神戸映画資料館で開催される〈酒井善三監督特集〉。コロナ禍以降につくられた3作を一挙上映する世界で初の機会だ。もっぱら娯楽性を追求する監督の映画のなかでも、とりわけその色がストレートに表れた2021年制作の青春群像喜劇『コロナvs信心』から得られるものは「面白さ」以外ない。(ひとまず)そう断言したくなる、程よく脱力した〈無用の映画〉を巡りインタビューをおこなった。