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神戸映画資料館「桃色映画パンデミック2024夏」作品解説&フィルム発掘
鈴木義昭(ルポライター、映画史研究家)
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『大好き 奈緒ちゃんとお母さんの50年』 伊勢真一監督ロングインタビュー
〈奈緒ちゃんシリーズ〉第5作『大好き』が完成した。究極のプライベートフィルムは、一昨年80歳になり「終活」に取り掛かった母・信子さんが発する言葉を通して人生の陰影、そして時間がもたらす幸福と痛切をも映し出す。シリーズの出発点にいた瀬川順一キャメラマンのエピソードもまじえて監督にお話を伺った。
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『左手に気をつけろ』『だれかが歌ってる』 井口奈己監督・増原譲子プロデューサー ロングインタビュー(後編)
ロングインタビュー後編では、監督が好む音楽の話題からお話を訊いた。ここに挙げられるバンドの音楽性──特にパンクロック──は9月20日(金)より神戸映画資料館で上映される新作中篇『左手に気をつけろ』に確実に反映されている筈だ。資料館のスクリーンとスピーカーでそれを確かめていただきたい。
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『箱男』 石井岳龍監督ロングインタビュー(後編)
ロングインタビュー後編では、本作に込めた監督の思考の現在地を探ってみたい。
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『箱男』 石井岳龍監督ロングインタビュー(前編)
改名前、「石井聰亙」だった時代の1997年、ドイツ撮影のクランクイン前日に映画化企画が唐突に断ち切られた安部公房の代表作『箱男』。この小説を「石井岳龍」監督が再構築してふたたび映画化に挑み、安部公房生誕100周年を迎えた今年、遂に公開の運びとなった。段ボール箱を被り、そこに穿った横長の窓から世界に視線を向ける箱男が数々の事件に巻き込まれる本作は、監督が長年追及してきたテーマとイメージの結晶である。その映画が持つ眼差しとは──