カウンセリングルームでの曲々しい対話を軸に展開する本作は「商業映画へのステップの自主制作」とはまったく異なる志向を備え、オルタナティヴな可能性に満ちた純度の高い娯楽映画だ。
会話劇、演じること、言葉と身体、カメラと演技の調和──追及し続けてきた数々のテーマを深化させた監督に、面白さの源を探るべくお話を訊いた。