神戸映画資料館

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2022年3月5日(土)・6日(日)

古典映画超講義 『東京暮色』講師:石井岳龍

連続講座 古典映画超講義 クラシック映画を楽しむための6つのレッスン
2022年1月〜3月 全6回

古典映画、特にモノクロ映画は敬遠ぎみという映画ファンに捧げる3ヶ月、全6回の短期集中講座を開催します。
参加費の初回無料や先行予約など、若い世代を優待する企画です。ぜひこの機会にクラシック映画の魅力を発見してください。

 

特別編② 小津のオフビート
講師:石井岳龍(映画監督)
2022年3月5日(土)・6日(日)
 *6日は前日の講座の録画

各回、講師の映画作家が選んだ古典映画を観賞し、映画の見方、楽しみ方を学びます。

©1957 松竹株式会社

上映「東京暮色」
(1957/140分/35mm)
監督:小津安二郎 脚本:野田高梧、小津安二郎
撮影:厚田雄春 音楽:斎藤高順
出演:笠智衆、有馬稲子、原節子、高橋貞二、山田五十鈴、山村聡

講座:石井岳龍
*6日は前日の講座の録画

『東京暮色』は小津安二郎監督の最後の白黒作品です。人生の選択を誤ってしまった人、誤ろうとしている人、見えない闇の深い溝を抱えた家族間のドラマが描かれます。普通であれば苦悩に満ちただけの印象になる世界感ですが、小津監督は特有のオフビートさ、深刻なドラマを脱臼させるすっとぼけた技の魅力を満載に、愛おしい名優たちの味わい深い存在をガイドにして、人の世の悲哀と困難を、ビター・ダークな魔力に溢れる独特のノワール作品に仕上げています。いつもの斎藤高順さんの牧歌的音楽(ポルカ)が冒頭のタイトルバックから、非常に深刻で重要なシーンにこそ敢えて流され続け、画面に登場する風景も、人も、全て等価に、陰影濃いカメラアイで厳格に切り取られ、慈悲ぶかい眼差しで積み上げられていきます。白黒映画は、登場人物の心の陰影やグラデーションの多彩さを、時代や言葉を越えて、それを映画館の暗闇で体験する観客の心に、象徴的に、印象的に、美しく深く、染み込ませていくことができる、永遠に新しい表現であり、この作品はそれを強く体現している1本です。超貴重な35mmフィルムでの体験をどうぞお見逃し無く。(石井岳龍)

 

日程(予定) 2日目の講座は前日の録画
◉ 特別講座
①2月11日(金・祝)・12日(土)お楽しみはこれからだ 講師:井口奈己 上映作品『周遊する蒸気船』
②3月5日(土)・6日(日)小津のオフビート 講師:石井岳龍 上映作品『東京暮色』
③3月19日(土)・20日(日) 講師:濱口竜介(オンライン) 上映作品『フィラデルフィア物語』
◉ 映画史入門 講師:井上正昭
①1月29日(土)・30日(日) サイレント映画の魅惑 上映作品『サンライズ』
②2月26日(土) トーキー黄金時代の真髄 上映作品『生きるべきか死ぬべきか』
③3月12日(土)・13日(日) 古典時代の終わり──ハリウッド・フィフティーズとB級映画

《参加費》 上映+講座  ユース(25歳以下)500円 一般1000円
予約受付
受付開始 ユース優先受付:開催日の一ヶ月前から 一般:開催日の2週間前から
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

KOBEアート緊急支援事業(映画館支援)

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