの短編4本を一挙上映。彼らの笑いに理屈はいらない!

 

《料金》
楽団伴奏付き上映 一般2000円 ユース(25歳以下)・シネマ倶楽部会員1800円 中学生以下1500円
伴奏付き上映
一般1500円 ユース(25歳以下)・シネマ倶楽部会員1300円 中学生以下1000円
上映のみ
一般1200円 ユース(25歳以下)・シネマ倶楽部会員1000円 中学生以下800円
*未就学児は無料
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
神戸映画資料館 info@kobe-eiga.net 078-754-8039
旧グッゲンハイム邸 guggenheim2007@gmail.com 078-220-3924

企画・作品解説:いいをじゅんこ
宣伝デザイン:萩原小麻紀

主催:古典喜劇映画上映委員会
後援:神戸市、神戸市教育委員会
助成:神戸市芸術文化活動助成、芸術文化振興基金
協力:国立映画アーカイブ、EYE映画博物館、プラネット・プラス・ワン、橋本英治、溝渕一夫、神戸映画資料館、旧グッゲンハイム邸

PageTop